
Yoshiki Kawaguchi
日本大学芸術学部 映画学科演技コース 卒業。俳優業とカウンセリング業を通じて学んだ人間心理と、自身の事業を通じて体験した気づきをミックスした独自の恋愛理論が好評。

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私たちはなぜいつも「あの人」と比較してしまうのか?
私たちは「比較される」ことに慣れすぎました。
学生時代には80点よりも100点が評価され、誰が一番モテているのかで充実度を測られ、処世術のある人間・運動のできる人間・芸術的センスに秀でた人間がスポットライトを浴びているのを見るにつけ、「どうして私には何の才能もないんだろう?」と思わされてきてしまいました。
社会に出ても、これだけ多様な恋愛観・結婚観が認められている現代にあっても、親や親戚・上司や同期からも「まだ結婚しないの?」と質問され、あたかも結婚をすれば人生幸せになれるかのような、あたかも結婚した人の方が偉いかのような価値観を植えつけられています。
「あの人よりも自分は」という自分じゃない誰かとの比較をし、「世間一般的にはそろそろ」という誰が決めたのかもわからない常識にとらわれ、結婚していない自分を責めてしまうのは、育ってきた環境で「常に比較されてきてしまった」からです。決してあなたのせいではないのです。
今は幸せそうでも、10年後・20年後はわからない
20代半ばから30代半ばに到るまでの10年間、いろんな友人の結婚式に顔を出すことになります。その結果、新郎新婦の幸せそうな顔をみて、「私も早く幸せが欲しいなぁ」と思ってしまうのです。
しかしここで考えてみて欲しいことは、ほとんど全ての夫婦はその「一見幸せそうな」結婚式をあげているにも関わらず、その10年後・20年後まで幸せであり続けているケースの方が少ない、ということです。
本当に幸せな結婚だったのなら、何年経とうが幸せが続くはずです。それが続いていないということは、あの式場で幸せいっぱいだったカップルのうち何組かは、いずれは不平不満を言い合う夫婦になる可能性があるということです。
それって本質的な幸せとは違うような気がしませんか?そんな一時的な幸せを得たいがために、急いで結婚しようと焦るのは、本質とは違うような気がしませんか?
結婚をしてもしなくてもあなたの価値は変わらない
幸せとは本人が感じる絶対的な評価軸の元に判断されるべきもので、テストの点数や運動神経などの誰かとの比較で判断されるべきものではありません。
確かに結婚をしたら親は安心するかもしれないし、上司は嫌味を言わなくなるかもしれません。しかし、だからと言って何かが変わるかといったら本質的なものは何一つ変わらないのです。
間違っても「周りも結婚しているから私もそろそろ年齢的にも結婚して、幸せな家庭を築いて親を安心させてあげたいなぁ」という動機で結婚をしてはいけません。周囲がどうであろうとも、自分が結婚すると決めた時にだけ結婚をすることが、本当の意味で長く続くパートナーシップを築く秘訣ではないかと思うのです。
逆に結婚をしなかったからといって、本来は誰もそれを咎める権利を持っていませんし、その人の価値が下がることもなく、幸せにならないことの証明にもなりません。幸せとは自分のステータスや周囲の環境によって決められるのではなく、自分の主観だけで決めて良いものなのです。
もし、今、誰かとの比較で結婚を考えているなら、一度立ち止まって考えてみてください。あなたが今、焦ってしようとしている結婚で、本当に10年後も20年後もずっと幸せになることができますか?
それに絶対の確信がないのであれば、焦る必要は一切ありません。そうやって肩の力を抜いた時にふと現れる人とほど、意外とあっさり結婚するもんです。