「挙式と披露宴はセット」というのは、ひと昔前の話。近年では、シンプルなウェディングスタイルとして「挙式だけの結婚式」が注目を集めています。
そこで今回は挙式のみの結婚式を挙げる場合について、メリットとデメリットを詳しくご紹介します。
披露宴を行うべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
「挙式のみの結婚式」を挙げるメリット4つ
披露宴を行わず挙式のみを行う場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
(1)結婚式費用を大幅に抑えられる
一般的な結婚式は平均300万円ほどかかりますが、
挙式にみなら10~20万円で挙げることが可能です。
披露宴をやるとなると、人数分のコース料理や飲み物、引き出物を用意する費用がかかります。
挙式だけなら会場使用料や衣装代、着付け代などはかかるものの、ゲストに関わる費用がほとんど必要ありません。
結婚式費用の大幅カットこそ、挙式のみの結婚式を行う最大のメリットと言えるでしょう。
(2)事前の準備が少なく済む
挙式のみの場合、披露宴を行う場合と比べて決めることが少なく、準備期間も短く済みます。
結婚式場によりますが、準備期間1か月以内、1~2回の打ち合わせで済む場合もあります。
披露宴がある結婚式だと準備期間半年程度で打ち合わせも5~6回あるのが普通です。
忙しい新婚さんにとって大きなメリットと言えそうです。
(3)ゲストの負担が少なく済む
通常、ゲストが結婚式に出席するとなると、身支度から二次会まで含めてほぼ一日がかりとなります。
衣装やヘアセット、ご祝儀など用意するものも多く「ちょっと大変」と感じられる方も多いでしょう。
その点、挙式のみの場合は「ご祝儀不要、平服で」とする場合がほとんど。
拘束時間も挙式だけなら30分程度と短いため、準備も時間もゲストの負担が少なくなります。
(4)親しい人だけに囲まれてふたりらしく過ごせる
挙式のみの場合、職場関係などお付き合いでの招待がなくなり、本当に見守ってほしい人たちだけを招待できます。そのため、より心のこもったアットホームな場となる傾向があります。
目立つことが苦手という方も、気心の知れたゲストばかりなら自分らしく過ごせそうですね。
挙式の後に会食を行えば、ゲスト一人一人とじっくり話す時間も確保できます。
「挙式のみの結婚式」を挙げるデメリット3つ
前述のようにさまざまなメリットがある一方で、次のようなデメリットもあります。
(1)披露宴のような華やかさはない
挙式は披露宴に比べて厳かな雰囲気の中で進められるものです。
そのため華やかさや賑やかさを求める方にとっては、挙式だけでは物足りないと感じられることも。
披露宴を行うつもりはないけど、ふたりらしい演出は取り入れたい…という方は、チャペル式や神前式と比べて比較的自由度の高い人前式を選ぶのもおすすめです。
(2)ゲストからご祝儀をもらえない
会食のオプションをつけず完全に挙式のみの結婚式とする場合、ゲストからのご祝儀は遠慮するのが一般的です。
挙式にたくさんオプションを追加して費用が値上がりしてしまうと、場合によっては披露宴を行ってご祝儀を充てた方が自己負担が安く済む……なんてケースも。
なお、ご祝儀については、事前に辞退する旨を招待状に明記しておきましょう。
親族を招待する場合はご祝儀を遠慮してもいただくことも。その場合は、後日、内祝いとして約半額の品物をプレゼントするといいでしょう。
(3)挙式とは別に挨拶が必要になる場合も
挙式のみの結婚式は、家族だけ、親戚だけ、といった少人数で行う場合がほとんど。
招待しない親戚や友人には別途、結婚の挨拶や会食の機会が必要となる場合もあり、結果的に負担が増すおそれも。
挙式に招待しない方への結婚の挨拶をどのようにするかも考えたうえで、挙式のみにするか、披露宴も行うか決めた方がいいでしょう。
最後に
挙式のみの結婚式について、メリットとデメリットをご紹介しました。
結婚式はふたりにとってはもちろん、両親や親族にとっても格別な意味を持つ一日です。そして挙式のみのシンプルスタイルでも、その役割は十分に果たすことができます。
結婚式をどうするか悩んでいるカップルは、挙式のみという選択肢も候補に入れてみてはいかがでしょうか。