1.5次会

カジュアルな1.5次会で注意したいポイント

投稿日:2018年12月12日 更新日:

カジュアルなウェディングスタイルとして人気の高い「1.5次会」
「堅苦しくない」「自由度が高い」「リーズナブル」なところが人気の秘訣ですが
度を越してしまったり、ゲストに対しての配慮が不十分だと反感をかってしまうことも‥!

カジュアルな1.5次会で注意したいポイントを纏めてみました。

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最低限のマナーをおさえる!

日頃なかなか会う機会が少ない遠い親戚や、会社のご上司を呼ぶ際には、
いくら「1.5次会」とは言え最低限のマナーは守りたいものです。

親しい友人のみを招いたとしても、度を越したマナー違反はNGです。
幸せなはずの1.5次会を機に、友好関係が崩れてしまっては悲しいですよね!

カジュアルな1.5次会とは何か考えよう

「カジュアル」という言葉の意味は「形式ばらず、くつろいでいる様」という意味。
形式ばらなくて良いなら、結婚式のマナーなんていらないのでは?と思いがちですが
それであれば「1.5次会」でもなく、単なるパーティーになってしまいます‥。

あくまでも1.5次会は「結婚式のスタイルの1つ」。
「形式ばらない点」と「崩してはいけない点」を考え、「披露宴と二次会の中間」を守るのは大事です。
新郎新婦もゲストも「堅苦しくなく、気軽に過ごせる」というくらいの意味で捉えましょう。

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カジュアルにしても良いポイントと、守るべきポイント

1.5次会がカジュアルと言われる理由の1つに「ゲストの服装」がありますが
披露宴にノーネクタイ・デニム・サンダルで来る人はいないでしょう‥
女性であれば、白いドレス・毛皮・ファー・黒いストッキングはご法度ですね。

そして「1.5次会」であっても‥上記のようなマナー違反は基本しないもの。
ゲストがマナーを守ってくれる中、主催者である新郎新婦がマナーを守らない訳にはいきません。

カジュアルにしても良いポイント

◆みんなが自由に過ごせる空間作り
披露宴であれば、上座・下座を考えて座席を割り振っておきますが
1.5次会では「立食スタイル」や「自由席」「半自由席」もOKです。

◆ビュッフェ形式もあり!
ゲストが自由に動くキッカケにもなる「ビュッフェ形式」。
好きなものを好きなだけとれるのも、ゲストにとっては嬉しいポイントです。

◆あれこれ進行を詰め込まない、歓談中心なスタイル
披露宴で歓談ばかりだと、中には「ケチった?」「スピーチも余興もないの?」と思う人も少なからずいます。
でも1.5次会では、「たくさん新郎新婦と過ごせた」なんて喜ばれちゃうことも。

◆二次会のような「ゲーム大会」も1.5次会ならでは
極端ですが‥全員が会場を駆け回るようなゲームをしても、違和感が少ないのが1.5次会。
披露宴ではコース料理が出てくるので、なかなかゲストの腰も重くなりがちですが、
二次会感覚でくるゲストも多いため、ゲームはむしろ喜ばれる演目になったりもします。

◆厳か・ゴージャスにしなくたってOK!
会場の装飾や、新郎新婦の衣装がゴージャスでなくとも‥なんら問題ありません。
崩しすぎはNGですが、自分たちらしさを取り入れられることも魅力の1つです。

守るべきポイント

◆「1.5次会」というスタイルであることを伝えておこう!
主催者にあたる親や家族にはなるべく早い段階で、ゲストには招待するタイミングで、
1.5次会という言葉は使わなくとも、カジュアルなスタイルであることを伝えておくと良いです。

1.5次会はまだ新しいウェディングスタイルです。親世代でも快く受け入れられない方がいるのも事実。
事前にこういった形でパーティーを行おうと思っていますが、それでも来てくれますか?と相談してみるのも1つの手段です。

