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「障害を抱える人」と「結婚式」とのホントを聞きたい!

投稿日:2017年4月15日 更新日:

結婚式を挙げるなら、二人の理想の結婚式をたくさんの友人に囲まれてやりたい! そう思うのは普通のこと。

ただ、車いすに乗っていれば、衣装に工夫が必要だったり、式場のトイレを確認しなくてはいけなかったり、目や耳が不自由な方がいるならば、演出に工夫が必要だったり。障害という理由によって、結婚式に制限が生まれてしまうこともあります。

障害やLGBTといった、社会で生きづらさを抱えやすい方々のことを取り上げるメディア「プラス・ハンディキャップ(https://plus-handicap.com/)」の編集長佐々木が、「スマ婚(https://smakon.jp/)」事業部長の河田さんとウェディングプランナーの久保さん、今年5月に結婚式を挙げる山田さんの3人に「障害者と結婚式」についてあれこれ質問してきました。

写真左から スマ婚事業部長:河田竜治・スマ婚ウェディングカウンセラー:久保陽香・特定非営利活動法人コラブル代表理事:山田小百合・プラス・ハンディキャップ代表理事:佐々木一成

障害のある方が結婚式の相談に来られた場合の対応

佐々木
まずは、障害のある方が相談に来たときの対応について話を聞いてみたいと思います。健常者のカップルと違って、何か対応が変わったり、心持ちが変わったりすることはありますか?
久保
障害のある方が相談に来た場合は、より多くの質問を考え、気をつけるポイントを探さなきゃという気持ちになります。会場を選ぶときにどんな検討事項が必要なんだろうか、会の進行でどこに気をつけたほうがいいんだろうかなど、新郎新婦さんに聞かないといけないことを考えますね。
佐々木
例えば「この障害だとこの配慮や準備が必要」というようなマニュアルや暗黙の了解みたいなものはあるんですか?
河田
スマ婚では過去の新郎新婦の事例から想像される対応マニュアルは用意しております。ただ、そもそも結婚式の相談はカップルによって多種多様ですので、カップルごとにケースバイケースの対応です。お客様の要望に沿ってプランを考えていく中で、障害が原因で生まれる注意点があれば、どうやって解決するかを一緒になって考えていきます

 

佐々木
なるほど。障害があるからって身構えたり、特別な対応があったりするわけではないんですね。
久保
そうですね。たしかに、通常相談に来ていただくお客様より気をつけなければいけない部分は多いかもしれません。ただ、どういったケースであれ、お客様が結婚式を挙げたいという想いは変わりません。その想いに対して私たちも期待に応える様に一生懸命やらなければと考えています。
河田
これまで数多くの結婚式をプロデュースしてきましたが、新郎新婦様に障害があったとしても、男女が挙げるという式であれば、何も変わりません。セクシャルマイノリティの方が式を挙げる場合は少し話は変わると思いますが。ただ、今までの経験の中で、ゲストの方に障害がある場合だとだいぶ違うなと感じています。

 

ゲストの中に障害がある参列者がいらっしゃる場合の結婚式

河田
新郎新婦が障害がある方の場合だと、ゲストの皆さまは、「新郎には障害がある。」といったことをご存知のはずです。そのため、例えば車椅子の場合は導線を配慮した配置を考えたり緊急時のサポートを含めて事前に様々なケースを想定して準備をします
佐々木
会場全体で、見えない協力体制が敷かれるような感覚ですね。式の進行上の配慮などにもゲストは納得しますしね。
河田
そうです。ただ、ゲストの方にそういう方がいらっしゃるとなると少し状況が違います。当日になってその事実を知る他のゲストの方もいるわけで。
佐々木
ゲスト同士だと、お互いのこと知らないですもんね。
河田
プランナーの場合、当日いらっしゃる方々の名簿を持っているので、準備はできるんです。ただ、本音を言うと、当日になってゲスト同士で何かあったとき、どのようなサポートが必要なのか事前には分からない部分もあります。
久保
こちらもプロなので、きっちりと対応はしていくので、そこは安心していただきたいんですが。
山田
その話を聞いて「なるほどな」と思いました。実は5月に結婚式を挙げるんですが、私の兄と弟が知的障害を抱えているんですね。自分の兄弟が参列するにあたってどうしようかなと漠然と思うところがあって。

 

山田
結婚式では、両親にいろんなゲストが来てくれているところを見てもらいたい、私の結婚の次のステップをよく見てもらいたい。そんな場なのに、二人にずっと構っているのはさすがになと。ちゃんと席に座っていられるのか、他のゲストが戸惑うんじゃないか、困ってはいないけどどうしようかなと思っている、複雑な状況です。
佐々木
ゲストに知的障害の方がいる場合って、式場側に対応の準備やマニュアルのようなものとかあるんですか?
久保
これは会場毎にそれぞれなので一概には言えませんが、私たちは会場と連携をとりながら当日を迎えられるように準備します。当日のプログラムに配慮項目を事細かに書いておいたり。できるだけ健常者と同じように結婚式を楽しんでもらいたいですからね。
山田
結婚式を挙げたことがないから、自分がどこまで相談していいのかって分からなかった。でも、思いついたらいろいろと聞いちゃえばいいんですね。

ウェディングプランナーが本当に聞きたい事

河田
プランナーは、家族とか背景とか全部、その人が友達にも言えないようなことを知りえる存在です。どんなことでも心配していることを教えていただきたいですし、不安を相談していただける存在でなければいけないと思っています。
佐々木
何でも、と言われると分かりづらいかもしれないので、具体的に言うと、どんなことを相談できるといいですか。
河田
私は「思っているイメージ」と「抱えている不安」を聞きたいなと思い、プランナー時代はお二人に確認していました。結婚式で何をやりたいかを私たちは聞いて、どのように形にするかを考えることが仕事。私たちで叶えられるものは叶えたいですし、全てを叶えることが難しい場合は別の案を考え、提案したいです。また、不安は、障害のある方の障害に関することもそうですし、家族のこともそうです。ご本人が結婚式には関係ないなと思っている悩みや不安も、実は大事だったりします。相談を進める中で、抱えているものをどんどん吐き出してもらえるとありがたいです。
山田
おじいちゃんやおばあちゃんの参列もありますよね。障害があったり、高齢だったりすると、結婚式のこういう場面でつまずきがありますよという事前情報があると便利ですね。
久保
もちろん私達プランナーは、障害に対する知識や対応が完璧にできるとは思ってません。まだまだ日々勉強中なところもありますが、私達は「できることは絶対にやろう」「みんなでサポートしよう」というスタンスなので、結婚式を挙げたいと思っておられる新郎新婦には、誰でもできる限り結婚式を挙げてもらえるようにと、私達は考えています。だから、何でも言ってほしいですね。あ、「何でも」になっちゃいましたね(笑)。

障害のある方が結婚式を挙げる。障害のある方が結婚式に来る。
ウェディングプランナーさんにいろいろと話を聞いてみて、何の問題もないんだなと実感しました。むしろ、理想の結婚式を作り上げるために、どこまでできるのか挑戦しているかのような、そんな感覚です。
私を含め、「障害」を過剰に気にしすぎているだけなのかもしれません。

※【障害者】の表記に関して、下記の2つの理由から漢字表記とさせていただきます。
・法律上の表記はすべて「障害者」となっている
・視覚障害の方などが利用されるテキストの音声読み上げソフトが「障がい者」という平仮名表記を正しく読み上げることができないことがある

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