「いままで結婚しなくて正解だったと思える本」の著者、ハッピーライフ・コンサルタントの恒吉彩矢子さんに30代後半から40代以上の結婚について聞くインタビュー連載。
第2回目の今回は、30代後半から40代以上の未婚女性が一度は考える悩み、そもそも女性の幸せは、結婚なのか? ということについて、恒吉さんに伺いました。結婚への周囲のプレッシャーや理想的なパートナーの探し方など、盛りだくさんです。
女の幸せは結婚か?
考え方や情報が多様化した現代であってもなお、30代後半から40代以上の未婚女性にとって、「女性の幸せ=結婚」という一種の世の中の風潮を感じる機会は多いと聞きます。著書(「いままで結婚しなくて正解だったと思える本」)の中でも、ご結婚されてとても幸せな毎日を過ごされていることを垣間見せていただきましたが、恒吉さん自身は、それについて、どう考えられていらっしゃるのでしょうか。
私もアラフォー過ぎるまで結婚のご縁はなかったので、「女は結婚するものだ」というのもそれほど強くは思っていなかったです。
結婚しなくても、実家暮らしでしたので家族もいるので淋しくないし、友達もいるし、仕事もとても充実していました。ですから、結婚しなくても私は幸せではあったんですね。なので、是が非でも結婚しなきゃとは思っておらず、結婚がない人生であれば、それはそれで独身だからこそ出来ることを満喫していこうと思っていました。
だから、女は結婚するものだ! っていうことは思ってはいなかったです。
どう向き合う?周囲の声と結婚のメリット・デメリット
年齢を重ねるほどに、自らの結婚に対しての家族や親戚などの期待が高まり、それにプレッシャーを感じている方もたくさんいます。また、周囲の声に反応しすぎて、パートナーについてではなく、結婚自体について悩みすぎてしまうケースもあるとか。意識すればするほどに、心で感じる前に、頭で考えてしまう結婚のメリットとデメリットにどう向き合えばいいのでしょう。
いろんな方のお話を伺うと、地方の親御様方は、「子供を結婚させて一人前」という考え方をお持ちの方も多いそうですね。そもそも、幸せな結婚をされてる方が、“結婚っていいものだからしたほうがいいんだよ”って勧めるっていうのもあると思いますし。皆さん、良かれと思って本人のこれからの幸せとか安心の為に結婚を勧めるんですけど、なかなか勧められた者としては条件が合わないと、そうは言われても結婚ばかりはね、進まないですよね(笑)。
先のことを考えると、親がいなくなったら一人になってしまう、身寄りがなくなっちゃうので旦那さんがいたら……とか、将来の安心の為に結婚する……という考えが強い方もいるんだろうなというのもわかります。ただ、結婚をされていても、例えばお子さんがいらっしゃらなくて、ご主人か奥さんが先立たれることだってないわけではありません。そうすると、結婚をされていても老後がシングル、おひとりさま、ということになることもありますから、老後の為に結婚っていうのは完全な保険ではないとは思うんです。離婚してしまう方もいらっしゃいますしね。そうなれば、お子さんがいなきゃ良かったとすら思うことになるかもしれません。結婚することがオールハッピーっていうことはないですし、逆に結婚して、離婚するからこそ味わえること、子供がいるからこそ味わえるものも、きっとたくさんあると思います。
結局は、本人次第で、「結婚」の先に幸せの保証があるかどうか、とか、結婚のメリット、デメリットを頭で考えていたら、結婚って難しいと思います。
結婚相手を決めるポイントは?
