結婚に向けての準備は、何かと大変なものです。結婚にあたってやるべきことは意外と多く、人によってはプロポーズから入籍まで数年ほどかかったという方もいます。そうかと思えば、数か月で準備を済ませたというカップルもいるようです。
結婚準備の期間は、平均するとどれくらいになるのでしょうか?
今回は、結婚式の準備期間の「平均」と「最短」について、先輩カップルの実際のデータをもとに解説します。準備にどれくらいの期間がかかるのかを大まかに知っておくと、具体的なアクションを起こすべき時期もわかってきます。
記事後半では、結婚式の準備期間におこなうことや、準備期間を短縮するためのコツをわかりやすくまとめています。準備のスケジュールを把握しておきたい方、いそがしくてきちんと準備ができるか不安な方は、ぜひ参考にしてください。
目次
結婚式の内容によって準備期間は異なる
結婚準備といっても、内容はさまざまです。おもに結婚式・新居探し・新婚旅行・結納などの婚約準備に分かれますが、それぞれ時期が違うこともあれば、並行しておこなわなければならないものもあります。
人によっては新婚旅行をしない方や、新居を構えない方などもいるでしょう。まずは、自分たちの結婚準備の内容を把握することが大切です。
平均的な結婚式の準備期間は1年~半年!
もしも結婚式を挙げるならば、結婚式の準備を軸に置いて、ほかのものも進めていくのがよいでしょう。一般的な結婚式の準備期間は1年~半年程度で、結婚式場が決まり次第、少しずつ準備を進めていくことになります。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」によると、カップルが結婚式の実施を検討し始めるのが平均9.7か月前、実施を決定するのが平均8.2か月前という結果が出ました。
出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2020調べ
しかし、人気の結婚式場や日取りは早めに埋まるため、もっと早くから結婚式の実施を決めて、1年以上前から予約をする方もいます。
効率良く理想の結婚式場を見つけるためには、気になる式場をリストアップする前に、ふたりでよく話し合うことが大切です。理想のイメージや予算、絶対に譲れない条件などをまとめておきましょう。ふたりの間で判断基準をすり合わせておくことで、結婚式場に相談するときも決断しやすくなります。
また、会場を押さえるためには、両家に結婚の挨拶をしなければなりません。両家の挨拶のあとに結納を交わす方も多いでしょう。
このように、結婚式から逆算して準備期間を決めるとスムーズなことが多いようです。
結婚式の準備が本格的に始まるのは3か月前!
結婚式の準備は、とりあえず結婚式場を押さえてしまえば、あとはしばらく式場とのやりとりはありません。ウェディングドレスを決めたり、会場の装飾を決めたりと、具体的な準備に入るのは、結婚式の4~3か月前くらいからです。
結婚式の準備はかなり大変なため、準備に追われてナーバスになる方もいます。プランナーとの具体的なやりとりが始まる前に、自分たちで決められることは決めておくとよいでしょう。
結婚式の準備期間は最短1か月でも可能!
結婚式の準備に1年かける方もいれば、準備期間1か月のスピード婚をおこなう方もいます。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2020(首都圏)」では、「挙式、披露宴・披露パーティーの何か月前に実施を決めたのか」という問いに対する回答結果が掲載されています。先輩カップルの回答は以下のとおりです。
●3か月前に決定:4.1%
●2か月前に決定:1.5%
●1か月前に決定:0.6%
出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2020
この結果から、割合は少ないものの、1か月という超短期間での結婚式をおこなうカップルが実際に存在することがわかります。授かり婚など、結婚式を急がなければならない何らかの理由があるなら、準備の手間が少ない結婚式を検討してはいかがでしょうか?
