結婚式準備に……仕事に……家事に……と毎日慌ただしい日々を過ごす女性たち。
忙しい時こそ、「休息」が大切です。
ただ休むだけではなく、ヨガで自分と向き合ったり、古代から伝わるマッサージで癒しを感じたり、プチ断食をして体調の改善など、
心身のメンテナンスをかねて休息をとってみてはいかがでしょうか?
千葉県鴨川市にある「日蓮宗 釈迦寺」で行われているお寺での合宿で、ヨガ、マッサージ、プチ断食と花嫁にとってうれしいプログラムが全部揃っていると聞き、marrial編集部スタッフが実際に体験してみることにしました。
日蓮宗「釈迦寺」
東京駅から約2時間半、千葉県鴨川市にあります。
海から近い町で、お寺の裏からはこんな景色も一望できます。
都会の慌ただしい雰囲気から離れるだけでも、少し心が落ち着きますね。
合宿プログラム
1日目
■11:00~ お寺に集合・受付
■12:00~13:30 マクロビオティック・ランチ昼食
※マクロビオティックとは……
その季節にその土地で採れた材料を、皮ごと全体をいただく食事法であり、健康で若さを保つ食事法とも言われています。
玄米や半搗き米、雑穀などの穀類が中心となっていて、少量の油で野菜を料理し、塩、醤油、みそなどの調味料で味付けする、身体を冷やさない料理法。
日蓮宗教師の影山妙蕙(かげやまみょうえ)氏により手作りで施された料理で、食材はもちろんのこと、使用する調味料も自然のものにこだわっている。
自然な味の中に、影山氏独自の味付けがなされているので、食べやすく、野菜が苦手な方でもおいしく食べられるように工夫がされています。
これ、めっちゃうまい!!
<休息>
■14:00~16:00 ヨーガ&瞑想(めいそう)
皆さんがよく目にする「ヨガ」とは違い、インドに古くから伝わる本格的な「ヨーガ」を釈迦時のご住職から直接学ぶことができます。
ヨーガとは自分の心と向き合うことが本来の目的とされているため、釈迦寺でのヨーガは難しいポーズではなく、心を穏やかな状態にすることを意識して行われます。
<休息>
■16:30~ アーユルヴェーダ(マッサージ)
アーユルヴェーダでは、今回2種類を体験してきました。
・アビャンガ
温められたアビャンガ専用ごま油を全身に塗りこんでいき、ホットパックで心身を温め発汗させます。
発汗と同時に、体に溜まった毒素を体の外に排出してくれるので、全身の疲労感などに悩む方に効果があるといわれています。
またオイルを塗られている感触が非常に気持ちよく、心がリラックスしていきます。
・シロダーラ
約37度に温められたごま油を、20センチほどの高さから額に垂らし、ヘッドマッサージを行っていくものです。
ゆっくりと流れてくるごま油の動きを額で感じることで、興奮した頭の働きを休ませてくれます。
毎日の仕事や家事でイライラしてしまったり、結婚準備でバタバタしている花嫁さんなど様々なストレスを受けて疲れ切っている心に、潤いと安らぎを与えてくれます。
<休息・入浴>
■20:00~21:00 呼吸法と瞑想(数息観・すそくかん)
心を落ち着かせ、自分自身と向き合いながら穏やかな呼吸を行うことにより、心身がリラックスされよい眠りにつくことができます。
■21:30 消灯
2日目
■6:30~7:00 ロータス・スートラ・チャンティング
(法華経読誦 マントラの唱え方)
ご住職が読まれるお経に続いて声に出して唱えるという、お寺ならではの朝の過ごし方です。
ふりがなが振られているお経の本を渡してもらうので、簡単に読むことができます。
ここで大切なのは、「ご住職の真似」をすること。
ふりがなが振られているので、その通りに読みたくなってしまうのですが、そもそも「学び」というのは、「真似る」ということが語源となっているそうで、ご住職が唱えるお経を真似ることで、相手を受け入れ真似をし、学びにつながるということだそうです。
■7:30~9:30 ヨーガ&瞑想
朝は体を使った筋トレを兼ねたヨーガと、前日に行った自分の心と向き合うヨーガを体験します。
朝の清々しい空気の中で行うヨーガは、気持ちをスッキリさせてくれます。
<休息>
ここからお昼ご飯までの間、少し外を散歩してみるといいでしょう。
自然豊かな街並みが広がり、高台からは海を見渡すことができます。
■11:00~ 玄米のお粥で腹食
自然素材だけを使ったお粥とお漬物でいただく昼食は、とても体に優しいもので、どこかホッとさせてくれるものですね。
■12:00 帰路
合宿を通じて、「自分自身を見つめてほしい」
「お寺」と聞くと、多くの方がお葬式のイメージを持たれると思います。
ご住職ご自身は、もともとこのお寺とのつながりはなく、表からこのお寺に入いられました。
インドの仏教を学生のころに学び、25歳の時にお坊さんの技術を体験したいということで、このお寺の修行を受けられたそうです。この修行がきっかけでお坊さんになられたそうです。このお寺の先代の住職にお子さんがいらっしゃらなかったことから、そのままご住職になられて現在お寺を守っていらっしゃいます。
ご住職に、お寺でヨーガやアーユルヴェーダ、合宿などを行っているのかを聞いてみました。
日蓮宗釈迦寺住職 影山 教俊(かげやま きょうしゅん)氏
「お寺の子ではないので、お寺が「お葬式」と「法事」だけという概念が私にはありませんでした。
学生の頃に学んだインドの仏教学と日本の仏教学を関連づけていきたいと思うようになり、インドでヨーガの修行を受け、私自身がお寺という場所は皆さんにとって身近な存在であることを広めていきたいと思っております。
今回体験していただいた断食というのは、お腹がすくと”周りばかりに目を向けて見ている自分”から、”自分のことを見つめる”ようになり始めます。
24時間食べないという経験をすることで、周りばかりを見るのではなく、自分自身を見つめる時間をもってほしいというヨーガの思想を込めた合宿を開催しています。」
心も体もスッキリを実感
1泊2日の合宿を通して、仕事や日常の生活の中で「自分を見つめる」という行動はなかなかできないと思います。
思い切って都会から少し離れて見ると、いろんな束縛から少し解放された気分にもなり、またご住職が教えてくださる心のコントロールの仕方を学ぶことで、気持ちがスッキリします。
忙しい女性の皆さん!ぜひお寺の合宿に参加をしてみてください!
きっと心も体もスッキリする感覚を実感してもらえると思います。
釈迦時での合宿を希望される方は、下記ホームページよりお問合せください。
http://temple.nichiren.or.jp/1031159-syakazi/