お子さんを初めて保育園に預けるときは、みなさん期待と不安でいっぱいだと思いますが、不安のほうが大きいのではないでしょうか。
それはお子さんも同じです。むしろ、子どものほうが最初は不安が大きいはずです。
いつも一緒にいたお母さんではなく、赤の他人の先生と一緒に過ごすことになるのですから。
目次
お母さんの「不安」は子どもに伝わる
私が働いていた保育園ではよくこんなお母さんたちを目にしていました。
子どもを、私たち保育士に預けるときも不安げな表情。
お母さんが不安そうにしていると子どもに伝わり、子どもまで不安になります。
子どもとなかなか離れられない。
泣いている子どもを置いて行けない気持ちはわかります。
でも、子どもたちは「自分が泣いたらお母さんは側を離れない」と認識してしまうかもしれません。
離れても、遠くからいつまでも子どもを見ている。
自分が離れてから、涙が止まるのか心配かもしれませんが、もし子どもたちに気づかれたら・・・と考えてみてください。泣きながらも子どもたちは気持ちを切り替えようと一生懸命頑張っています。
お母さんが変われば子どもは「安心」する
初めての保育園、初めての先生、初めての生活で不安を感じることは仕方のないことだと思います。もし、私が自分の子どもを預けるときがきて、これらのことをしないとは言い切れません。
でもお母さんの不安が伝わると、子どもはもっと不安になります。
お母さんが悲しい顔をしているから「ここは悲しい場所なのかな?」と思ってしまうかもしれません。
また保育園に「まずは慣れること」を目的とした「慣らし保育」が設定されている保育園もあります。ここで保育園に慣れることが出来ないと、1日預かりの保育に切り替えるまで時間がかかってしまうことがあります。そうなると、お母さんも子どもも疲れてしまいます。
でも、ほんの少しお母さんが変わると子どもたちは「安心できる」のです。
子どもは、大人のしていることを本当によく見ています。大人の気持ちを敏感に感じ取ります。
お母さんが変わるための3つのポイント
たった3つのポイントを意識するだけで、お母さんも子どもも安心して保育園に行くことができると思います。
笑顔で保育園に行き、楽しい雰囲気を作る
保育園は楽しい場所だと雰囲気で伝える。
保育士とコミュニケーションをとる
お母さんが仲良さそうにしていると、子どもも打ち解けやすくなります。
子どもを預けたらさっと仕事へ行く
子どもはお母さんの前では泣いていますが、案外見えなくなりしばらくするとおもちゃなどで気をそらして、泣き止むことができます。
私が保育士をしている時は朝と夕方のお母さんたちとのコミュニケーションをとても大切にしていました。
子どもたちとは1日関わる中で自然と信頼関係が生まれてきます。でも、お母さんたちとは朝と夕方の短い時間か毎日のお帳面でコミュニケーションをとることしかできないからです。
子どもたちの面白エピソードや、今まで出来なかったことが出来るようになったことがあれば、ちょっとしたことでもすぐに報告するようにしていました。
その小さな積み重ねでお母さんたちとの信頼関係を築いていき、初めての楽しい保育園生活を親子で過ごしてほしいと思います。
初めてでわからないことや困っていることがあれば、近くにいる先生方に相談してみてください。
一緒に悩んで、考えてくれると思いますよ。
最後に
泣いていた子どもが保育園に笑顔で行くようになったら嬉しい反面、少しだけ寂しくなると思います。
でも、子どもたちの成長を一緒に喜んでください。
お迎えに来てくれた時のお母さんを見つけた時の子どもの笑顔は、お母さんにしか見せない笑顔ですよ。