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恋人を選ぶ延長線上に、結婚相手はいない
「どうして今の奥さん(旦那さん)と結婚することにしたの?」
結婚したての時に十中八九聞かれる質問ランキング、堂々の1位。他の追随(ついずい)を一切許さない、究極の質問。かくいう私も、独身の時はおめでた報告を耳にするたびに聞いてました。ただいざその質問をされる側になると、過去にその質問をして来た人に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
なぜって、答えられないんですよね、その質問。「色々あると思うんだけど……うーん、なんとなく?」って答えるしかないんです、ぶっちゃけたところ。
あえて言語化するのであれば、結果論ではありますが、結婚相手にふさわしいかを考えていた時は、恋人にふさわしいかを考える時とは真逆のアプローチを取っていたような気がします。
結婚相手を見定める時に必要な5か条
1.好きなところを挙げられる人ではなく、嫌いなところが挙げられない人で選ぶ
恋人として好きになった人って、どこが好きだったかいくつも挙げられると思うんです。でも、今の奥さんは「嫌いなところが見当たらない」んです。決して、奥さんが完璧な人格の持ち主なのではなく、純粋に欠点があったとしても、僕が気にならないんだと思います。
この人だから決めた!のではなく、この人じゃない理由が特に見当たらない。それが私が結婚相手を選んだ究極の理由でした。
2.相手が誠実であるかどうかではなく、自分が誠実でいたいかどうかで選ぶ
女性は特にそうだと思うんですが、好きなタイプに「誠実な人」を挙げる人って多いと思うんですね。ただ、奥さんに関しては「この人誠実かな?」なんて目で見たことはないんですよね。
それよりも、「俺はこの人に対して誠実でありたい」という思いの方が強かったです。この人のことを悲しませたり、落胆させるようなことをしたくないな、と思ったのです。
3.一緒にいてドキドキするかよりも、一緒にいなくても安心できるかで選ぶ
確かに、最初の頃のデートこそドキドキしてましたけど、これから一緒に住むことになる相手に、いちいちドキドキしてたら心臓が持ちません。(もちろん今でも、ちょいちょいときめいています)
でも一緒にいられるのが当たり前になると、一緒にいない時の関係性の方が大事なのではないかと思うのです。夜のラインの途中で僕が寝落ちしても、翌朝「すまん、寝落ちした!」で済ませられる安心感。大事です。
4.恋人としてふさわしいかではなく、戦友としてふさわしいかで選ぶ
結婚相手を選ぶ時の感覚はより本能的なものだと思います。動物としての生存本能が「こいつとだったら、このサバイバル社会を生き抜いていけるぞ!」と訴えるのです。
30年近く生きて来て、いろんな恋もしましたが、「試練を共に乗り越える戦友」として相手を見たのは、奥さんが初めてだったと思います。それまではその発想すら湧かなかったですから。
5.その人を愛せるかよりも、その人の親友と家族を愛せるかで選ぶ
蛙の子は蛙、類は友を呼ぶ。家族と親友だけは、どんなに取り繕ったとしても、その人の人格をリアルに映し出します。結婚の前に、お互いの友達を紹介したり、家族を紹介したりするのは理にかなった選択だと思います。
私の場合は、結婚する前に奥さんの親友の人生相談に乗りました。そして何を隠そう、私の中学生来の大親友に人生で初めて紹介した彼女こそ、今の奥さんでした。
結婚相手とは、運命的な出会いではなく、必然的な出会いを経験する
そうやっていくつかの条件を書き出してみると、奥さんとの出会いは「必然だった」としか思えないのです。神様が「この人と結ばれなさい」とお膳立てしてくれとしか思えないんです。
そもそもの出会いは、カフェ会で知り合った男性からの紹介でしたし、お互い「結婚相手が欲しい!」と思っていたわけでもありません。当時の私は彼女すら必要ないと思ってましたから。
なんとなく会って、なんとなく付き合うことになって、いつのまにか結婚してた。そんな感じです。運命だなんてそんなドラマチックな演出は何一つありませんでした。ただそうなるのが予め決まっていたかのように、トントントンと話が進んだのです。
それを運命といえば確かにそうかもしれませんね。決まっていたのです、最初から。だからどうして結婚したのかを答えられないんですね。あぁ、なるほど、よくわかりました。
ということで、読者の皆様に役立つと思わせて、実はただのノロケ話だった、というオチでした!