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別れた人数がどんなに多くても、あなたが自信を失う理由にはなりません。

投稿日:2017年8月1日 更新日:

先日、「私、自分に自信が持てないんです」と悩む女性の相談に乗りました。筆者が「何が原因なの?」と質問すると、“過去の恋愛”が理由に挙がりました。

彼女いわく、「過去に何人もの人とお付き合いしているんですが、長続きしなくていつも向こうから別れを切り出される」とのこと。ただ驚いたのはその付き合ってきた男性の数は15名ぐらいで、全員イケメンだったとのこと。

「こ、この人、なにもんなんや……」と目の前で落胆する彼女に一種の畏敬の念を感じながらも、話を深く聞いていった結果、最終的には同情することになりました。

嫌われないように生きている人は恋人ができやすい?

読者の皆さんは「一体どんな美女の相談に乗ったんだ?」と思われるかもしれないですが、(本人には失礼ですが)いたって普通の女性でした。本人に「なんでそんなイケメンとばっかり付き合えるんですか?」と聞いたところ「自分でもよくわからない、たまたまタイミングがよかったんだと思う」との回答。

「タイミングだけでイケメンと付き合えるなら苦労しないわ!」という怒号が聞こえてきそうですが、実はこの話にはきちんとした裏があります。プライバシーのため詳細は書けませんが、彼女は「人の目を気にして嫌われないようにして生きてきた」30年間だったそうです。これで筆者は合点がいきました。

実はこの「嫌われないようにして生きる術」を身につけている人は、こと恋愛においては「お付き合いするまでが早い」傾向にあります。

そういう人はそのスキルゆえに、他人の表情から感情を読み取ることに長けています。本人は「たまたま両方恋人がいない時期が被って」と言いますが、意識的にか無意識的にか、相手の表情から「心に埋まっていない寂しさ」を見出して、そこに自分をはめ込むことができたのではないかと思うのです。

嫌われないようにと生きてきた結果、他人の心情に敏感になることができ、そういう性格がゆえにその寂しさに寄り添うことができる。お互いの寂しさをお互いが埋め合うこと、でお付き合いすることができていた、というわけですね。

なぜ長続きしないのか?

しかし「恋人がいない寂しさ」がなくなった時には、今度は「恋人がいる時の充実感」を与えなくてはならなくなります。そうなると「嫌われないように生きてきた」人にとっては、いきなり恋愛のハードルが上がってしまいます。

本当に充実した恋愛関係というものは、お互いが高め合ってなんぼですから、相手にきちっと思ったことを伝えられる人でないといけません。ところが「嫌われたくない」という思いからそれを実行することができないのです。

事情を知らない彼氏からすれば、「この子は俺と真剣に向き合ってくれないのかな?」とか、「自分のことにしか興味ないんだろうな」などの不安を抱く原因になり、結果別れを切り出されてしまうため、長続きできない、というわけです。

それでも自信を失う理由にはならない

それを15回も繰り返しているわけですから、大いに反省していただいた方がいいのは確かでしょう。ですが、それを理由に「私には恋愛ができないんだ」と自信を無くす必要は一切ないのです。筆者は彼女にはっきり伝えました。「もっと自信を持った方がいいですよ」って。

ちょっと立場を逆転して考えてみましょう。あなたがもし、男性に「これまで美女と15人付き合えたんだけど、全員長続きしなくて……俺って恋愛のセンスないのかな」って相談されたら、どう答えますか?

「贅沢言ってんじゃねぇ!」とぶん殴り……いえ「いや、そもそも美女と15人付き合えてるのがすごいよ!どうやったのよ!?」って問い詰めたくなりませんか? そう、何人もの人と別れたということは、イコール何人もの人と付き合えた、ということの裏返しでもあるんです。

相談してきた彼女のような15人という例は極端ですが、仮に2、3人だったとしてもロジックは同じです。見るべきポイントは「3人に別れを切り出されたという事実」ではなかく「3人とお付き合いできたという事実」です。そこに自信を持てばいいのです。

彼女に「相手に踏み込む勇気がない」のは事実です(本人が認めてましたから)。しかし、裏を返せば「踏み込む勇気さえ持つことができれば無敵」なわけです。だとしたらあとは「どうやって踏み込む勇気を持つか?」ですね。

できないことはしょうがない。できないんですから。これから上手くなればいい。大事なのは、今できていることを最大限に承認すること。できないことをできるようになりたいのであれば、そこにチャレンジをすることです。

ここに、自分に自信を無くす理由なんて一つもないのです。

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