「1.5次会は披露宴ほど格式ばっていないけれど、2次会ほどカジュアルではない」そうなってくると、さまざまなことを決めるときに「何を基準にするべきなの?」と悩むカップルも多いようです。
今回は、その中でもペーパーアイテムである席次表について、考えてみます。
目次
席次表がなくてもいいケースは?
「立食スタイルだから」「少人数の会だから」「会費をとにかく抑えた会にしたい」「スケジュールに余裕がない」そんな場合は、席次はなくてもOKです。プランに組み込まれている場合でも「他にお金を掛けたい」と、プランナーに相談してみるのもひとつの方法です。自分たちが大事にしたいことを明確にして、予算を組むといいでしょう。
ただ、自分がどのテーブルに行けばいいのかが分かると、ゲストにとっては助かるもの。席次ほどかっちりしたものではなくても、受付に簡単なフロア図と、テーブルごとのメンバーを記載したものを置いておくと喜ばれます。
席次表はあったほうが「親切」
席次表を作るか否かは新郎新婦次第で、さまざまな事情で割愛することもあると思います。ただ、本来席次表はあったほうがゲストにとってはありがたいものです。
立食の場合、席次表は不要かな? 大げさに思われないかな? と悩まれるカップルも多いのですが、ゲストたちが当日意外と迷ってしまうのが「自分の居場所」です。自分の場所を確保できないと、荷物も置くことができませんし、飲み物だけでもちょっと置いておきたいという時にも、離席しているときに他の人がその場に入ってしまうことも。そういったことがないように、席次を決めておくとゲストにとっても落ち着いて会を楽しむことができます。
席までしっかり決まっていなくても自分のテーブルが決まっているだけで、ちょっとした荷物の置き場としても活用できますし、便利な面もあります。たとえ立食スタイルでも、ゲストの人数が多い場合は席次があったほうが、ゲストを混乱させずに済むのです。
テーブルを指定する際は「テーマ」を
テーブルを指定する場合は、会社関係、大学友人、高校友人……というように、テーマを決めておくようにしましょう。
「クラスの友だちと、部活の仲間を呼びたいのだけれど、友人同士が直接知り合いではない場合はどうしたらいいのかな?」という場合でも「高校友人テーブル」というようにまとめたほうがいいでしょう。高校時代直接友人ではなかったとしても、共通のコミュニティにいたというだけで話題には困りません。ゲストが楽しむことができるように心を配るようにしましょう。
席次表のマナーや決め方のポイント
「上座」「下座」とよく聞きますが、ここでは結婚式場における上座、下座についてご紹介します。新郎新婦に近い位置が「上座」です。上座には会社の上司など、目上の方の席にします。
また、新郎サイドに新郎側のゲスト、新婦サイドに新婦のゲストが座れるようにしましょう。席を決める際には、新郎新婦の親族や古くからの友人は末席寄りとなります。
幼馴染と大学時代の友人とでは大学時代の友人のほうが格上となり、新郎新婦により近い席となります。男性と女性の場合は、レディーファーストで考えれば間違いありません。
式場の形によって、テーブルの配置はさまざまです。どのように席次を作るのが正解なのか迷ったら、まずは会場の方に相談してみましょう。
席次表を作る際の注意点
肩書は正式なものを
1.5次会の場合、肩書をつけるかどうか迷う方もいらっしゃると思いますが、席次を作るなら、肩書をつけたほうがいいでしょう。会社関係者には、会社の正式名称、部署、役職を書きます。
例えば、社内恋愛の末結婚したカップルの場合、ゲストは会社関係者が多くなりますよね。そのようなときは「〇〇部△△課」と、詳しく表記することをおすすめします。そうしておくと、ゲスト同士が歓談の時間に話をするきっかけにもなりますし、盛り上がりやすくなります。
友人メインのカジュアルなパーティーで、会社関係者が少ない場合は「新郎上司」「新婦同僚」くらいの表記でもいいでしょう。ただ、とても親しいけれど役職の高い方をお呼びするなら、その方だけに正式な肩書を書くのもおかしいので、全員に正式な肩書を書くようにします。
敬称は「様」で統一
敬称は、基本的に「様」を使います。新郎新婦、およびその家族には、敬称はつけません。
ただし、家族でも名字が異なる場合は「様」をつけるので、注意しましょう。また、小学校3年生くらいまでの子どもについては「くん」「ちゃん」を使うケースが多いようですが「様」で統一しても問題ありません。
1.5次会ならではのオリジナリティ溢れる席次も!
先ほど、スタンダードな席の決め方をご紹介しましたが、1.5次会の醍醐味は何と言っても自由度の高さにあります。目上の方や、親族に対するマナーを守ったうえで、そのほかの席はシャッフルしてしまうというのもいいでしょう。
その場合は受付で名札を配布し、つけてもらうと会話のきっかけになりやすく、面白いパーティーになります。初対面同志で盛り上がれるか不安な面もあると思いますが、各テーブルに一人ずつくらい「盛り上げ役」を買ってくれそうな方を配置しておけば安心です!
「大学サークルメンバー」「部活仲間」など、大きめなグループと個人的に親しくしている古くからの友人が混在している場合は、敢えてシャッフルすることで、内輪だけで盛り上がるようなことも防げるので、まんべんなく楽しんでもらえるメリットもあります。ただ、楽しんでもらえるゲストが限られてしまう可能性もありますので、新郎新婦でよく話し合って決めるようにしましょう。
最近はパソコンのソフトなども充実しており、自分たちでペーパーアイテムを自作することも可能です。文房具店に行くと、素敵な素材がたくさん売られており、かなりのクオリティのものを作ることもできるのです。時間に余裕があり、手作りが嫌ではない場合は、トライしてみてもいいでしょう。