花嫁の髪型にルールはないけれど…
花嫁さんの髪型には「こうしなければならない」といった明確なルールはありません。基本的には、ウェディングドレスがさらに映えるように、アップスタイルにするヘアセットが多くなっています。中には挙式はアップスタイルにして、披露宴でガラッと雰囲気を変えてハーフアップやダウンスタイルを選択される花嫁さんもいます。今回は、花嫁さんの髪の長さ別に、おススメのヘアスタイルをご紹介します。
ヘアセットの種類
ヘアセットは髪の長さによってもおすすめの内容が異なります。
ロングヘアの場合
アップスタイル、ハーフアップがおススメです。ねじりハーフアップや編みおろしも人気です。
ミディアム
長さが足りない場合は、襟足部分はシニヨンにするとおススメ。シニヨンはヘアアクセサリー次第で、ナチュラルにもガーリーにもなります。
ショート・ボブ
ショートの場合、オールバックにしてボンネでまとめるのや、トップにカールでボリュームを持たせた後、大き目のヘアアクセサリーでまとめるのがおススメ。ボブはボブのままおろしても可愛いですが、トップにランダムでウェーブを作って、編み込みのまとめ髪風にするのも華やかでおススメです。
ダウンスタイル
近年取り入れる花嫁が増えてきたダウンスタイル。ルーズになりすぎないように、髪の色やツヤの手入れは必須のスタイルです。ウェーブを丁寧に作っておろし、ヘアアクセサリーで飾りつけて、ダウンスタイルでも豪華な印象になるようにしましょう。
ヘッドドレス(髪飾りの種類)
花嫁ヘアアレンジに欠かせないトッドドレス。ティアラやフラワーは知っていても、他の種類が沢山あることをご存じでしょうか?ヘアアレンジのイメージによって、使用するヘッドドレスも変わってきます。種類によっての特徴を知っておきましょう。
ヘッドドレスの種類
・クラウン
クラウンは王冠の意味です。直径10cmくらいの大きさのクラウンを正面か、少し斜めに付けます。クラウンは直径が小さいほどキュートな印象、小さすぎると少し幼い印象になります。逆に大きめだとエレガントな印象に。
・ティアラ
高貴な女性が用いる冠のことを表します。ティアラはアップスタイルやヴェールとの相性が良いです。ミニティアラはキュート系のドレスに良く似合います。
・ボンネ
ボンネとはつばのない帽子の総称で、大きめのヘアアクセサリーのことです。60年代の女性に流行り、クラシカルな印象を演出するのに向いています。つけ方はトップに付けるのが一般的ですが、サイドやバックにくける場合もあります。ウィッグとのつなぎ目を隠すのにも活躍します。
・カチューシャ
ショートやボブスタイルの方にも相性の良いカチューシャ。細めのカチューシャは清楚で可憐な印象を、太めのカチューシャはゴージャスな印象を与えます。
・フラワー
近年の花嫁に人気のフラワー。つける位置や量でキュートさエレガントさなどを調整します。また生花を使用した場合、当日に合わせて花材を準備するため特別感があります。ヘア用のフラワーとブーケを合わせる場合、ヘアメイク担当者、ブーケ担当者と事前に相談しておきましょう。
ヘアメイクを決めていくプロセス
髪型のオーダーはヘアメイクさんと打ち合わせを行って、あなたのイメージを実際に作っていきます。どのようなプロセスで決まっていくのかを知って、心構えをしておきましょう。
ヘアメイクのプロセス
①ヘアメイクを手配する
ウェディング業者の多くは、ヘアメイクのサービスがあります。プランにもよりますが、ヘアメイクの料金はしっかりと確認しておきましょう。
②打ち合わせを行う
希望するヘアスタイルの資料と、当日着る衣装、小物の写真を持参しましょう。
③ヘアサロンへ行く
リハーサル前にカットやカラーの希望があれば行っておきます。トリートメントなどのメンテナンスをしておきましょう。
④リハーサルを行う
リハーサルを行う目安は1ケ月前です。イメージ通りの仕上がりになっているのか確認をします。もしここで違うと思うのであれば、もう一度希望を伝えて、調整しましょう。
⑤最終確認で準備
当日のヘアメイクの段取りや時間を確認。そして当日へ。スムーズに進めるためにも、カラーやカットのタイミングは、リハーサル前に行うことがポイント。リハーサル後に行うと、イメージが変わってしまうことや、予期せぬアクシデントが起きた時に、当日までに修正できなくなるかもしれないからです。
リハーサル後に、もしも前髪が伸びてしまったら…
もし前髪を下ろすスタイルで、リハーサル後から当日まで伸びてしまうのが不安であれば、リハーサル時の前髪の長さを写真に撮っておき、結婚式直前に写真を元に美容院で前髪カットだけ頼みましょう。
ヘアメイクのイメージを実現させるコツ
希望する髪型の写真を複数枚持っていく
雑誌やネットの写真などイメージを、複数枚プリントしておくとスムーズです。ポイントは、これだけは外せないイメージ以外にも何種類かのパターンを用意しておくこと。髪の長さやドレスの種類によっては、お気に入りイメージよりも、それとは違うパターンの方が、セットしてみると意外と良いということがあるからです。
当日着るドレスや小物の写真も持っていく
ドレスや小物が前もって決まっているのなら、必ず写真は持っていきましょう。なりたい髪型がドレスと浮いていた!ということにならない為にも、髪型はドレスや小物のイメージに合わせるのが大前提です。
ヘアメイク担当者と資料を元に、イメージをより具体的にしていく
資料が一通りそろったら、イメージをより具体的に話していきます。「ゆるいウェーブが良い」と伝えても、あなたの中での「ゆるいウェーブ」の認識が、ヘアメイク担当者と必ずしも一致するとは限りません。「ウェーブの強さは○○の写真よりも弱めだが、○○よりはある方が良い。」という風に資料をもとに、イメージが正確に伝わるよう具体的に話していきます。
なりたいイメージと自分の顔の形や雰囲気がマッチしているか
イメージをヘアメイクさんと具体的にしていく上で、似合う髪型、似合わない髪型が出てくると思います。ある程度、自分のなりたいイメージを優先させることも大切ですが、あまりにも自分の顔の形や雰囲気と合わない髪型は控える方がベター。丸顔、面長など顔の特徴と相談することも視野に入れておきましょう。
希望の髪型と、現在の髪の長さがマッチしているかどうか
ポイントエクステや付け毛である程度長さを整えることはできます。しかしあまりにも地毛から離れた髪形のオーダーは、違和感がある仕上がりになることも…。地毛の長さを活かした髪形にすることがおススメです。
髪飾りは前ばかりになっていないか(後姿や横顔をチェック)
意外と見落としがちなのが、髪飾りのチェックについて。鏡で見えやすいフロントやサイドの髪飾りはチェックできていても、バックの髪飾りの量や位置は見落としがち。へメイクさんに頼んで、合わせ鏡でチェックさせてもらいましょう。
ヘアメイクを成功させてなりたい花嫁像に
人生の晴れ舞台である結婚式の髪型。絶対に成功させたいですよね。髪形は花嫁の印象をグッと引き立てる、大切なポイントです。成功させるためには、適当に決めてしまわずに、じっくりと調べてからヘアメイクさんに相談することがおススメ。ぜひ、妥協せずに素敵なヘアメイクで、ウェディングを迎えてくださいね。