新郎新婦様からよくある質問のひとつに結婚式の「主賓挨拶」を誰に頼んだらいいでしょうか？ というご相談があります。
“主賓”とは？
読んで字のごとく、「主賓」とは、ゲストの中でも主だった方のことを指します。会社にお勤めの場合は、一般的にお仕事関係の中で最も上席の方にお願いをします。以前、実のお父様が社長をされている会社にお勤めの新郎様から、「うちの場合は、父に主賓挨拶を依頼するんですか？」という質問をいただきました。
息子様の結婚式ですから、当日は、もちろんお父様は、「社長」としてではなく、「家族」として出席されます。「ゲスト」ではないので、主賓には相当しません。この場合は、会社の中で「ゲスト」として出席される方の中で、最も上席の方にお願いしてください。もしも主要なお取引先の方を招いている場合などは、その方にお願いしても良いでしょう。同じような立場の方が複数いらっしゃる場合は、社長様であるお父様にも必ずご相談された方がいいですね。
仕事関係者を呼ばない場合は？
近年では、お仕事関係者の方は招待せず、親族や友人を中心に結婚式をされる方が増えています。お仕事関係者の方がいらっしゃらない場合は、恩師やご両親の古くからのご友人に主賓挨拶をお願いすることもよくあります。
こんなことにも注意しよう
お仕事関係者に主賓挨拶を依頼する場合、異動の時期を挟むと、結婚式準備の段階と結婚式当日とで上司が変わる、というケースも実はよくあることです。上司が変わってしまい、「以前の部署の上司に主賓挨拶を依頼してしまったが、新しい上司も招待しないわけにもいかない場合、当日の主賓挨拶はどちらに依頼したら良いのか」、や「上司が転職（や退職）をされてしまい、結婚式の出席の依頼、主賓挨拶の依頼をした後に、やはり別の方（現在の上司）に依頼することにする」、という状況になった場合も元上司、現上司の方の性格や捉え方によっては、不快感を与えてしまう可能性もあります。
この場合は、事前にできることは限られているかもしれませんが、結婚式の時期を決めるときや、実際に結婚のご報告をされる際、また主賓挨拶の依頼をされる時期を十分に検討しましょう。