ドレス・演出・アイテム 結婚式場 結婚式場探し

結婚式で和装を着るならやっておきたい!親子の絆を結ぶ「紅差しの儀」

投稿日:2017年6月22日 更新日:

結婚式の前に、母が娘へ向けて行うセレモニーといえば?

…そう、「ベールダウン」です。ひと昔前までは、あまり知られていなかったこちらのセレモニーもここ10年くらいの間に、かなり認知度を上げてきました。洋装ではないから、ベールダウンはできない、という方は、必見です。今回は、「紅差しの儀」についてお伝えします。

紅差しの儀とは?

「紅差しの儀」は、「べにさしのぎ」と読みます。紅を差す、とは、口紅を塗る・つける、の意。読んで字のごとく、「紅差しの儀」とは、母親が結婚する娘に、口紅を塗るセレモニーです。洋装で行う方もいますが、和装の際にセレモニーの一つとして取り入れるのが一般的です。「紅引きの儀」「嫁ぎの紅」などと呼ばれることもあります。

どんな意味があるの?

「紅」の文字がさす、赤色は、古代、赤い塗料を顔に塗る「赤化粧」の由来からもあるとおり、魔除けという意味があります。神社の鳥居の色が赤色だということも、納得ですね。赤ちゃんのお宮参りでも、地域によって朱(赤色)で額に文字や印を書いたり、還暦の際には、赤いちゃんちゃんこを羽織ったりする習慣なども、この言い伝えからきているという説もあります。

娘の門出に、これからの幸せを心から願い、無病息災を願う親心が、その一筆に込められています。

いつ行うの?

もともと、結婚式の身支度の仕上げの意味を込めて行われていたため、ヘアメイクの最後に行います。カメラマンを部屋に招いて、母と娘とのセレモニーシーンをビデオや写真で収めることも多いです。口紅なしでは、ヘアメイクの完成とみなさないことから、人前ではなく、あくまでもプライベートな場所(控え室)でのプライベートな時間を味わいます。

また、一つの演出という位置付けで、行う場合もあります。その場合、チャペルでのベールダウンと同じように、ゲストの皆様に見守られながら、行います。おふたりだけではなく、それを見守るお父様やご家族の表情がとても優しく、印象的です。家族のこれまでを振り返るいい機会となり、またいい思い出の一幕となることでしょう。

実際に行った方の感想は?

 “口紅を差す”のですから、母と娘の距離は、とても近く、お互いに見つめあう形になります。この紅差しの儀を実際に行った方たちは、どんな感想を持たれているのでしょう。

  • 結婚式の直前に、改めて母への感謝の気持ちを感じる時間になった。(新婦様)
  • この手で、ここまで育ててくれたんだな、と思ったら急に泣けてきました。(新婦様)
  • 最初は恥ずかしかったけれど、母と一緒に撮影ができて、とても記念になりました。やってよかったです。(新婦様)
  • 娘が産まれてから、“いつの日か嫁ぐ日が来る”と思い描いていた、その瞬間を、まさに目の前にしてきっとこみ上げるものがあった。(新婦お母様)
  • 私が“仕上げ”をする機会は、きっとこれで最後なのかな、としみじみ。大人になった娘に十分に親孝行をしてもらいました。(新婦お母様)

紅差しの儀は、結婚式の時だからこそできる体験で、その時にしか味わえない気持ちを感じることができる、そんなセレモニーです。これまでの“ありがとう”と、“これからもよろしく”を母と娘が、無言で交し合える、大和撫子の魂を感じられる時間なのかもしれませんね。

娘様を持つお母様へ

親が花嫁道具一式を準備する時代は、今はむかし。今は、家具も家電もキッチン用品も、基本的には、新郎新婦で自分たちの好みに合ったものを準備するのが主流となりました。そんな時代だからこそ、紅差しの儀をされる際は、使用する新しい化粧筆を、娘様の晴れの舞台への贈り物として渡すのも粋なもの。どんな化粧筆にしようかと、その1本を選ぶとき、幼き頃に母の化粧に憧れて、こっそり口紅を引いたあの娘の成長を、きっと改めて感じることでしょうね。

-ドレス・演出・アイテム, 結婚式場, 結婚式場探し
-,

Copyright© マリアル | ウェディングメディア , 2024 AllRights Reserved.