結婚式のお祝い、せっかく贈るのだから喜んでもらいたいですよね。でも、普段の気軽なプレゼントとは違って、ご両親や結婚相手の方への配慮も必要だし、難しいしきたりもあります。祝福の気持ちをお祝いに託すには、どうすればよいのでしょうか?
目次
結婚式のお祝いの品はなにがいいの?
何がほしいか聞いてみるのがベスト?
お友達など気の置けない相手の場合は、結婚式のお祝いに何がほしいかを直接尋ねてみるのが一番です。欲しいものをいただければ誰でも嬉しいものですし、こちらもあれこれ悩まずに済みますし。唯一の難点は、サプライズが期待できないところでしょう。
お金がやっぱり一番?
結婚式のお祝いに贈る品物は、趣味に合わなかったり、重なってしまったりというリスクがあります。でも、お金はいくらあっても困りませんし、趣味に合わない人もいません。また、相手側が内祝いに頭を悩ますこともありません。でも、祝福の気持ちをカタチにしたいという方にとっては、少し儀礼的すぎるように感じられるかもしれません。
相手に喜ばれるお祝いとは?
もらってうれしかったもの
実際に結婚式のお祝いを頂いた方の声で多かった、もらってうれしかったものを挙げてみましょう。
・キッチンツール
・食器
・生活家電
・食品
・リネン
・カタログギフト
憧れのお鍋セットや高性能な掃除機、ホテル使用のタオルセット、高級ブランドのティーセットなど、「自分で買うにはちょっと贅沢」なものが喜ばれています。カタログギフトは、選ぶ楽しさと好きなものが手に入るということで人気です。
もらって困ったもの
ところがもらって困ったものにも、先の『もらってうれしかったもの』が多数挙げられているのです。
「趣味に合わない」「使わない」「すでに持っている」などの理由と、お祝いの品だけに処分するわけにもいかないということでした。心を込めて選んだ贈り物が、相手を困らせてしまうのは残念なことです。
お祝いとしてタブーとされるもの
「刃物」「壊れ物」「消え物」は、昔からお祝いの品として避けるべきものとされています。相手からそれがほしいと言われたものでない限り、避けたほうが無難でしょう。
結婚は当人だけの問題ではなく、ご両親、結婚相手、親族と多くの方が関わってくることです。大切な人生の門出に、トラブルの元を作ってしまわないよう気をつけたいものです。
結局何を贈ればいいの?
安全確実なお祝いとは?
安全確実路線を狙うなら、現金が一番でしょう。金額に関しては、自分の立場や相手との付き合いの深さ、式に出席するかどうかによって変わってきます。また、地域の慣習による違いも大きいものがあります。相場としては、友人の場合1~3万円程度です。
相手のリクエストを得られなかった場合の品物なら、カタログギフトがおすすめです。夫婦であれこれと品物を選ぶ楽しい時間もプレゼントできるし、好きなものを選んでもらえるからです。こちらの金額も現金と同様に、1~3万円程度の予算を見ておきましょう。
おすすめは現金と品物のWプレゼント
いただく側のホンネとしては、現金が一番ありがたい結婚式のお祝いなのだそうです。でも、やはりカタチに残るものを贈りたいという方は、現金と品物の両方を贈るケースが増えています。
ただ、この場合どうしても金額が高くなってしまいます。お祝いはもらって終わりではなく、お返しや今後のおつきあいにも関わってくるものです。相手の負担にならない範囲に留める配慮も必要です。
贈るタイミングは?
現金・品物とも、約1ヶ月前から遅くとも1週間前までの吉日(大安・先勝・友引)の午前中に持参するのが正式なマナーです。最近は、現金なら直接式場の受付で渡すことが多いようです。結婚式に出席しない場合は現金書留で送ります。
品物は郵送や宅配を利用することも多くなっていますが、この場合も約1ヶ月前から遅くとも1週間前には届くようにしましょう。
そもそも結婚式のお祝いって?
結婚式のお祝いは、単なるプレゼントではありません。結婚する当人だけでなく、当人のご両親や結婚相手、さらにその親族の方々まで含めて考える必要があります。正直めんどうくさいなぁと思ってしまうかもしれませんし、個人の自由を尊重する現代的な考えからは外れている、古臭い考え方のようにも思えます。
しかし、そこまで考えてじっくりと吟味することそのものが、相手へのお祝いに含まれるのです。相手の幸せを心から祝福し、その思いを託したお祝いを贈りたいものです。