また、招待状を送るタイミングで「服装」や「会費」について明確に提示することも重要な心遣い。
1.5次会に招待されたけど、何を着ていこう‥
1.5次会ってご祝儀はいるのかな?という質問がよくネット上に書き込まれています。
ゲストの立場になって、知りたい情報を招待状に入れてあげましょう。

◆招待するゲストに合わせて内容を選びましょう
親族や上司といった目上の方を招待する場合は、内容を慎重に選ぶ必要があります。
1.5次会であることを事前に伝えていたとしても「上司に対して配慮が不十分じゃないか?」と思わせてしまう可能性もゼロではありません。

新郎新婦のやりたいことを1番大事にしたら良いですし、1.5次会なので必要以上に堅苦しくする必要はありません。ただ、それでも目上の方であることには変わり有りません。招待するからには考慮する必要はあります。

もしそれでも「自分たちのやりたいこと」を突き通したい!
そんな場合は、1.5次会を二部制にしたって良いです。上司を招待しない、という方もいます。
後々会社の方に招待しなかったことが知れて困りそうな場合は、「身内だけで行うので」と伝えておくと良いかもしれませんね。

◆お礼は形にして伝えよう
何か役割を担ってくれた方への「お礼」や、遠方から来てくれた方への「お車代」など、きちんと感謝の想いを形にして準備しましょう。最近では1.5次会に関わらず、お礼の想いを「品物」で返す方も多くなってきました。

1.5次会でも上司に祝辞をお願いする方もいます。上司へのお礼は忘れないとは思いますが‥
例えば「幹事」「司会」「受付」を友人に頼んだ場合も、お礼を用意することをお勧めします。

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カジュアルの押し売りはNG!

なんでもかんでもカジュアルであることが、ゲストに対して必ずしも「良い」とはいえません。
「みんなにも楽しんでほしい」と、よかれと思ってやったことが裏目に出てしまったパターンもあるようです。

◆ゲスト同士も交流してほしい!と‥まるで「お見合いパーティー!?」
男女でペアを作るようなゲームは、盛り上がることも多いでしょう。
ですが‥ペアを作ったことが、まだゲームの始まりに過ぎなかったらどうでしょう。

見事結ばれたペア同士とは言え、今日会ったばかりの他人と長時間に渡りゲームをさせられたり、
これから15分間はペア同士で過ごしてください!と言われたら‥大きなお世話ですね。

◆カジュアルすぎて「ただの飲み会」
「同窓会のつもりで楽しんでください!」この言葉は「気楽に過ごしてくださいね!」という意味。
大変ゲスト想いな素敵なお考えだと思います。

それが本当に「ただの同窓会」で終わってしまったら‥ゲストも驚きです。
乾杯をしたら即効主役は別行動。メインテーブルにまったくおらず、友人の中でも親しい人ばかりと飲んで騒いで‥気づいたらお開きの時間‥。ゲストの想いは「今日って何しに来たんだっけ?」の一択になってしまうかも。

披露宴のように挨拶回りをする必要はありませんが、来てくれたゲストとの交流も大事にしたいものです。そして、あくまでも「結婚式の1つのスタイル」ですので、一緒に写真を撮ったり、何かしらのプログラムを組んだ方が良いですね。

◆カジュアルを追及しすぎて節約ムード一色に‥。
カジュアルな結婚式を挙げたいと選んだ1.5次会だったけど、思いのほか安く済みそう!
「カジュアル」が「ナチュラル」に‥「ナチュラル」が「シンプル」に‥
これも削ろう、あれも削れる!とやっているうちにとんでもないことになってしまったケースも‥。

祝儀制なのに、料理がビュッフェで引出物がない‥!
祝儀制の場合、ゲストが支払う金額は披露宴と変わりません。コース料理で引出物を用意するのが一般的です。やはり内容への期待値は高くなるもの‥。常識がないと思われてしまわないよう気を付けましょう。1.5次会には「祝儀制」と「会費制」がありますが、「祝儀制」であればそれなりに披露宴に近くした方が無難です。