ゲストの人数が少なくなればなるほど、スケジュール調整や連絡の手間が少なくなります。ふたりだけの結婚式や身内だけを招く小規模な結婚式、食事会スタイルのパーティーであれば、1か月という短い準備期間でも十分実現可能です。海外でふたりだけの結婚式をおこない、日本でカジュアルなパーティーを開催するのもよいでしょう。
結婚式の準備期間にやることリスト
先輩カップルから結婚式の準備が大変であることを聞いていても、「具体的に何から手を付ければ良いの?」と悩む方も多いでしょう。
そこで、結婚式の準備期間におこなうことをまとめてみました。以下のリストを目安にしつつ、プランナーと協力して準備を進めていきましょう。
●結納・両家顔合わせ:両家への挨拶が済んだら
それぞれの両親に結婚の報告を済ませたら、結納式や顔合わせ食事会などをおこないます。最近は顔合わせ食事会だけで済ませるカップルも多いですが、お互いの親の意見を聞いてから決めるとトラブルが少ないでしょう。
結納をおこなう場合は、結納品や書類の用意が必要となります。地域によって慣習が異なるため、事前によく確認しておきましょう。
●結婚式場を決定:1年~6ヵ月前
インターネットや結婚情報誌などで結婚式場の情報収集をおこないます。気になる結婚式場があれば無料相談会やブライダルフェアに参加してみましょう。
時間に余裕がある方は、複数の結婚式場を見学して比較することをおすすめします。
希望条件に合う結婚式場がなかなか見つからない場合は、結婚式のプロデュース会社を利用するのも1つの方法です。
●衣装選び:5~3ヵ月前
衣装選びを始める前に、「洋装と和装のどちらを選ぶか」「お色直しは何回するのか」といった点を決めておくとスムーズです。好みのデザインや色があるなら、ドレスショップのスタッフに相談して候補を探してもらいましょう。
衣装が決まったら、アクセサリーや小物を選んでコーディネートを決定します。
●結婚指輪の用意:4~3ヵ月前
結婚指輪にイニシャルやモチーフ、記念日などを刻印する場合、できあがりまで日数がかかることがあります。そのため、結婚式の直前ではなく、4~3か月前には結婚指輪を準備しておくと安心です。
直前にサイズ調整をおこなう場合は、結婚式に確実に間に合うよう、できあがる時期を必ずチェックしておきましょう。
●ウェディングアイテムの用意:4~1ヵ月前
招待状や席次表などのペーパーアイテム、受付でゲストを出迎えるウェルカムアイテムなど、結婚式に欠かせない各種アイテムを用意しておく必要があります。プランナーと打ち合わせをおこない、予算に合わせて種類やデザインを決定していきましょう。
ウェディングアイテムは結婚式場に依頼する以外にも、自分たちで手作りしたり、外部の業者に発注したりするなどして用意する方法があります。ただし、結婚式場や持ち込むアイテムによっては別途持ち込み料が発生するケースがあるので、事前にプランナーに確認しておきましょう。
●結婚式の詳細の確定:4~1ヵ月前
結婚式の4~1ヵ月前には、料理・ドリンク、演出、BGM、引出物・引菓子など、細々とした内容を決定していきます。打ち合わせは複数回おこないますが、遠方に住んでいる場合は結婚式場に足を運ぶのも大変です。
結婚式場に足を運ぶためにスケジュールを空けるのが難しい場合は、プランナーに相談して一回の打ち合わせ時間を長く、回数を少なめに調整してもらうとよいでしょう。
●ゲストの確定、招待状手配:3~2ヵ月前
両家が納得できるようバランスを調整しながら、ゲストとして誰を招待するかを決めます。
誰を招待するかが確定したら、各ゲストに結婚式の日程や結婚式場の場所を伝え、出席の確認をおこないます。
直接会うのが難しければ、電話やメール、LINEで報告してもかまいません。
このとき、当日のスピーチや受付などを依頼したい方には、その旨も伝えておきましょう。
出席の返事をいただけたら、リストをもとに招待状を作成して発送します。宛名書きが得意でない場合は、プロの筆耕者に依頼するとよいでしょう。
●結婚式の最終打ち合わせ:1ヵ月~3週間前
招待状を発送したあと、出欠の返事が来るまでの間に席次表をある程度考えておくとスムーズです。ゲスト同士の関係性に配慮しつつ、ベストな配置を考えます。新郎新婦から近い席が上座、遠い席が下座となるので、失礼のないように気を付けましょう。
結婚式の最終打ち合わせが済めば、金額が確定します。オプションを追加した結果、最初の見積書よりも費用が高くなるケースも少なくありません。可能であれば、余裕のある金額を用意しておきましょう。
●入籍:プロポーズ~結婚式当日まで
入籍に関しては、どのタイミングでおこなっても問題はありません。
婚姻届を市区町村の役所に提出すれば、戸籍上の夫婦として扱われるようになります。
土日祝日で役所が開いていない場合でも、時間外受付や夜間受付に提出可能です。
ただし、書類の不備により希望日で受理されないケースもあるため、提出前にしっかりと内容を確認しておきましょう。
結婚式の準備期間を短縮する5つのコツ
ここでは、仕事がいそがしいカップルや、結婚式まで時間がないカップル向けに、準備期間を短縮するコツを紹介します。限られた時間のなかでスムーズに準備を進めるには、以下に挙げる5つのポイントを意識してみるとよいでしょう。
