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結婚式の挨拶、何を話せばいい?
「結婚式のスピーチを頼まれた!話したいことはいっぱいあるけど、何を話したらいいか分からない!」と悩んでいる人、いませんか?結婚式には初めて会う方がたくさんいますし、ゲストの年齢層や職業も幅広いですから、悩むのも無理はありません。
でも、これだけは言えます。結婚式のスピーチを頼まれる時点で、あなたは新郎新婦からすごく頼りにされています。そのことに自信を持って、あまり肩肘張らずにリラックスして臨むようにしましょう。
節度を守った文章にすることも大切ですが、あまりにも形式に捉われた言葉は心に響きません。お祝いの気持ちを素直に伝えることを、一番に考えるようにしましょう。今回は、友人代表として結婚式の挨拶を頼まれた方に向けてスピーチのコツを紹介します。
結婚式のスピーチ全体のコツとは?
スピーチの流れを把握しよう
結婚式のスピーチをする時の流れを把握しておきましょう。まず、スピーチをする方は、司会者から名前を呼ばれます。呼ばれたら、起立してその場で参列者にお辞儀。マイクの前に移動して、新郎新婦にお辞儀、次に参列者に向かってお辞儀をして、スピーチを始めます。スピーチが終わったら、再び新郎新婦・参列者にお辞儀をして、自分の席に戻ります。
お辞儀は、言葉を完全に言い終わってからするようにしましょう。
適正な時間と文字数は?
結婚式は式場が使える時間が決まっているので、長すぎるスピーチはNGです。逆に短すぎるのも物足りない印象を持たれてしまいます。結婚式のスピーチの最適な時間は、3~5分くらい。どんなに話に自信がある人でも5分を超えると、「長いなー」と思われてしまうことが多いようです。3~5分以内に収めることを一つの目安に考えましょう。
アナウンサーは普段1分間で300文字を目安に話をしているそうです。ということは、3分間で900文字。話すスピードにもよりますが、原稿の文字数は900文字を目安につくってみましょう。
友人代表でスピーチを頼まれた人
友人代表でスピーチを頼まれると困りますよね。どこまで新郎新婦のプライベートや過去に踏み込んでいいのか、笑わせるポイントを作らないといけないのか、など色々考えてしまいます。
基本は自分の言葉を使って話すことが大切です。テンプレートをそのまま引用するのはやめましょう。
まずは基本の流れを確認します。
あいさつ・自己紹介/思い出/締めの言葉
という構成が一般的です。これをベースに、エピソードの部分で、自分らしさを出していきましょう。
あいさつ・自己紹介
あいさつに関しては、名前だけ変えて、定型文を利用しても問題ありません。
~例文~
○○くん、○○さん、ご結婚おめでとうございます。
ご両家、ご親族の皆様方におかれましても、心よりお慶び申し上げます。
ただいまご紹介に預かりました、○○くんの小中学校の同級生、○○と申します。僭越ながら、○○くんの友人を代表してこの場でご挨拶をさせて頂きます。
○○くんとは小学2年生の時に、同じクラスになったことで仲良くなりました…(ここからエピソード)
というように、新郎新婦・両親・親族への祝いの言葉を述べ、自己紹介へと流れていきます。自己紹介は名前と共に、新郎新婦と知り合ったきっかけや、関係性を入れるようにしましょう。
思い出
結婚式のスピーチの本題です。ここでは思いっきりオリジナリティを出してください。新郎新婦の、人柄が分かるようなエピソードを話しましょう。
そして、結婚の話を聞いた時の自分自身の気持ちを入れるようにしましょう。
「○○君が結婚すると聞いた時は、自分のことのように嬉しかった」などが代表的な文句です。
この、思い出部分の内容を考える時は、まずは新郎新婦との思い出を書き出せるだけ書き出します。それを基に、新郎新婦と参列者のみなさんに伝えたいエピソードを選びます。エピソードは一回のスピーチで、基本的には1つ。短めであれば、2つ話してもいいでしょう。
