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恋愛はロジックで攻略できるが、パッションでしか継続できない

投稿日:2017年7月24日 更新日:

恋愛テクニックは本当に有効なのか?

巷にはいろんな恋愛テクニックが溢れかえっています。男性の支持が多い恋愛工学や、女性のファンが多いベストセラー「THE RULES」などがその最たる例かと思いますが、それらの恋愛テクニックって実際のところどの辺まで有効だと言えるのでしょうか?

筆者の稚拙な人生経験から言わせてもらえるなら、確かに恋愛テクニックは有効な点があります。それはお付き合いをする前までの段階。自己開示で相手に安心感を与えたり、ダブルバインド(*1)でデートに誘ったり、確かに有効だなと思えるものはたくさんあります。

しかし、いざお付き合いが始まると(そしてそれが特に同棲や、結婚などを前提としたパートナーシップを築くような関係性の場合)それらのテクニックはほとんど意味をなさなくなるような気がします。どうもテクニックでどうにかできるレベルではないようなのです。

(*1)二重拘束の意。デートに行くかどうか、ではなく、デートに行くなら「水族館か映画館か」の二者択一で迫り、デートに行く前提を最初に作り上げてしまう方法。

1対マスの関係から1対1の関係になるとテクニックが効かない

お付き合いする前までというのは、その他大勢と比べて目の前の人が、付き合うにふさわしいかどうかの一種の比較をしているような段階と言えます。消費者行動に例えるなら、家電量販店でどの冷蔵庫を買うのがベストかを見定めている状態です。

この時にはマーケティングが有効です。自社製品がどれだけ優れているかをアピールし、他の製品にはない差別化できるポイントを訴求するためにいろんなテクニックが使われています。恋人を見定める時も似たような心理が働きます。

今まで付き合ってきた人か、もしくは今接している異性と比べて、目の前の人がどれだけ自分の欲求を満たすにふさわしい人かどうかを見定めようという気持ちが働いているわけです。この時はまだ、1対マスの関係であると言えます。

しかし、いざ特定の冷蔵庫を買ったとしたら、消費者とメーカーの1対1の関係になります。そうなると消費者は「他と比べてどうか」という視点がなくなり、生涯使い続けるサービスにふさわしいかどうかの視点に変わります。そうなるとメーカーは、消費者の心を引き止めておくために「誠実な対応」を迫られるわけです。ここからいきなり抽象度が上がります。

恋人も一緒です。お付き合いするとなったら、他の異性との比較はなくなり、ずっと付き合っていくにふさわしいかどうか、の1対1の関係がスタートします。そうなると、嘘はつかないとか、感謝と謝罪の言葉を忘れないとか、「誠実な態度」でしか関係を維持できないのです。

最初は技術、最後は情熱

そうなるともうテクニックがどうとか言ってられません。とにかくシンプルに信頼されるための行動を取り続ける以外の方法がないのです。そして、それだけシンプルなことを続けるためには、情熱が必要です。恋愛であれば「好き」という感情、言い換えれば熱意です。

その熱意が強ければ強いほど、相手に誠実であろうという気持ちが働きます。しかし技術だけで恋人を獲得しようとすると、相手に対しての情熱が続かずにいろんな態度が不誠実になっていき、いずれこちら側の「ウソ」が見抜かれてしまうのです。

なるほど、確かに恋愛テクニックは有効です。しかしそれは選んでもらうまでの話。選ばれてからは、技術だけでは信頼を勝ち取ることができない世界に突入します。その世界にい続けるためには「この人と一緒にいたい」という情熱がどうしても必要になるのです。

逆に情熱があればどんなコミュニケーションを取ったとしてもその誠意は相手に伝わりますし、相手もこちらを理解しようとしてくれるはずです。(もちろん相手にもその情熱があれば、の話ですが)もし、自分が今、もうすでにお付き合いしている恋人を「攻略」しようとしているなら、もしかしたらそこまで情熱を捧げない人なのかも、しれません。

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