年末年始に親御様へ結婚報告をされた方は、そろそろ式場探しを始められる頃ですね。
式場探し、進んでいますか?
今日は、よく相談を受ける「式場探し」のポイントについてお話します。
目次
まず理解をしておくこととして、「いい式場」は、カップルによって全く違う
単刀直入に言いますと、いい式場探しの方法は、”カップルによって違います”。
雑誌に掲載されているから「いい式場」、有名人が挙げたから「いい式場」ではないということです。
式場を探すにあたって、「何を重視するか」、ということが明確になると、式場探しの際に、”見る・考える観点”が浮き彫りになるので、自然とそれぞれの方法が見えてきます。
希望する式場の条件を明確にする
一番大切なことは、希望する式場の条件をきちんと明確にしてから、式場探しをはじめることです。
式場を探そう!=“ゼクシィ”を眺めて気になった式場を見に行く。
この方法は、「彼に結婚することを決意させる」には、いいかもしれません。
しかし、具体的に式場を予約するために探す場合には、全く向きません。
もともと、好きな雰囲気の会場を見に行かれるでしょうから、どの会場も一長一短で、どうすればいいか選べなくなってしまうからです。
このような状況に陥った場合、営業がうまいウェディングプランナーに出会い、「偶然にキャンセルが出て希望日が空いた!」という奇跡が起こって予約するパターンが多いです。
(ブライダル業界では、こういう奇跡がよく起こりますので、ご注意くださいね。)
会場見学を予約する前に、おふたり(や、両家の親御様など)が、式場に求める条件を箇条書きにしてみましょう。
「式場探し」のポイント5つ
以下の5つは、おふたりだけではなく、両家の親御様にも必ず事前に相談をして、式場を回る前に、ある程度明確にしておくことをお勧めします。
(1)招待人数(おふたり+ゲスト人数の合計数が何人か?)
会場には、最低保証人数~最大収容人数まで、人数にも限りがあります。
ざっと数を数えがちですが、ゲスト名を書き出してみたり、親御様に聞いてみたりすると思った以上に親族が多く、会場を変える羽目になることもありますので、この作業は、案外重要です。
(2)式場場所・2次会の有無
式場のエリアや沿線を考えます。
特に、ご年配の方や土地勘のない方が多い場合で、会場が駅から遠い場合は、貸切バスを手配するなど、必要な交通手段についても条件として出しておきます。
2次会をするかどうかも念頭に置いておくと、結婚式当日の開始時間や2次会までの移動時間などの検討もつけやすくなります。
2次会をするかしないかで、(1)の招待人数が変わる場合もありますから、併せて考えてみるといいですね。
(3)希望日(結婚式を挙げる時期/曜日/お日柄/時間帯)
案外、後回しになりがちな結婚式の日取りは、早めに検討しておいたほうがいい項目の一つ。
時期やお日柄によって、金額が変わることがよくあります。
また、会場が気に入っても、親御様に希望日を相談していなかったばかりに、親族の都合が悪く、日にちに空きがなくて、別の式場に渋々変えるケースもありますので、ご注意を。
(4)式場のタイプ(ホテル?レストラン?神社?…)
主に、「新婦様の好きにしたらいい」と言われる部分ではありますが、両家の親御様の中には、「ホテル以外ありえない!」と思われていたり、「バージンロードを娘と歩きたい。」と思われているなど、実は、ひとかたならぬ思いを持たれている場合もあります。
事後報告をしてから、揉めないように、採用するかどうかは置いておいても、意見を聞いておくと、式場を選ぶ際の目安になります。
もちろん、おふたり自身が、いろいろなパターンの式場を見てみて、どんな式場が自分たちの希望する結婚式のイメージに近いか、ということをお互いに確認しあっておく意味でも、とても大切です。
この作業では、ゼクシィや式場のHPなどが、とっても役に立ちます。
今までに列席した友人の写真を見直してみるのも、いいですね。
(5)その他、こだわりたいポイント・必須条件など
一般的ではないかもしれないけれど、結婚式の中で叶えたい夢や希望はありませんか?
簡単にできると思っていたことが、式場によっては、どうしても難しい場合もあります。
希望していることは、どんな些細なことでも式場見学の際に、確認してみてくださいね。
また、式場見学に行くとその雰囲気やプランナーの話に圧倒されてしまい、つい希望ポイントを見逃してしまうこともあります。
事前に箇条書きにして、確認できるようにしておくことをお勧めします。
必須条件の「箇条書き」例
・お料理が美味しいところ
・バージンロードが長いところ
・全体的にモダンで白がベースになっているところ
・結婚式&2次会が同じ場所でできる
・バリアフリーになっている。(階段・段差移動がなく、エレベーターがある。)
・授乳室がある
・親族の控え室に30名入ることができる
・犬を連れて行ける
・サーフボードを持ち込んで飾ることができる
・バンド演奏ができる(※和太鼓・ドラム・トランペットなど大きな音を出す楽器は規制がある場合があります。)
・幼児たちがフラワーシャワーだけ参加することができる
・オリジナルのウェディングケーキを持ち込みすることができる
・持ち込みが可能。(ドレス・引き出物・司会者・カメラマン・ビデオマンなど)
・ゲストが宿泊できる場所が必要。(ホテルとの提携はあるか?)
上記の5点が明確になってくると、自ずと基準ができてきます。
では、お客様の例題から見てみましょう
■Aさんたちの場合
(1)収容人数:50名後半~60名 親族少し・仕事&友人が中心 (2)場所:新宿周辺/2次会はなし (3)時期:約1年後 来年の秋 次の日が休みがいいので土曜日希望。 (4)場所 :新婦=ゲストハウス/新郎=ホテル (5)その他:おしゃれな雰囲気でおもてなしがしっかりできるところ。 |
■Bさんたちの場合
(1)収容人数:約30名 親族中心 (2)場所:大宮駅周辺/2次会は友人中心50名程度 (3)時期:半年後 来年春 遠方者がいるので、日曜日昼希望。2次会は夕方早めからスタート。 (4)場所:レストランでカジュアルに。 (5)その他:おばあちゃんが足が不自由なので、バリアフリーなところ。 静かな雰囲気を希望なので、貸切にできるところだと、なおよし。 レストランで披露宴だけでもよいが、近くに神社があれば、神社での神前式希望。 |
案外、話をしてみると、お互いに考えていたことが違っていたり、実は、そんな希望があったのか、と新たな発見があったりと、新鮮な部分がたくさんあります。
式場見学を案内していると、見学中に、お互いの希望がぶつかってけんかになってしまう新郎新婦様や、お二人で式場を決定された後、再度、両家の親御様が見学にいらっしゃって、一緒に説得をして欲しいと頼まれたこともありました。
事前に両家の親御様や新郎新婦様のお二人で、上記のようなお話を共有することで、家族の絆も深まりますし、式場探しの際に、二転三転することなく、悩まずスムーズに自分たちにあった式場を選べるようになります。
素敵な式場や魅力的な式場はたくさんあります。
お二人にとって、ぴったり条件のあう式場がうまく見つかりますように。
式場探しをする前のお手伝いになったら幸いです。