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【インタビュー連載⑤】全国で4回結婚式を挙げた松永さんに聞く! サプライズ!・価値観の相違との向き合い方

投稿日:2017年7月11日 更新日:

「大切な人を大切にする」をモットーに、奥様である友紀さんとともに、世界各地で二人のウェディング写真を撮影されているバックパックウェディングの松永真樹さん。

松永さんは、全国行脚で、1年に4回結婚式を挙げられました。

第5弾の今回は、友紀さんや親御様へのサプライズエピソードについて伺いました。また、結婚式の準備中のカップルなら、誰もが迎えるであろう新婦友紀さんとのすれ違いやトラブル、またその中で生まれた葛藤などについても聞いてみました。

サプライズは新婦が一番喜ぶことを

ゲストに向けたおもてなしに注力するだけでなく、松永さんは、もちろん主役の友紀さんへもサプライズを用意されていました。結婚式をとり仕切るプロデューサーらしく、事前に入念な準備をされたようです。

結婚式では、結構、映像にこだわりました。友紀(奥様)へのサプライズムービーもこだわったひとつです。友紀に対するサプライズは、僕ら松永家のみんなに登場してもらってムービーをプレゼントしました。

僕らは、「ウェルカムドール」がおさるのぬいぐるみだったんです。

内緒で友紀の家から、そのぬいぐるみを僕の実家に持っていって、ぬいぐるみと松永家が登場するムービーを作って、当日サプライズで上映しました。友紀からすると、“あのおさるが、なんで大阪にいるの?”とか、“家族みんながそのムービーに関わってくれたんだ”とか、きっとそんな事も想像しながら喜んでくれたのだと思います。

友紀が、何に感動してくれるかな? と考えた時に、やっぱり僕とか、僕の大切な人が携わっていることが嬉しいやろうなと思ったのでこの形を選びました。

親へのサプライズは……?

相手のことをよく知った上で、びっくりさせたい! 喜ばせたい! そういう思いもしっかりと相手にも伝わるからこそ、生まれるサプライズですね。 親御様にもサプライズをされたそうですが、どんなことをされたのですか?

式の最後、両家の両親に感謝を伝える時に、僕らの生まれたときの体重のぬいぐるみをプレゼントしました。

このパターンは、よくあるのですが僕らがプレゼントしたのは、「ウェルカムドール」のおさるのぬいぐるみに体重分の重りを入れてプレゼントしたんです。

実は友紀(奥様)のお母さんは、ウェルカムドールのドレスをハンドメイドしてくださっていたので僕達よりもそのぬいぐるみに触れていました。

そして僕のオカンはゆきへのサプライズムービーを作るときに持たせていたので。重りが入っていないウェルカムドールは、僕のおかんも友紀の両親も知っていたんです。

なので、当日渡したら、みんなすごく驚いてくれましたね。“まさか、あの軽かったぬいぐるみが、重くなる” きっとそんな発想は両親共になかったと思います。

順風満帆なわけじゃない!準備中の裏話

松永さんたちの場合は、ゼロベースで自分たちのスタイルを作り上げていく、計4回の結婚式。その中で、先程のようなサプライズや各結婚式でのいろいろな演出やアイテムを考えるとなると、二人の意見を合わせるのは、なかなか大変そうだな、と単純に思ってしまいますが、そこでの苦労はなかったのでしょうか。

僕は、最終的には友紀(奥様)がしたいようにしてほしいなっていうのがあったので、基本的には任せてました。

ただ、友紀から意見を求められた時に「俺はこれが良いと思う」と言って、友紀が違う考えだったときに結局僕と違う方を選ぶ場合は「俺の意見いらんかったんちゃう!?」って突っ込みました。

そのやりとりが何度かあるとさすがに腹が立ってきて、ワーッ! となりましたね。そういうのが、1回目の結婚式ではあったかな。

幻の沖縄結婚式

お話を聞いて、少し安心したカップルも多いのではないでしょうか。やはり、考えや思いを実現させていくには、お互いの意見の食い違いは出てくるものなのかもしれません。ここで、少し突っ込んだ質問をしてみました。計4回の長時間に及ぶ準備期間、その中で、お二人が大きな喧嘩をすることはなかったですか?