選ぶ際のポイントとしては、「自分だからこそ知っていること」を選ぶこと。そして、「自分がスピーチに選ばれた理由」を考えることです。
親しい友人だからこそ知っている「実は…」というエピソードを選ぶと、良いスピーチになります。当然ですが、新郎新婦を傷つけるようなことはあってはなりません。軽いユーモアがあり、周りを温かい気持ちにさせるような表現を心掛けてください。
また、何を話そうか最後まで悩んでいる人は、「自分がなぜスピーチに指名されたのか」を考えてみましょう。新郎新婦にとって、とても大切な人だから選ばれたのですね。幼稚園時から一緒にいる、一番の親友、スポーツなどで目標に向かって一緒に戦った仲間など、新郎新婦にとって、自分はどんな存在なのか考えれば、自ずとエピソードは出てくるはずです。
二人の馴れ初め、付き合っている時の出来事、ちょっと恥ずかしいエピソードなどは、鉄板ネタとして使えると思います。「こんなことがありましたが、今ではこんな風になっています」という風に、着地点はあくまでも、ポジティブな方向へ持って行くようにしてください。
結びの挨拶
結びの挨拶も形式的で問題ありません。再び「お祝いの言葉」を伝えて、スピーチを締めます。新郎新婦に激励の言葉をかけてあげましょう。
~例文~
○○くん、○○さん、本日は、本当にご結婚おめでとうございます。
明るく、笑いの絶えない家庭を作ってください。
お二人の末永い幸せをお祈り致しまして、私からのお祝いの言葉とさせて頂きます。
結婚式の挨拶で気を付けるポイント
下品な話・自慢話は避ける!
友人代表の挨拶は、主賓や親族代表の挨拶と比べると多少砕けた内容になるのは仕方がないです。しかし、あまりにも度が過ぎた内容はよくありません。一番嫌がられるのが下ネタです。スピーチで笑いを取ろうと思って、内容に盛り込む方もいるかも知れませんが、避けておいた方が無難です。絶対的な自信があるとしても、またの機会に取っておきましょう。また、新郎新婦に対するスピーチなのに、自分中心のスピーチになってしまう方がいます。自分の仕事や、過去の経歴は程々にしてください。
過去の恋愛話はNG!
新郎新婦の祝いの席で、過去の恋愛話をするのはやめましょう。「あの時、○○と付き合っていた」「○○に告白して振られた」など、新郎新婦の過去の恋愛話は、場をしらけさせます。もしかしたら会場に、その過去の恋愛に関わっていた人がいるかもしれません。例え本人から、了承を得られたとしても、過去の恋愛話はしない方が得策です。誰かが嫌な思いをすることは、スピーチでは決して話さないようにしましょう。
「重ね言葉」や「忌み言葉」に注意!
結婚式のスピーチでは、2度目を連想させる「重ね言葉」や、縁起が悪いとされる「忌み言葉」を避けるのがマナーとされています。
重ね言葉
「ときどき」「ますます」「しばしば」「重ね重ね」「次々」「再び」「重ねて」など
忌み言葉
「別れる」「終わる」「滅びる」「離れる」「消える」「枯れる」「嫌い」など
こういった言葉は、何も意識せずに文章を考えると、うっかり使ってしまいます。一度原稿を書いて、重ね言葉、忌み言葉がないか、必ずチェックしておくようにしましょう。
例えば、「別れる」は「新たな道に進む」、「終わる」は「ゴールを迎える」などに言い換えができます。重ね言葉、忌み言葉は避け、ネガティブなワードは、ポジティブな言葉に言い換えるのが基本です。
新郎新婦の期待を裏切らないように
新郎新婦は、あなたのことを信頼してスピーチを依頼しています。マナーがなっていなかったり、モラルのない挨拶で、期待を裏切らないようにしましょう。
ただし、変に気張る必要はありません。素直にお祝いの気持ちを伝えることが一番大切です。緊張すると思いますが、はっきり、ゆっくり、またときどき新郎新婦の方を見て、自分の言葉で、心からのお祝いの言葉を伝えましょう。