せっかくの晴れ姿だからこそ、できれば友人にも見て欲しい。
でも、挙式だけの結婚式の場合、声を掛けるのは失礼なのではないか――そんな風に悩まれる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、挙式だけの結婚式に友人を招待していいのか、招待するときはどんな点に注意すべきなのかご紹介します。
目次
挙式だけの結婚式に友人を招待しても大丈夫?
披露宴をせずに挙式だけを行う場合も、友人を招待してまったく問題ありません。
「人前で派手なことをするのは恥ずかしいから」「親族のみで食事会をする予定なので」と理由を説明すれば、多くの人が理解してくれるでしょう。
ただし、披露宴がある結婚式に比べると十分なおもてなしができないので、後述するような細かな気遣いが大切です。
挙式のみの結婚式に友人を招待する場合の注意点8つ
挙式のみの結婚式に友人を招待する場合、次のような点に注意しましょう。
1.披露宴がないことをはっきり伝えておく
結婚式は披露宴があり、食事が付いているものと思っている人がほとんど。披露宴がないことは必ず事前に伝えておきましょう。
また、挙式のみの結婚式は家族や親族のみの少人数で行われることが多いため、人数や規模についても伝えておくと式の雰囲気がわかりやすく、より親切です。
2.友人は仲のいい複数人で誘う
家族や親族の中に一人で参加するのは心細いものです。
友人が当日一人になることのないよう、仲の良い友人同士、複数人で誘うといいでしょう。
3.誘うときは相手が断りやすい言い回しで
挙式だけといっても、ゲストは服装や髪型の準備など、通常の結婚式と変わらない準備が必要です。
そのため仕事や家庭で忙しく、挙式だけの結婚式なら出席は見送りたいという人も中にはいるでしょう。
「もし都合がついたら、来てくれると嬉しい」くらいの姿勢で誘えば、相手が誘いを断ることを気に病まずに済みそうですね。
4.招待状でご祝儀不要の案内をする
招待状は出欠の確認をとったうえで、出席する人にだけ送るのがいいでしょう。
挙式だけの場合、ご祝儀は遠慮するのが一般的。招待された方も、ご祝儀が必要かどうか迷ってしまうので、招待状や招待メールにはご祝儀はいらない旨を明記しましょう。
また、服装についてもどの程度着飾っていいか迷いやすいので、平服でいい旨を書いておきましょう。
招待状 文例
謹啓 ◯◯の候
皆様にはご健勝のこととお慶び申し上げます
私たちはこのたび 結婚することになりました
つきましては 親しい皆様の末永いお力添えをいただきたく
教会式(神前式・人前式)にて挙式を行いたいと存じます
ご多用中まことに恐縮でございますが
ぜひご出席くださいますようご案内申し上げます
なお 誠に勝手ながら披露宴は行いません
平服で気軽にお越しいただけますと幸いです
ご祝儀などのお心遣いはなさいませんよう くれぐれもお願い申し上げます
謹白
令和○○年〇〇月吉日
○○○○(新郎氏名)
○○○○(新婦氏名)
記
日時:令和○○年○月○日(○曜日) 挙式 午前○時
場所:○○教会
住所:東京都○○市○○町○○○-○○○
電話番号:xx-xxxx-xxx
5.ご祝儀を受け取る場合は?
前述の通り、ご祝儀はいただかないのが一般的。ただし前回ご祝儀を渡した相手などから、ご祝儀をいただく場合があります。
挙式のみの結婚式の場合、ご祝儀をいただく可能性があってもあらかじめ受付を設けるのはNG。控室などで両親が受け取れるようにしておきましょう。
ちなみに、ご祝儀については「食事とご祝儀で2万円、お祝いで1万円」という考え方があるため、挙式のみの場合は金額を1万円とする人も多いようです。
6.引菓子やプチギフトを手渡して
挙式だけといえど、貴重な時間を割いて参列してくれたゲストには何かお礼を渡したいところ。
1,000~2,000円ほどの引菓子を用意し、お見送りの時はプチギフトを渡すといいでしょう。
引き菓子にはお礼のメッセージカードを添えれば、きっと喜んでもらえるはず。
7.記念写真を撮ろう
挙式だけの場合、所要時間はおおよそ20~30分ほど。
挙式後は友人と一緒に写真を撮る時間を設け、一人一人と言葉を交わしましょう。
8.ご祝儀をいただいた方には内祝いを贈る
ご祝儀やお祝いをもらった人には、後日半額程度の内祝いを贈りましょう。
いただいた金額によって、贈る品物の価格を変えても大丈夫。
タオルセットやコーヒー・紅茶、スイーツギフトなどが定番ですが、近年人気があるのがカタログギフトやギフトカード、商品券などです。ゲストがほしいものを選べるので、お互いに安心感があります。
さらに上のおもてなし
結婚式場に併設のカフェやレストランがある場合は、挙式後に友人同士で会食できるようにしておくとさらに親切です。
その際の費用は新郎新婦が持ち、友人たちが気兼ねなく食事を楽しめるようにしましょう。
まとめ
披露宴を行う通常の結婚式に比べ、挙式のみの場合は所要時間も短く、場合によっては少し物足りない印象を与えてしまいがちです。
友人たちが充実したひとときを過ごせるかどうかは、新郎新婦の腕の見せどころ。
細かい心配りを忘れず、「挙式だけでも出られてよかった!」と思ってもらえるようにしたいですね。