打ち合わせ前にゲストをリストアップしておく
結婚式準備の初期にプランナーから必ず求められるのが、ゲストのリストアップです。ゲストが決まれば、招待状の部数や席次、料理、引出物の数などの重要な項目を決めることができます。
ここでおすすめしたいのは、プランナーとの初回打ち合わせまでにゲストをリストアップしておくことです。打ち合わせ前におおよそのゲスト数だけでもわかっていれば、その後の準備をスピーディーに進められます。
両家の人数のバランスを考えたり、友人をどこまで呼ぶかを考えたりと、ゲストを決めるのは意外と大変な作業です。結婚式を挙げると決めたら、早めにゲスト候補をリストアップして、優先順位を考えておきましょう。
どのような結婚式にしたいのか、ふたりで具体的なイメージを固めておく
すてきな結婚式を実現するためには、お互いの希望を事前に共有して、理想のイメージを固めておくことが重要です。
どのような演出にするか、衣装はどれが良いか、装花はどうするかなど、結婚式の準備は決断の連続です。理想の結婚式のイメージがふたりの間であらかじめ共有できていれば、そのイメージを指針としてあらゆることを決められるので、準備がスムーズに進みます。
ただし、理想のイメージを決める際に、どちらかが我慢したり遠慮したりするようなことは避けましょう。お互いの意見を尊重し、双方の希望を盛り込むことが大切です。
ムービー用の写真集めは早めに着手する
プロフィールムービーは、もはや定番といえるほど人気の演出です。ムービーを作る際には、ふたりの幼少期の写真や家族写真を使うのですが、こうした写真はお互いの実家に眠っているケースがほとんどです。
実家のアルバムから必要な写真を探し出すのは、意外と時間がかかります。特に実家が遠い場合、帰省できる機会も多くないでしょう。結婚式を挙げることが決まったら、すぐに写真集めに着手したいところです。
妥協できるポイントと譲れないポイントを明確にしておく
結婚式は人生の一大イベントです。あれもこれもと、ふたりの希望をすべて叶えたくなりますが、予算や時期との兼ね合いもあり、すべてが希望どおりになるとは限りません。
大切なのは、妥協できるポイントと譲れないポイントを明確に決めておくことです。優先順位をしっかり決めておけば、予算や時期などの現実的な問題にうまく対処しつつ、ふたりの理想をしっかり実現できるでしょう。
感謝の気持ちを伝えながら進める
結婚式の準備期間はやることに追われて、時間に余裕がないというカップルは少なくありません。それなのに、「なかなか動かない彼にいらだって喧嘩をしてしまい、余計に準備が滞ってしまった……」という声はよく聞かれます。
結婚式の準備に限らず、人は感謝されると「もっとがんばろう」と思えるものです。一緒に結婚準備に取り組んでくれるパートナーには、積極的に「ありがとう」の気持ちを伝えましょう。
「何もしてくれなくて困る」という場合、パートナーはそもそも何をすれば良いのかわからず、戸惑っているのかもしれません。いつまでに何をしてほしいのかをもう少し具体的に伝えてみると、ふたりで楽しく準備を進められるはずです。
結婚式の準備で最も重要なのは、ふたりの意見をまとめること
新居の契約や家具選び、新婚旅行先の選択、結婚式の準備と、結婚にあたって決めなければならないことは非常にたくさんあります。ときには、ふたりの間に温度差があったり、いそがしくてなかなか話せなかったりして、意見をまとめることが難しいこともあるでしょう。
しかし、結婚式は夫婦としてのふたりの門出です。とことん話し合って意見をまとめることが重要ですので、ここでコミュニケーションを手抜きすると後悔が残るかもしれません。
ぜひ、きちんと話し合いの時間を取り、お互いの希望をしっかり確かめ合って、すてきな結婚式を作り上げてください。
結婚式の準備は、期間を意識して進めましょう
「あまりにも早く結婚式準備を始めると、中だるみしてしまいそう……」と思うかもしれませんが、結婚式までにやっておくべきことは意外とたくさんあります。スケジュールがタイトだと、準備に追われて心に余裕がなくなってしまうかもしれません。結婚式までの期間を楽しむためにも、できれば1年前から、遅くとも半年前からは準備を始めたいところです。
結婚式を挙げることが決まったら、今後の予定をリストアップしておくとよいでしょう。やることリストをふたりで共有しつつ、着々と準備を進めていくことが肝心です。いそがしくてしっかり準備できるか不安な方は、本記事で紹介した5つのコツを参考にしてください。
準備のなかでも特に大切なのは、結婚式場を押さえることです。結婚式場が決まれば、そこから順にほかのスケジュールも決まっていきます。「何から手を付けるべきかわからない」というカップルは、まず結婚式場の検討から始めてみるとよいでしょう。
「すぐにでも結婚式を挙げたい」という方に向けて、最短1か月の準備で結婚式を挙げられるプランが用意されているところもあります。さまざまな情報を集めて、ふたりの希望を盛り込んだすてきな結婚式を実現しましょう。