結婚式を挙げるときにまず決めなければならないのが挙式の日取りです。
一般的には大安吉日が縁起が良く、結婚式を挙げるのにふさわしいと考えられていますが、最近では仏滅でも関係なく挙式をする人も増えてきました。
結婚式や披露宴には大きなお金がかかるため、仏滅など一般的に避けられがちな日取りは料金が安く設定されていることが多いことがその理由ですね。
では、結婚式の日取りを決めるときに、お盆やお彼岸、命日といった日取りは縁起が悪いのでしょうか?
そもそもどんな日がNGなの?
結婚式はお祝い事なので、縁起がいいとされる日を選びたいと考える人はやはり多いのではないでしょうか。
結婚式などの慶事は、「六曜」という暦を基準にして決めることになります。
先勝:具体的には午前中は吉、午後2時より午後6時までが凶。
友引:朝は吉、昼は凶、夕は大吉。ただし葬式を忌むとされる。
先負:勝負事や急用は避けるほうがよいとされる。具体的には午前中は凶、午後は吉。
仏滅:「仏も滅する凶日」との意味で、婚礼や祝い事を避ける風習がある。
大安:「大いに安し」との意味で、婚礼をはじめ何事にも吉とされる。
赤口:具体的には正午頃のみ吉、あとは凶とされる。
参考:大野湊神社http://oonominato.or.jp/knowledge/20131006/
六曜を参考にすると、やはり仏滅は結婚式を避けたほうがいい日とされがちです。
このほか、現実的な理由から結婚式の日取りとしてはNGと考えられる日も多いものです。
その特徴は以下の通りです。
- 真夏や真冬といった、過ごしにくい季節
- 連休の中日など、連休が潰れてしまう日程
- 正月や大型連休など、他の行事で忙しい日程
お彼岸に結婚式を挙げるのは縁起が悪い?
結婚式の日取りを決めるときに、お彼岸にかかってしまったので親族から反対されたという人もいました。
お彼岸に結婚式を挙げるのは縁起が悪くNGなのでしょうか?
お彼岸とは、春分の日・秋分の日とその前後3日間を合わせた7日間のことです。
自然に感謝し、ご先祖様に思いをはせる時期とされ、お彼岸にお墓詣りに出かけることが通例になっている人もいるでしょう。
仏事を行う期間とされているので、この時期に結婚式を行うのは縁起が悪いと考えられることもあるようです。
しかし、お彼岸は仏事ではありますが、喪中などの禁忌状態ではありません。
そのため縁起が悪いというわけではありません。
ただ、お彼岸の時期にお墓詣りなどの行事が入っているという人も多いため、それらの行事と重なるおそれがあるために、あまりいい顔をされないということはあるかもしれません。
両親や親族の命日に結婚式を挙げるのは?
自分たちの記念日が、両親や祖父母の命日だったり、大安で選んだ日付が誰かの命日と重なっていたりといったこともあります。
もしもその方が亡くなってから1年経っていないならば、命日というよりも喪中であるために結婚式自体は避け、喪が明けてから結婚式の日取りを決めるのが一般的です。
喪中の間は、一切の慶事を行うことを避けるというのが習わしになっているからです。
しかし、喪中ではなければ命日だからといって縁起が悪いということにはならないようです。
ただ、家族や親族の中には、命日に結婚式を挙げることに抵抗があり、それ以外の日取りにしてほしいと考える人もいるかもしれません。
もしも誰かの命日を結婚式の日にする場合は、前もって親族に相談して意見を聞いておいたほうがいいでしょう。
お盆やGWなどの大型連休に結婚式を挙げる
お盆は、先祖の霊を供養する行事です。
お盆には亡くなった人が家に帰ってくるとされていますが、やはり仏事の時期のため、結婚式を挙げるのは縁起が悪いと考える年長者の方も多いようです。
しかしお盆は仏事の時期とはいえ、こちらも喪中ではないため、縁起が悪いわけではないようです。
ただ、先祖を家に迎えて供養する時期ということもあり、遠方に住んでいる家族が集まって行事を行う家庭も多くあります。
そのため、この時期に結婚式があってもなかなか行けない、都合をつけるのが難しいといった人もいるようです。
お彼岸や命日、お盆といった仏事の時期は、縁起が悪いというよりも行事が集中していて都合をつけてもらうのが大変という一面があります。
もしもこの時期に結婚式の日取りを考えているのなら、まずは家族や親戚、特に年長者の方とよく相談してから決めることをおすすめします。