鏡の法則を誤解してはいけない
鏡の法則というものがあります。ものすごく簡単にいうと、あなたが他人から受けるコミュニケーションは、全て鏡となって、あなたが他人にしているコミュニケーションを反映していますよ、という法則ですね。
シンプルに人を好きな人は好かれるし、人を嫌う人は嫌われる、という法則です。これだけなら「確かにそうだ」と思われるかと思いますが、現実はそこまでシンプルにできていないようです。
以前、モラハラの気がある彼氏の対応に困っている彼女からの相談を受けた時の話をしましょう。彼氏が彼女にモラハラをしてくるのが、本当に彼女が彼氏にしているコミュニケーションの鏡になっているなんて、にわかには信じられないですよね。この彼女場合は、何が起こっていたのでしょうか。
導入
誤解
鏡の法則の本質
鏡の法則は、対特定の人に対してのコミュニケーションがそのまま返ってくると勘違いされがちですが、実は違うのです。あなたの世間に対してのコミュニケーションがそのまま反映されるってことなんです。
彼女の場合、自分がそういう性格だから、そういう性格の彼氏と付き合ったわけで、彼氏が彼女にそのような態度を取るのは当然といえば当然なのです。彼女は「彼に対しての接し方」を変えれば、「彼の自分に対しての接し方」が変わると思い込んでいたようですが、そうではないのです。
自分自身の世間への接し方を変えることによって、あなたの付き合う人が変わり、結果「そういうことをしない」男性とお付き合いできるようになるのであって、今の恋人への接し方を変えても、その恋人が変わるわけではないんですよね。
この時相談にきた彼女は「え、じゃあ私どうしたらいいの?」と言っていましたが、僕は「自分の思い通りにならないことにイライラしないようになるしかないかな」と答えました。
彼女は「マジかー。ハードル高いね。」と言っていましたが、そうなのです。自分自身の生き方を変えるというのは、そんなに簡単なことではないです。