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本当にあった結婚式エピソード〜ゲスト巻込み型披露宴編〜

投稿日:2017年4月23日 更新日:

ゲストへのおもてなしの気持ちを表す方法は、様々です。

今日は、ある新郎様新婦様が実際にゲストへ行った、“おふたりらしい”おもてなしの方法をご紹介します。

“主役がゲストの結婚式”ってできませんか?

40代前半のおふたりは、とにかくゲストに楽しんでもらいたい、自分たちは目立たなくてもいい、というお考えをお持ちでした。ご友人も多く、皆さんの結婚式にも出席されていました。ある日、結婚式のお打ち合わせの席で、新郎様がふとおっしゃいました。

「“主役がゲストの結婚式”ってできませんか?」

おふたりが披露宴の中で予定していたのは、「主賓の方のご祝辞」と「新婦様からご両親へのお手紙」、「新郎様の謝辞」3点のみというシンプルなものでした。余興や演出、お色直しなどは行わず、明るくノリのいいおふたりは、当日にゲストと語らうことを楽しみに、ゲストの皆さんにはお料理を楽しんでいただくことをメインとしていました。

さて、そんな中で「ゲストが主役の結婚式」、どう実現するのでしょうか。

返信用ハガキに書かれていたオリジナルの一文とは?

結婚式の約3ヶ月前、おふたりの結婚式に参列する方達の元へおふたりから、招待状が届きました。出欠を問う返信用ハガキの一番下には、見慣れない一文が書いてあります。

「あなたの一番好きな曲、思い出の曲はなんですか?エピソードも教えてください」

おふたりが、オリジナルで追加された一文でした。元バンドマンの新郎様と中高ブラスバンド部の新婦様、自他ともに認める「音楽好き」のおふたりのこと、きっとゲストの皆様は“おふたりらしい”と思ってくださったのでしょう。ゲストの皆様は8割以上の方が、エピソードとともに、曲名を記載してご返信くださいました。

ゲストへの“おもてなし”は、おひとりずつ、歓談中に。

主賓の方の祝辞、乾杯のご発声とともに和やかに披露宴が始まり、料理が運ばれてきました。

「皆様、わたくしここまで司会を務めさせていただきましたが、ここからは、DJ●●(新郎様のあだ名)とDJ◯◯(新婦様あだ名)にバトンタッチさせていただきます。」

司会者のこの一言で、おふたりが願っていた、「ゲストが主役」の披露宴がここから幕を開けます。聞きなれた某長寿ラジオ番組のオープニングBGMが始まり、新郎新婦様がDJ風に話をしています。

「さて、本日最初のリクエストは、新郎の上司●●さん。曲は〜〜〜です。」

ご想像の通り、一瞬会場がざわつきました。(笑)

新郎様のご両親が初デートの時にお店でかかっていた曲、大学時代みんなでよくカラオケで歌った曲、中学の時に新郎様と一緒に組んだコピーバンドが文化祭で披露した曲など、ジャンルを問わず次々と曲が流れます。曲の合間のDJのトークは、普段の明るい新郎新婦様の掛け合いそのもので、ゲストの皆さんを紹介されたり、グループ全員が爆笑するようなエピソードが披露されたりします。ゲスト一人一人が順に主役となり、照れたり、拍手したりと忙しく、笑いが絶えませんでした。

DJ演出は、BGM(音が聞こえるだけ)なので、会場は明るいまま、皆、お料理を楽しみながら、写真を撮ったり、会話を弾ませたりしながら、楽しい雰囲気が広がっています。もちろん、DJトークは事前に録音したものなので、新郎様新婦様も自由に皆さんのテーブルを周られていました。

おふたりの人柄とゲストの方とのこれまでの結びつきが感じられる温かい披露宴となりました。「“ふたりらしさ”は、普段のおふたりの中から生まれるのですね」とゲストの方がお話してくださったのが印象的でした。

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