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本当にあった結婚式エピソード〜サプライズお色直し編〜

投稿日:2017年4月22日 更新日:

衣装は1着でいい、という新郎様、新婦様も増えてきている中、逆にお色直しをたくさんしたい!という新郎様、新婦様も、実はたくさんいます。今日は、ウェディングプランナーの私が担当したおふたりの「実際にあったお話」です。

衣装は3着

式場見学にお越しになった20代前半の新郎新婦様。おふたりをいつも通りに案内し、ご成約いただきました。若いおふたりで結婚式はご友人内でも初めて、結婚式も出たことがない、とのことで、とっても楽しみにされていました。

いざ、お打ち合わせを始めたところ、おふたりからびっくりするお話を聞くことになります。

「衣装はもう決まってるんです!」

よくよくお伺いをしたところ、式場探しと同時にドレスショップめぐりも開始され、10数カ所を巡って、2着のドレスのレンタルを決めている、とのこと。ここまでは、よくあるお話なので、問題ありませんでした。実は、さらに続きがありました。有志でサッカーチームを作っている新郎様が、特注で今回の結婚式用にオリジナルのユニフォームを発注されているとのことで、お色直しは、計2回を希望されていたのです。

結婚式でやりたいことは盛りだくさん

実際にお色直しを2回行うことは、不可能ではありません。ただし、その場合祝辞や歓談時間をとることを考えると、披露宴内の演出は、かなり限られてしまいます。でも、このおふたりは、それぞれの親友からのスピーチと余興(しかも2組!)はすでに頼んであり、テーブルラウンドも絶対したい!とのご希望。お打ち合わせ後、どうするか随分と悩みました。そして、おふたりにある提案をし、無事、採用されることになりました。

まさかの、お色直し衣装ネタバレ

いざ当日。挙式を無事に終え、披露宴も問題なく始まりました。しばらくして、ウェディングドレスからのお色直しのため、おふたりは退出されます。

しばらく、和やかな歓談時間の時間が流れた会場は徐々に暗くなりスクリーンが降りてきました。映し出されたのは、新郎新婦様の控え室。新郎様は、準備を終え、リフティング(!)をされています。新婦様はヘアメイクの仕上げの真っ最中。

ゲストから笑いが起こったのは、おふたりの衣装が映った時です。なんと、おふたりともサッカーのユニフォームを着ていたのです。そう、新郎様がオリジナルで作ったサッカーのユニフォームです。「あ、まだ映しちゃダメだよ!」「衣装がバレちゃった〜!!!」と必死でカメラを抑えようとしているふたりをよそに、スタッフがおふたりを呼びにきます。

「そろそろ入場です。」

入場衣装のサプライズ

お色直し入場のBGMが流れ始め、スタッフとおたりは移動を始めました。スクリーンではそのまま生中継が続きます。新郎新婦様は、スタッフから入場の説明を受け、ドアの前で入場準備完了。そこで、司会者から掛け声が。

「おふたりの入場です!」

ゲスト全員が注目する中、ドアから登場したのは、なんと! パステルカラーのドレスを着た新婦様とグレーのタキシードに着替えた新郎様。当然、「ユニフォーム姿」のおふたりが入場されてくる!と思っていたゲストの皆さんはあっけに取られ、次の瞬間、拍手喝采。サプライズ入場、大成功です。

実際に着て登場するよりもインパクト大

私がおふたりに提案したのは、「生中継風」のお色直し映像でした。実際のお色直しは1回(ウェディングドレスからカラードレスに着替える)にし、サッカーのユニフォーム入場は、フェイク映像を作ったのです。ゲストの皆さんが生中継だと思っていたものは、スタッフ、控え室を当日同様にセッティングし、事前に撮影していた映像でした。おかげで、おふたりが希望されていたご友人のスピーチも、余興もテーブルラウンドも全部行うことができました。

結婚式が終わった今でも、ゲストの方と当時の結婚式の話をする際は、必ず生中継したユニフォームお色直しの話になるそうです。ちなみに、新郎様が作っていたオリジナルユニフォームは、ゲストの皆さん分もあり、披露宴の最後に引き出物としてお渡しされましたよ。

難しい、と思う希望でも、思わぬ形で実現できることもあります。ウェディングプランナーには、ぜひ何でもご希望は伝えてみてくださいね。

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