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会費制結婚式のシステムとは?
結婚式は、様々なスタイルで行われるようになってきました。
そんな中最近増えているのが、会費制結婚式(1.5次会)。披露宴と二次会の、中間くらいの特徴を持つ、カジュアルな結婚式のスタイルです。
「費用はかけたくないけど、結婚式は挙げたい!」そんなカップルに人気を集めています。
一般的な結婚式披露宴との決定的な差は、"費用の集め方"にあります。結婚式では、多くの場合招待客から「ご祝儀」を頂くことによって、費用を集めています。当然、結婚のお祝いとしてお金を渡すので、その金額は招待客の自己判断で決定します。ところが、会費制結婚式は、招待客からご祝儀の代わりに、一律で設定された参加費を頂きます。ゲスト側からすると、年齢や関係性などを考慮して金額を決める必要がないので、気持ち的には楽ですよね。
しかも、結婚式の費用の集め方としては合理的です。この「会費制結婚式」は、なんでも北海道ではかなりポピュラーなスタイルとして定着しているそう。しかし他都府県の人からすると、あまり馴染みがないので、分からないことも多いと思います。
そこで「会費制結婚式」について解説していきます。
会費制結婚式のスタイルとは?
会費制結婚式が開催される場所としては、通常の結婚式とあまり変わりません。専門式場やホテル、ゲストハウスなどで行われます。二次会色を強めたい方や、よりカジュアルな雰囲気で行いたい方は、カフェやレストランで行います。招待する人との関係性や、年齢層によっても会場は変わってきます。
また、食事はビュッフェスタイル、またはコース料理を選ぶのが基本です。一般的にはビュッフェスタイルの方が、料金は安くなります。そして、立食スタイルと着席スタイルがあります。立食はご年配の方や小さなお子様がゲストに多い場合、食事を取りに行くのが大変なので、着席にするのが親切です。
会費の金額は、食事の内容でほぼ決まると言ってもいいでしょう。一般的には、会費の7~8割を飲食代とすることが多いです。
会費制結婚式をするメリット
金銭的な負担を軽減できる
結婚式でゲストが、ご祝儀で渡す場合の相場は3万円。それに対して、会費制結婚式の負担額の相場は、1万円~2万円程度。ゲストがご祝儀の金額で、頭を悩ませる心配はありませんし、新郎新婦もゲストを招待しやすいですよね。「招待すると負担になるかも…」と、呼ぶのを躊躇していたゲストも、会費制結婚式なら呼べるかもしれません。
お金の目途が立ちやすい
結婚式は、1人当たりのご祝儀を3万円で計算することが多いです。自分が負担できる金額とゲストの数を見て、結婚式にかける費用を考えていきます。ただ、3万円というのは、あくまでも予想の数字。それよりも多い人がいれば、少ない人もいます。その点、会費制結婚式は、基本的には「会費×出席人数」が、結婚式で集まるお金になります。予算の見通しが立ちやすいというのは、新郎新婦にとってはかなり助かりますよね。
プログラムや演出に特に決まりがない
会費制の結婚式では、プログラムに決まりはありません。形式に捉われない、自分たちのアイデアをたくさん取り入れた、自由な結婚式を挙げる事ができます。パーティーの中で、ゲストの方から結婚の承認をもらう、「人前式」を行うという演出も可能です。新郎新婦がやりたいこと、やらなくてもいいことをしっかりと分けて、それに応じて会費や招待人数を設定すれば、新郎新婦が本当に望んでいる結婚式が挙げられます。
会費制結婚式のデメリット
カジュアルだからこその配慮が必要
増えてきたとはいえ、結婚式と言えば一般的にはご祝儀制。年配者や親族の方は、会費制結婚式に戸惑う可能性もあります。特に会費制結婚式は、カジュアルな雰囲気になりがちです。招待客に応じて、演出やプランを配慮するように心がけましょう。
ゲストの方には、逆に負担になる可能性も
ご祝儀制の結婚式をよく知っている人からすると、逆に会費制のマナーがよく分からないということもあります。例えば、「会費制とは言っても、ご祝儀は別に持って行った方がいいの?」「服装は2次会の服装で行くのがいい?披露宴の服装で行くべき?」などの疑問が出てくる場合があります。ゲストが悩みそうな部分は、招待の時点でしっかりと伝えておくと親切です。
どんな人が会費制で結婚式を挙げるの?
なるべく費用を抑えて結婚式を挙げたい人
会費制の結婚式では、引き出物を用意しないことがほとんどです。ご祝儀制の結婚式に比べて、カットされる部分が多くあります。外せない部分はしっかりお金をかけて、そうでない部分はどんどんカットしていく、というスタイルが会費制の魅力でもあります。会費の金額によっては、ご祝儀制と比べるとできることは少なくなってしまうかもしれませんが、費用は確実に抑えることができます。
アットホームな雰囲気で式を挙げたい人
会費制結婚式は、ゲストとの距離が近く、アットホームな雰囲気で式が進んでいきます。形式に従ったスピーチより、出席してくれたゲストとの歓談を楽しみたいという人には向いています。
1.5次会(お披露目パーティー)として利用する人
海外でのリゾート挙式を、夢見るカップルも多いと思います。しかし、海外挙式となると、ゲストの人数は限られてきますよね。そこで、憧れの海外挙式を、費用を抑えて行ったあと、日本に帰ってきて、改めて会費制結婚式を挙げるという方がいます。また、親族やごく親しい人だけで結婚式を挙げて、別日で友人・知人を大勢呼んで会費制のお披露目パーティーを披露される方もいます。
会費制結婚式に呼ばれたら
会費制結婚式の場合、基本的にご祝儀を持って行く必要はありません。会費の中にご祝儀も含まれているという考えのもと、式が行われています。しかし、ご祝儀を渡してはいけないわけではありません。自分の結婚式に出席してもらった方など、別にご祝儀を渡した方がいいと思ったら、別途用意しましょう。また、ご祝儀の代わりにお祝いの品をプレゼントしても喜ばれます。
受付がある場合は、そこで会費を払います。受付がなければ、幹事の方に会費を渡します。会費はご祝儀袋に入れて渡さなくても問題ありません。財布から直接お金を取り出す方もいます。財布から直接出すことに抵抗がある人は、ご祝儀袋に入れていった方が安心です。また、ご祝儀は一般的に新札を持って行くのがマナーとされていますが、会費の場合はそこまで気にする必要はありません。
会費制結婚式はこれから増えていく!?
新郎新婦やゲストの負担が軽くなる、カジュアルな会費制の結婚式は、時代のニーズに合ったスタイルと言えます。また、海外や国内リゾートで結婚式を挙げるカップルが増えているので、結婚披露パーティーは会費制にして、費用を抑えるという人も増えていくでしょう。
たくさんのゲストを呼びたい方、自由なスタイルで結婚式を挙げたい方、そして費用のことを気にして、今まで結婚式を挙げられなかった方は、会費制結婚式も一つの選択肢として考えてみてはいかがでしょうか?