自由に恋愛ができて、結婚相手も自分で選ぶことができる今の時代、「好きになった人と結婚しました。」「一目惚れして結婚しました。」周りにはこんな夫婦がたくさんいます。けれど、憧れの人と付き合ったものの、結婚したいとは思えなかった、そもそもどれだけ好きだと思っていてもお付き合いに至らない、なんて経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。”結婚というのは、「一緒に生きていきたい」と思える相手としたいもの”、と語られる恒吉さんに、理想的な結婚相手の探し方について聞いてみました。
私の経験と、たくさんの方のご相談に乗ってきた経験を踏まえて、お答えしますね。
よく「恋愛」と「結婚」は違うって言われたりしますよね。恋愛はドキドキするもの。カッコイイ彼に合わせよう、良く見てもらおうとか……。それはそれで、素敵なものです。でも、結婚相手に対して毎日ドキドキしていたら、高血圧で死んじゃいます(笑)。もしも、結婚相手をドキドキする人! 超カッコイイ人! 素敵な人! って思っていると、なかなか次のステップに進めなかったり、疲れてしまって、”安らげる結婚”は先になってしまったりすることがあるかもしれないですね。
いろんな結婚のパターンがあると思いますが、カッコイイとか、凄く条件がいいっていうよりも、一番は、「一緒にいて安心出来る」とか、「気にならない」とか、「いつも心地よい人」っていう人を選ぶといいかもしれません。周りをみていると、そういう人達が上手くいってるなと思います。
年齢が若くて、20代くらいであったらドキドキする人と付き合い始めて、一緒にいるのが当たり前になってきて、ドキドキしない瞬間もこの人と一緒に生きて行きたいなって思うのであれば、非常に自然な形で恋人から結婚っていう流れになると思うんですけれども、30歳後半や40歳前後になりますと、出産のリミットっていうのが女性には必ずついて回るんですね。そうなりますと、ドキドキする恋愛よりは、一緒にいて心地良い人を探す……今まであった人のなかで、ざっくばらんに話せて、ドキドキはしないし、カッコイイともあまり思わないけれど、何でも悩み事も愚痴も相談出来るっていう人のほうが、もしかすると結婚相手としては早道ではないかと思っています。
結婚しても恋人のように夫婦関係を保つ秘訣
安らげる結婚は、ドキドキする人よりも、「素を見せられる人」とするとうまくいくことが多い、という恒吉さんの言葉に、パートナーの探し方が変わる方も多いかもしれませんね。しかし、その反面、結婚しても恋人みたいな夫婦でいたいと思う方はため息をついていたかもしれませんが……結婚しても、恋人のように夫婦関係を保てるカップルは、やはり多くはないのでしょうか。
そんなことはないと思いますよ。私は正式なお付き合いはゼロでプロポーズされて結婚したんですけれども、婚約して結婚するまでの3ヶ月間や結婚して以降に、今まで全然していなかったデートや旅行をしました。それはもう、「わぁ、デートだ♪」、「彼との旅行が楽しいな♪」って気持ちになりましたよ。ドキドキはしないですけども(笑)。安心出来る人と一緒に旅行が出来て、楽しいなぁっていうのがあります。
ただ、安心出来るからといって、いつもお家でだらしがない格好をしているのはやめたほうがいいですよ。安心出来る人とでも、デートの時には、オシャレをするとか、やっぱりそういった気持ちは必要だと思います。そういう心がけで、結婚しても、恋人みたいな夫婦で居続けられると思います。
大切なパートナーだからこそ、お互いにどんな関係でいたいのかを意識して、結婚してからも、努力することも幸せな結婚の秘訣のようですね。心安らげるパートナーと、どんな結婚生活を送ってみたいのか、これを機にぜひ考えてみてください。
さて次回は、いよいよ恒吉さんのプライベートなお話に迫ります。理想通りの旦那様との出会いやプロポーズのお話など、具体的にお話いただきました。
【書籍紹介】
いままで結婚しなくて正解だったと思える本
【著者紹介】
恒吉彩矢子(つねよし あやこ)
ハッピーライフ・コンサルタント。東京女子大学を卒業後、大手金融機関に勤めていたとき、ストレスに悩んで心や体を痛めたことをきっかけに、アロマセラピー、整体、心理学等さまざまな勉強を始める。
2001 年から、「同じような悩みをもっている方々のお役に立てれば」と、のべ5000名以上にアドバイスやセッションを行っている。さらにその経験や、宇宙の法則を学び、多くの成功者と交流することによって、独自の「ツキを引き寄せる法則」「幸せになる仕組み」を研究。ブログ、書籍、講演活動やセッションを通じて、自分らしく幸せに生きるためのメッセージを発信している。
著書は20 冊以上。2015 年5月5日、電撃入籍、同年秋には結婚式を挙げた。
自らの経験に基づく「自然体引き寄せ婚」のメソッドを伝える講座は毎回満席。「いい人と出会えるようになりました」「自分に自信がついてきました」「結婚が決まりました! 」との嬉しい声が多数寄せられている。