結婚式には、二人らしさを演出する方法がたくさんあります。ドレス、ブーケ、ウェルカムボードやBGM、それにウェディングケーキ……。でも、テーブルの上はどうですか? お花のアレンジはできるけれど、お皿をアレンジすることなんて、想像してみたことありますか?
「そんなことできるの?」と思ったそこの新郎新婦様のお二人へ、素敵な情報を二回連載でお届けします。
今回は、“オリジナルデザインができる食器”をレンタル販売されていらっしゃる会社「イーストクルー」の鈴木さんに、今、注目のサービス「ウェルカムディッシュプレート」について伺いました。
ウェルカムディッシュプレートとは?
百聞は一見に如かず。まずは、こちらの写真をご覧ください。
招待された結婚式の席に、こんな素敵なお皿(「ウェルカムディッシュプレート」)があったら、どうでしょう? テーブルコーディネートの幅もさらにひろがりそうで、想像しただけで、ワクワクしますね。
実は、このプレートは、最近本格的にウェディング業界に参入し始めた新サービスなのです。どんなサービスなのか、鈴木さんに詳しく聞いてみました。
ウェルカムディッシュプレートは、これまでにない技術と発想で、料理プレートを自由にデザイン出来る新しいサービスです。白磁のプレートに特殊印刷を施し、オリジナルのプレートを作成します。ご使用いただいた後は、毎回、回収して印刷面を洗い流し、プレートをリユースします。
毎回、結婚式当日専用に印刷するので、新郎新婦様のお名前やメッセージ、結婚式の日付、オリジナルなデザインも自由に入れることが可能です。弊社が独自開発した印刷技術で、印刷面のデザインは、すべて食べることが出来る素材が使用されています。ですから万が一、口の中に入ったとしても安全ですので、ご安心してください。無味無臭で、お料理の味に影響を与えることもありません。
レンタルサービスなので、お皿を何十枚と購入をする必要なく、手間がかからないところもポイントです。
「ウェルカムディッシュプレート」が生まれた経緯とは?
自分たちの結婚式のイメージに合うお皿を創る、という発想は、なんとも新しいですね。名前や日付だけでなく、挨拶文やお二人のゲストへの感謝の気持ちまでお皿に描くこともできるなんて、なんとも粋な演出です。このサービスが、どうやって生まれたのでしょう。その背景を教えてください。
僕は、10数年ずっとイベンターとしてやっていまして、企画、運営と携わってきました。“お皿にプリントする”という挑戦も、実は、イベントの企画がスタートだったんです。
最初は、「バナナに印刷をしたい」っていう企画がきっかけでした。最初は軽く考えていたんですが、どういう風にやろうか……と制作を検討するも、当然、「そんなこと出来る訳ないだろう!」っていう話になりました(笑)。でも、いろんな協力会社さんからもアイディアを頂戴しながら、試行錯誤して進めていったら、「もしかしたらこれなら出来るかな。」というところまで話が進みましてね。そして、出来たんです! それが恐らく世界で初めてじゃないか、と思います。
そんなことが出来てしまったので、何か新しい事業として展開をしていったら面白いんじゃないかなと考えました。そこでお皿に印刷してみたんですね。イベント用や企業さんの就任式パーティーなどにもお使いいただけるかなと思っていたんです。そして、「ブライダル産業フェア」にも出させていただいて、ブライダルも去年から正式にスタートさせていただいています。今は、会場さんへご紹介しているところで、積極的に直接お客様に情報発信はまだしておりません。これからですね。
実用化はされているの?
具体的に、まだ使用はできないのかな、と残念に思った方もいたかもしれませんね。実は、もうすでに、この「ウェルカムディッシュプレート」サービスを利用できる会場もあるそうですよ。具体的にどんな風に利用できるのか、詳しく聞いてみました。
会場さんには、基本的にはショープレート(※)としてご紹介いただいて、好きな柄を選んでいただいたり、お名前を入れたり、というよう形でご提供いただいているところが多いですね。お客様へ会場のご成約特典として用意されるところもありますよ。
会場さん限定のオリジナルデザインを作らせていただいているものもあります。
浜松町のスカイホールさんは、窓から見える東京タワーをモチーフにした柄だったり、マリンタワーさんだと海のイメージの柄だったり。
実は凄く今、人気が出始めているんです。
ちなみに、このグリーンのプレートは、最初はお客様の要望に沿ってご提案させていただいたデザインなんですよ。
デザインは専有しなくていい、ということだったので、展示会などでも紹介させていただいています。
「ショープレート」とは?
プレゼンテーションプレート、サービスプレートとも言いますが、名前の通り「飾り皿」です。テーブルについた時に置いてあるお皿のことで、貴族の食卓が起源と言われています。 “こんな素敵なお皿であなたをおもてなしします”“あなたは、私にとって特別なゲストです”という意味を持ちます。レストランによって、異なりますが、食事の直前に下げたり、スープやメインの後に下げたりします。
最後に見せていただいたプレートは、私たちスタッフも、展示会で拝見した時からとても印象に残っているものでした。これからのウェディングは、お皿をオリジナルデザインにすることも、当たり前になるのかもしれません。ブームの予感がしますね。
さて、次回は、そんな「ウェルカムディッシュプレート」を使った演出方法について詳しく聞いてみました。新郎新婦様のウェディング演出の一つに取り入れられるかもしれませんよ。お見逃しなく。
【取材協力】