料理が人数や会費と見合っていない
料理を楽しみにしてくる人は多いです。料理があっと言う間になくなってしまったり、どう見ても人数に対して量が少なかったり、特別感のない料理だとガッカリされてしまうかも。

進行がグダグダ‥メリハリがなさすぎる!
披露宴では各ポジションでプロのスタッフが活躍しますが、やはりプロに依頼をすると金額も高くなります。「司会」「音響」「カメラマン」を友人に頼んだが‥うまく進まずにグダグダになってしまったケースも。

当日、パーティーを直接仕切ってくれるのが「司会者」。司会者は単にアナウンスを入れるだけでなく、時間通りに進むよう進行役も務めています。プログラムを組む際に、プランナーは「友人司会」であることも念頭に入れ時間を組みますが、内容によっては友人には荷が重すぎる場合もあるようです。
友人にお願いする際は、プログラムをしっかりと伝えて、人前で話すことが得意な方にお願いしましょう。でも「お話好きすぎる」友人に頼んで「自分の話ばかりされた」「いちいちアナウンスが長くて延長した」なんていう失敗談も。

パーティーの雰囲気を作るのは「司会」だけではなく「音楽」も一緒です。
音響スタッフは、シーンによって曲を切り替えたりボリュームの上げ下げを行っています。1番盛り上がってほしいシーンでちょうど曲が終わってしまったら、ゲストの拍手も虚しく会場に響いてしまいます‥。

また最近は、プロ顔負けの「スペックが高いカメラ」を持っているゲストをよく見かけますが‥実は、プロの中でも「結婚式のプロカメラマン」は特別な技術が必要なんです。
カメラマンが「結婚式のプロ」である理由の1つに、「時間をかけずにベストシーンを撮影できる」という点があります。
会場の作りや、新郎新婦の動き、スタッフの動き、自然光や照明の入り方、進行を理解しているからこそ出来るプロの技なんです。
ケーキ入刀のシーンでプロカメラマンが「目線を下さい」と言っているシーンは見かけますが、すべてのシーンで新郎新婦にストップをかけて目線を下さいとは言いませんよね。「こっちは逆光なので場所を変えてください」とか「入場場所を知らなかったのでもう1度」なんてことも言いません。

なんでもかんでも友人にお願いしてしまうと、すべてのシーンで間延びしてしまう恐れがあります。
それがカジュアル・アットホームで済めば良いですが、2人の1.5次会は1回しかありません。
ゲストにとっても「今何をやっている時間なのかわからない」という状況は避けたいですね。

会費の割に「景品が少ない」「目玉景品がない」
「披露宴と二次会の中間」であるからこそ、ゲームを行う新郎新婦も多いです。
ゲームはなくてももちろんOKなのですが、1.5次会の内容によっては景品があった方が良い場合も。

ビンゴがあったけど‥60人くらいいたのに景品が3つしかなかった。
景品がギャググッズしかなくて、最初は面白かったけど途中から参加する気がなくなった。
といった声もありました。
せっかく行うなら、ゲストが盛り上がるような内容にしましょう!

マナーとは「思いやり」

マナーは行儀や作法のことを指しますが、その根源には「思いやり」が込められていると思います。

さきほど「立食スタイル」も有りと言いましたが、
ご年配の方や足の悪い方がいるのに、立食パーティーだと大変ですよね。

「指定席」の場合、「上座・下座」といったマナーが存在しますが、上座・下座を多少無視しても「仲の良い方同士が隣」の方が、ゲストにとっては居心地が良いかもしれません。

1.5次会のメリットの1つでもあるのが「新郎新婦もゲストも気楽に過ごせる」という点です。
もし「これは崩しても良いポイントなのかな?」と迷ったときは
「ゲストが不快に感じないか」「思いやりに欠けていないか」を考えてみましょう!

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