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関東地方で行う結納「関東式」のしきたりとは?

投稿日:2017年1月15日 更新日:

結納のスタイルは、地域によって異なることをご存知でしょうか。もちろん地域だけでなく、その家庭によって微妙な違いはあります。また、近年では形式的な結納を行わないケースも増えています。しかし、方言と同じように地域ならではのしきたりがあります。

それでは一体、関東地方ならではの結納とはどんな内容なのでしょうか。他の地方との違いを織り交ぜながら、関東地方の結納ルールについてまとめました。

 関東地方の結納ルールはこれだ!

関東地方のしきたりは、他の地方と違う特徴があります。それは、武家の流れからきている伝統的なスタイルで質素に行われること。男女を同等に扱うため、男女それぞれ品を用意して下さい。準備ができたら、お互いの品を取り交わします。女性は男性に比べると、半額程の品を用意しておけば大丈夫です。品数は7~9品目で、金額は50万円から100万円ほどが一般的です。

結納金は『御帯料(おんおびりょう)』といい、その他『家内喜多留(やなぎたる)』を包みます。『末廣』『友白髪』『子生婦(こんぶ)』『寿留女(するめ)』『勝男節(かつおぶし)』『熨斗(のし)』『目録』を準備します。伝統的な形式で行う場合は9品ですが、必要最低限で済ませたい場合は7品を準備します。

ちなみに、目録に記入する宛名は関東圏は本人同士を記入することが多いです。北関東・東北・北海道・沖縄は、父親同士が多いので間違えないように気をつけましょう。

 関東地方の結納はいつ頃行うのが基本?

では、日取りはいつ頃がよいのでしょうか? 挙式の6ヶ月前に行われことがほとんどです。行われる日程は本人同士とご両親、仲人夫婦のよい日を相談して決めます。日柄は、仏滅よりは大安吉日を選べば、安心した気持ちで当日を迎えられます。1日の中で最適な時間帯は、午前中から午後3時頃までが望ましいです。

 結納の開催場所とは

結納は、新婦の実家で行うのが伝統的な形式とされています。これには理由があり、新婦がどのような場所で育ち、どのような家で過ごしてきたかを知るという意味が含まれています。仲人が新郎の結納品を持って訪問し、目録に目を通した後、返しの品を仲人に出し祝宴が終わる前に祝儀を渡しましょう。もし両家の家が遠い場合、中間地点の地域のホテルや料亭、式場やレストランを借りて行う方法もあります。

準備する部屋を選ぶ条件として、本人同士と両親、仲人夫婦が入れるほどの広さがあるお部屋です。他の家族が簡単に出入りできる部屋は、落ち着いて儀式が行えないので選ばないほうがよいでしょう。

もし洋室で行う場合は、テーブルに白い布をかけます。部屋の奥が上座になり、松竹梅などおめでたい生け花を飾ります。和室の場合は、床の間におめでたい掛け軸や生け花を飾ります。できれば玄関にもおめでたいお花を飾り、新郎・新郎の親・仲人夫婦を気持ち良く迎えしましょう。

 式場などで用意している結納パック利用もおすすめ!

もし現代的な形式で行いたい場合は、ホテルや式場などの便利な結納パックを利用するのもよいでしょう。室代や花代・食事飲み物代などがセットになっていますので、とても便利です。美味しい食事を楽しみながら和やかに行いたい場合は、料亭やレストランを選ぶのがおすすめしょう。

 関東地方の結納は質素だけど暖かみを感じられるのが魅力

さきほども申し上げたとおり、関東地方の結納は、武家の流れからきていることもあり比較的質素なスタイルが特徴です。しかし、両家それぞれが必要なものを持ち寄り結納を行う形式は、他の地域に比べてアットホームな雰囲気を醸し出すことができるのではないでしょうか。もし、関東式での結納を行われる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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