自然な出会いと自然じゃない出会いって?
「できるなら自然な形で出会いたい」という理由から、マッチングアプリやSNSなどのネットでの出会いを毛嫌いする人を見かけます。友人から「アプリなんて今どきみんなやってるんだから」とオススメされても、「自然な出会い」に固執している人は意外にも若い人にも多いようです。
そもそも「自然な出会い」とはどんな出会いを指すのでしょうか? 一般的には「職場や学校などの閉じたコミュニティで友達と知り合って、関係性を深めていくうちにだんだん好きになって、いずれ付き合うことになる」出会いのことを指すようです。
一方「自然じゃない出会い」とは、そういう人たちからすると、知人の紹介やネットを通じての出会い、はたまた合コンに至るまで、最初から「恋人としてお付き合いできるかどうか」を判断される出会いのことを指していることが多いようです。
自然な出会いを求める女性の心理
自然な出会いを求める女性たちは、「馴れ初めを聞かれた時に、アプリを通じて知り合ったなんてはずかしくて言えたもんじゃない」と主張します。なぜ、そんなことを気にしてしまうのでしょうか。
おそらく彼女たちは「人からどう思われるか?」の世間体をものすごく気にするタイプなのでしょう。ですからパートナーの肩書きや年収など、人に紹介しても恥ずかしくないような人を好む傾向にあります。
もっと言ったら男性に対してある種の幻想を抱いており、「誠実な男性はアプリで人に会うなんてことをしない。ネットで人に会おうとするなんて卑猥な動機がある男性に違いない」とまで言い切ります。いやいや、ネットにも誠実な男性はごまんといますよ、と言っても聞く耳を持ってくれません。
彼女たちにとって事実はどうでもよく、自分の結婚が「周囲から見て恥ずかしいものじゃないかどうか」にプライオリティー(優先権)が置かれているのです。
ネットでの出会いも、自然な出会いも、同じ出会い
そもそも人と人とが出会う、ということは必然であり、必ずそこに意味があります。過去にどんなにひどい男性に出会ったことがあっても、その出会いは偶然ではなく「起こるべくして起こる出会い」なのです。
そのキッカケが職場などの閉じたコミュニティなのか、合コンや知人の紹介なのか、マッチングアプリなのかは、あまり関係がありません。それらはあくまで人に出会うための「手段」でしかなく、出会い方に優劣もありません。
むしろ出会い方という「手段」にフォーカスしてばかりいると、幸せになるという本来の大事な「目的」を忘れてしまうことになってしまいます。結果、人が羨むような相手と「自然な」出会いを通じて結婚できたとしても、その先に明るい未来はありません。
本当に「目的」がはっきりしていれば、紹介だろうがアプリだろうが、出会いはとても自然です。筆者自身、妻とは友人の紹介を通じて知り合いましたが、出会った瞬間に打ち解け、まるで昔からの知り合いであったように自然なコミュニケーションができました。
お互いに自分がこういう人と一緒になりたいとイメージできていたからこそ、神様が知人を媒介にして、二人を引き合わせてくれたのではないかと思います。そう思える出会いこそ「自然な出会い」だと思いませんか?
出会うための手段なんてなんでもいいんです。手段はなんであれ、幸せになるという結果の方が100倍大事なのですから。