少しかしこまったイメージの強い「芳名帳」。結婚式の受付には置かれているものですが、1.5次会というスタイルでも必要なのでしょうか? 今回は芳名帳について、考えてみます。
1.5次会でも芳名帳は必要?
「正式な披露宴ではなく、1.5次会なのに芳名帳なんて大げさじゃないかな?」と思われるカップルもいらっしゃいますが、芳名帳にはさまざまな種類があります。本当に住所と氏名だけ記名するシンプルなもの、メッセージカードを兼ねているゲストブック的なものも。
どのような目的で芳名帳を用いたいのかを新郎新婦でよく考え、必要に応じてセッティングすればそれでいいのです。
会費制でも必要?
こちらも、新郎新婦の考え方次第になります。「会費制なのに、芳名帳があるなんてちぐはぐな感じがする」なんて思うゲストは、まずいません。新郎新婦の新しい門出を祝うために駆けつけてくださったゲストですから、受付で一筆書くくらい、何とも思わないものなのです。
そもそも芳名帳の役割とは?
芳名帳の役割は、結婚式当日にゲストが受付を通っているかどうか、招待状を送った後、転居されている方がいないか、漢字に間違いがないかなどの確認をする意味があります。多少手間のように感じられるかもしれませんが、どなたが出席してくださっているかを確認する大切なアイテムです。
また、新郎新婦にとっては、結婚式の思い出のアイテムともなります。結婚式は1.5次会でも、会費制でも、人生の一大イベントであることに変わりはありません。「思い出の品として残しておきたい」と思われるなら、ぜひ用意してください。
芳名帳を用意しない場合、注意しておきたいポイントは?
「受付でゲストに芳名帳を書かせるのは、なんだか申し訳ない」そんな風に考えて、芳名帳を使用しないカップルもいらっしゃいます。その場合、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。
芳名帳がないということは、出欠確認をするツールがないということになります。たとえ芳名帳がなくても、会費やご祝儀を受け取る受付は必要ですから、受付には名簿を用意しましょう。そして、受付の方にはゲストのお名前を確認してもらい、会費などを受け取り、出欠チェックをしてもらいます。こうすることで、間違いなく当日来てくださっていたということが確認できます。
最後に「芳名帳」は、おもてなしのひとつでもあることをご紹介します。結婚式とは、あくまでもお祝いの場。芳名帳を省略するというのは、ゲストの手間を省くというメリットもありますが、おもてなしの度合いが低くなるという意味にもつながります。芳名帳が置かれていることの意義を、二人でよく話合ってみてください。