何度か結婚式に出られた方なら、ご覧になったことがあるであろう「主賓挨拶」。これは結婚式の中でも、挨拶をされる方も依頼する方も気を遣うことの一つです。
今回は、そんな主賓挨拶のマナーについてのお話です。
いつ頼む?
結婚式の日取りが決定したら、まず、結婚のご報告をし、その流れで結婚式に出席していただけるかどうか、を打診しましょう。出席の承諾がいただけたら、主賓挨拶をお願いします。依頼する時期は、結婚式予定日の約3〜4ヶ月前が一般的です。ちょうど招待状を出す前(招待状の準備を始める頃)くらいを目安としましょう。
どうやって頼む?
結婚式の招待状の中に、“主賓挨拶依頼用の付箋”がありますが、これは、あくまでも主賓挨拶をご承諾いただいている場合のみ、招待状に入れるもの、です。万一、招待状を出す時点で、まだ主賓挨拶のお願いができていない場合は、招待状に突然、依頼の付箋を入れては失礼に当たりますので、十分気をつけてください。
基本、主賓挨拶は、直接会って依頼します。間違っても、メールやSNSで突然、主賓挨拶を依頼するようなことはしないでくださいね。どうしてもお会いするのが難しい場合は、お電話で直接お話をしましょう。結婚式までしばらく時間がある場合や招待状を出すまでに数カ月空いてしまう場合は、お電話でご承諾をいただいたら、直筆のお手紙を書いたり、新郎新婦様で一度ご挨拶に伺ったりするのも、とても丁寧な対応です。
何を伝える?
主賓挨拶をお願いする際は、以下のポイントを事前に伝えておくと、よりお話をされる方も事前の心構えができて親切な対応です。
(1)ゲストの人数と列席者
新郎側、新婦側のゲストを合計して、約何名くらいの前で話すのか、列席ゲストはどんな方達を予定しているのかをおおよそで構わないので、 お伝えしておきましょう。30名の前で話す時と300名の前で話す場合、会社の方やご友人が中心の披露宴と、親族が中心の披露宴とでは、お話する内容や心の準備も違ってきます。新郎側、新婦側で極端に人数に差がある場合なども、事前情報としてお伝えしておくといいでしょう。
(2)結婚式・披露宴のスタイル
結婚式当日の雰囲気を伝えるために、一番イメージがしやすいのは、どんな場所で行うのか、をお伝えすることです。ホテル、専門式場、ゲストハウス、レストランなど、予定している場所をお伝えしておきましょう。
(3)当日の挨拶の順序/相手側の主賓挨拶の有無
特に、トップバッターでお話をされる場合、きっと少なからず緊張されるでしょうから、お話される立場の方からすると話す順番は、事前に知っておきたいものです。また、お相手側の主賓の方がいらっしゃる場合には、お話内容が重複しないように複数の挨拶を考えられる場合もあるでしょうから、どんな方がお話される予定か、などを事前にお耳に入れておくと大変親切です。
(4)目安時間
主賓挨拶を頼まれるくらいの方ですから、お話をされ慣れている方やお話し好きの方がとても多い傾向があります。「主賓挨拶=長い」というイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。お願いしたいおおよその時間をサラリとお伝えしておくと、事前に時間内に収まるように準備をしてくださる可能性があります。お願いする際に、くれぐれも失礼に当たらないよう、注意しましょう。「乾杯の前の3〜5分程度、お願いできたらと思っております。」などと挨拶のお願いをする際に、持ち時間も伝えておくといいですね。