ちょくちょくありましたね(笑)。

思いっきり喧嘩……じゃないですけど、“話し合い”になったのは、結婚式の準備中にありました。実は、沖縄でも結婚式をやる予定があったんですが、準備期間の間に無くなりました……。

5月に1回目の熊本の結婚式があって、すぐに6月東京、8月大阪、10月沖縄の結婚式が控えていました。1回目の結婚式がやっと終わった〜って思ったら1ヶ月後結婚式があるので、またドタバタ準備をするという状況で。

2回目の東京のゲストは、友紀(奥様)の友達が20人、僕の友達が100人。3回目の大阪は、友紀の友達は1人だけで、あと80人は、みんな僕の友達。「私は一体、誰のためにこの結婚式するの?」という思いもあったと思います。

準備中に、友紀が「何のための結婚式か、もう分からん」っと言って、話し合うことは何回もありました。すでに参列者を招待していたし、スタッフがたくさん準備をしてくれていたので、2回目東京、3回目大阪の結婚式は行ったんですが、友紀の気持ちを汲んで、沖縄の結婚式はやめたんです。

家族、親戚など、1番大切な人たちに集まってもらった1回目の熊本の結婚式が、あまりにも濃くて良かったんですよね。それゆえ、2回目、3回目の結婚式の準備中は、1回目の結婚式とのギャップがすごかったんです。特に、僕がある意味、パーティ・イベントみたいにしようとしていたから、余計に友紀にとってはやる意味がわからなくなったのかもしれません。

どうして結婚式をするのか?を改めて考えた

幻の沖縄の結婚式があった、とは驚きました。やはり、結婚式の目的、が定まっているかどうか、で準備期間の気持ちも随分違うものなんですね。友紀さんの思いを受けて、さらに松永さんがその気持ちを汲んで、どう“結婚式の目的”に向き合うか、というのもまた、夫婦としても大切なところですね。

本当にそうだと思います。結婚式を4回やる事は別に苦ではないんですけどね。でも、要は「なんのためなのか」っていう事が、友紀(奥様)の中では定まらなかったんでしょうね。僕らの大切な人が、何ヶ月も掛けて準備してくれている事を止める……、というのも申し訳ないって思いも随分あったんですけど、でも僕自身も、友紀が喜んでないのに何でやるんやろうとかっていう思いもありました。

 

結婚式の準備期間は、結婚式の回数や内容に関係なく、やはり夫婦としてのあり方、結婚式の目的をしっかり確立させる必要があるようですね。また、そういうものを通じて、お互いの価値観や感性に気付き合う機会なのかもしれません。

さて、次回は、多くのゲストを招いた1回目〜3回目の結婚式と対極に、たった一人のために挙げたという、4回目の結婚式のお話です。この結婚式で、松永さんには大きな気づきがあったと言います。それは一体、何だったのでしょう。

【書籍紹介】

BackpackWedding~世界の絶景でウェディング~

【取材協力/松永真樹さんプロフィール】
1982年4月9日生まれ 大阪出身。
全世界各地年間100回以上(大学&高校などでも)キャリアや進路などの講演をして回る講演家。
学生時代にバイクで日本一周、アメリカ留学、世界50カ国の旅に出る。 インドで爆破テロに合い、目の前で50人の死者を見る。 人間はいつ死ぬかわからない。であれば毎日毎日、この一瞬を大事に生きたい!そう強く思う。
大学卒業後は2年間人材教育会社にて、個人や組織の目標達成をサポートする仕事をする。その経験を生かし2年後、株式会社Globe設立。代表取締役に就任。
2012年には自身の処女作「やりたいことの見つけ方」出版。
「大切な人を大切にする」をモットーに、愛するゆきと365日地球を舞台に人生彩り中。インスタのフォロワー3万人目前。

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