結婚を意識すると、実家のご両親が急に心配になったりしませんか。
一緒にいたり、傍に住んでいることで安心していたご両親に結婚を言いにくかったり・・・
最近、ご両親が年を取ったことを実感することがあったり・・・
安心して幸せな結婚生活に進めるように、ご両親が利用するであろう”介護サービスの流れ“について、簡単にご紹介します。
目次
介護認定
日本では、40歳から「介護保険制度」に加入し、国に介護保険料を納付しています。
65歳以上で、介護が必要と判断されると、様々なサービスが介護保険から受けられます。
この介護保険のサービスを受ける為には、まず、市区町村の“介護認定”を受けます。
(介護認定を受けて、判定が出るまで1か月ほどかかります。)
地域包括支援センター
介護認定を受けると、要介護の認定結果が出る前から、介護サービスを受けることができます。
地域包括支援センターに連絡して、ケアマネージャーに「暫定ケアプラン」を作成してもらいましょう。
(結果が「非該当(自立)」の場合、全額自己負担になるので、最初に、ケアマネージャーとよく相談してください。)
要介護度、要支援度
要支援は「要支援1」と「要支援2」の2段階、要介護は「要介護1」から「要介護5」までの5段階があります。
いずれかの区分に認定されてから、介護保険サービスを利用することができます。
介護保険で受けられるサービス
介護保険は、次の5つのサービスを提供しています。
1.訪問介護(自宅で受けるサービス)
2.デイサービス(通所により受けるサービス)
3.ショートスティ(短期入所により受けるサービス)
4.施設入居(施設入所により受けるサービス)
5.介護用具の購入補助や貸与制度
要支援・要介護度にあったケアプランをケアマネージャーが作成し、上記のサービスを受けることになります。
施設入所
介護サービスは、在宅での生活をベースに考えています。
しかし、現実問題として、在宅での生活が厳しい方もいます。
その場合に、提案されるのが、「介護老人保健施設」「特別養護老人ホーム」への入所です。
介護老人保健施設
医療ケアやリハビリを必要とする要介護1以上の状態の高齢者(65歳以上)を受け入れています。
3ヶ月ごとに退所あるいは入所継続の判定が行われ、退所可能と判断された場合には、退所になります。
「介護老人保健施設」は、“病院から転院して、リハビリ施設としての利用”と“在宅介護者のリフレッシュの為の短期利用”が多いようです。
特別養護老人ホーム
寝たきり状態など重度の介護を必要とする要介護3以上の高齢者が、少ない費用負担で長期入所できる施設です。
(痴呆症がある場合は、要介護1以上で申込み可能。)
「特別養護老人ホーム」は、入所期限もなく、低料金で利用できる為、希望者が多くなかなか入れません。
月1回入所判定委員会があり、入所順位をつけます。“介護度“”独居かどうか“等、様々な判定基準があり、その要素で順位が決まります。
既存の施設は入所できなくても、新設の場合は入りやすいので、都道府県のホームページ等の数年先までの建設予定をチェックしましょう。
近くの既存施設よりも、遠くの新設施設の方が入りやすいこともあります。
離れて暮らして・・・
たまに会うことで、変化に気付けるメリットがあります。
そして、何よりあなたが新しい家庭を築くことで、未知なる可能性が開けます。
知らないと、使えないのが国のサービスです。たくさんの人の知恵をかりて、とことん使いましょう!
あなたが幸せになることが1番の親孝行ですよ。