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日本の古き良き伝統を味わえるチャンス!結婚式を和装で行う魅力とは?

投稿日:2017年6月11日 更新日:

結婚式の服装というと、ウェディングドレスやモーニングなどの洋装がほとんどですね。しかし、最近は和装で行う人が増えています。なぜ昔ながらの和装の結婚式が人気なのでしょう?今回は、和装で結婚式を行う魅力について、特に花嫁の衣装にスポットを当てて見ていきたいと思います。

日本の結婚の良さを改めて知ることが出来る

結婚式は門出の美しさ

結婚式というものは、とても喜ばしい出来事です。他人だった二人が偶然に出会い、人生を共にしていく。なんてすばらしいことでしょう。私たちが参加する結婚式は、とにかく喜びにあふれています。 

しかし、結婚は喜びだけの儀式ではありません。「嫁ぐ」という、別れの儀式でもあります。最近は随分減りましたが、花嫁は門出の朝、白無垢に身を包み、三つ指をついて両親への感謝を告げ、生まれ育った家に別れを告げます。近所の人達も祝福に訪れ、幼いころから知っている人々は目に涙を浮かべてくれます。これはもう、何という美しい光景でしょう。この儀式は和服でしか味わえない日本独特の風習ですね。

荘厳さを味わえる

さらに、和装での結婚式というと、やはり神社が映えますね。伝統的な建物や、幼い頃遊び正月にはお参りした場所で、凛とした空気の中、厳かに行う結婚式は、まさに「儀式」という醍醐味を味わえます。神社は森に囲まれていることが多いため、静寂さがあり、マイナスイオン効果もあるのでしょうね。自分達が式を挙げた場所にいつでも行けるというのもメリットですね。素敵な思い出が、初詣のたびに思い出されるでしょう。子供たちにも語っていけるエピソードにもなります。

和装は体型を気にしなくて楽しめる

和服は洋服に比べて体のシルエットが出にくいので、ぽっちゃり型も痩せ型も、体型を気にすることなく着ることが出来ます。結婚に向けてのダイエットが間に合わなかった人もそんなに気にしなくても良いのではないでしょうか?

新婦の和装の種類と特徴

新婦の和装には式典のシーンに応じて複数の衣装があります。これらの和装には色々な意味や思いが込められています。

白無垢

神前または仏前の結婚式での衣装です。鎌倉時代の武家や豪商の花嫁衣裳として始まりました。純粋さ、清純さの象徴である白一色で整えられた衣装です。この白色は太陽の色を表しているとも言われますし、嫁ぎ先の色に染まるという意味も込められています。髪型は文金高島田という島田髷の根を高く巻き上げたスタイルです。白無垢の場合には綿帽子や角隠しを着けます。綿帽子は白無垢のみに使用します。角隠しはその他の和服に使用できます。綿帽子の場合、最近は文金高島田ではなく洋風の現代的な髪型にする人もいます。綿帽子の隙間から見える花嫁の表情や角隠しでの横顔などは、なんともお淑やかで、風情がありますね。

色内掛け

挙式や披露宴で用いられる衣装ですが、主に披露宴で使われることが多いようです。一つの着物の上にもう一つを羽織る着物で、非常に豪華で艶やかな色やデザインが多く、白無垢とは打って変わって華やかさを演出できます。その色鮮やかなデザインの中でよく使われるのが吉祥文様という図柄です。吉祥文様は中国を中心としてアジアで好まれる演技がいいとされる模様で、動物や植物、物品などがモチーフになっています。その文様の意味を知ると、なんだか楽しくなりますね。

 【鶴・亀】

鶴は千年、亀は万年といわれ、長寿の願いが込められています。また、つがいの鶴は夫婦和合の象徴です。

 

 【鳳凰】

世の中に平和が訪れたとき出現するといわれる伝説上の鳥です。平和と夫婦和合

の願いが込められています。

 

 【御所車】

平安時代の貴族が乗っていた牛車をモチーフにしています。豊かさの象徴です。

 

【束ね熨斗】

  のしとは、神仏に供物をささげるときに使った鮑を薄く切ったものです。これを束ねてカラフルな帯にしたものです。めでたさを表現しています。

 

【松竹梅】

 松は、どんなに寒くても緑を絶やさず、竹もどんな寒さでも真っ直ぐに伸びます。また、梅は極寒の中でもいち早く花を咲かせるなど、どんな状況でも諦めず力強く活きる事を教えてくれる植物の教えを表しています。まさにこれからの二人の人生を叱咤激励しているようです。

 

振袖(引き振袖)

独身女性の象徴である振袖ですが、結婚式で着ることにより、独身時代との決別をする意味が込められています。成人式で着る振袖は袖が中くらいの長さですが、花嫁用の振袖は本振袖といわれ袖の長さが最も長くなっています。また、花嫁用の振袖は裾に綿を入れて引きずるようになっているため、引き振袖ともいわれます。振袖は打掛け違って帯が露出しています。その点も楽しみな部分ですね。

十二単(じゅうにひとえ)

平安時代の貴族や皇族の公式行事での衣装です。一般の人はここまで衣装を増やす人はあまりいませんが、トライしてみたい衣装ですね。皇后美智子様がお嫁入りしたときに、この衣装で話題になりました。十二単といいますが、実は8つの衣装を重ね着しています。しかし、見た目は12着きているように見える豪華な衣装です。ちょっと重さがあるのが難点ですが、とっても高貴な気分に浸れそうです。

神社&和装ならではのメリットとは?

まず、挙式費用が意外に安いことがあげられます。神社自体は営利法人ではないこともあり、「初穂料」という数万円程度の費用で済みます(衣装・着付けは別)。これは意外と知られていないかもしれません。

また、神社での結婚式では、一般参拝客などの「ギャラリー」がいます。花嫁姿は注目の的です。よく考えると、花嫁姿なんてそうそう見られるわけじゃありません。特に挙式でしか見られない白無垢や綿帽子などは、参拝客にとっても珍しいシーンなのです。ちょっとしたスター気分?も味わえますね。

和装で気を付けること・準備

和装では簡単に脱ぎ着は出来ません。必ず「着付け」という作業が必要になります。また、車の運転はまず出来ません。そもそも花嫁が嫁ぐ日に忙しく車を運転する必要もありませんから、これはあまり気にしなくてもよいでしょう。

 和装では肌に直接触れる部分の衣装は自分で準備しなくてはいけません。靴下に相当する足袋(たび)や下着に相当する肌襦袢(はだじゅばん)などです。貸衣装屋さんに相談すれば購入できます。

■まとめ

今回は、和装による結婚式の良さについて見てきましたが、いかがだったでしょうか?和装による結婚式には多くの思いが込められていることが分かったと思います。

 その昔、バブル時代の結婚式というと、新郎新婦が「ゴンドラ」に乗って登場したり、ドライアイスで雲を演出したりと、派手な演出が多い時代でした。衣装も白無垢→内掛け→振袖→ウェディングドレス→カラードレス→二次会用衣装と、まるでファッションショーみたいでした。

しかし、バブル崩壊後、派手な結婚式は鳴りを潜め、人それぞれの考えで結婚式を考えるようになりました。地味婚の始まりですね。

結婚式は人生の中で一世一代の式典です。しかし、その式典を自分たちだけの楽しい「イベント」という考え方もありますが、生み育ててくれた両親や、お世話になった人たちへの感謝の「儀式」という意味もあります。また、これからの新生活に向けて「けじめ」をつける良い機会でもあります。そんな考えのカップルの結婚には、和装が最適ですね。

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