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【インタビュー連載④】全国で4回結婚式を挙げた松永さんに聞く!式をして人生が変わった話

投稿日:2017年7月10日 更新日:

「大切な人を大切にする」をモットーに、奥様である友紀さんとともに、世界各地で二人のウェディング写真を撮影されているバックパックウェディングの松永真樹さん。

松永さんは、全国行脚で、1年に4回結婚式を挙げられました。

第4弾の今回は、いよいよ具体的な結婚式のエピソードについてのお話です。「結婚式っていいよ」「結婚式って楽しいよ」その言葉の後ろには、結婚式を行ってみないとわからない素敵な景色が広がっています。結婚式を通じて、松永さんには、どんな景色が見えたのでしょうか。

おばあちゃんとの出会い

「結婚式を挙げて良かったこと」について聞いてみると、“友紀さんのおばあちゃんとの関係性”を一番に挙げられた松永さん。友紀さんのおばあちゃんと松永さんの関係性は、1回目の熊本の結婚式で、劇的に変わったそうです。このお話は、友紀さんのおばあちゃんと松永さんが、初めて出会った時に遡ります。

おばあちゃんにとって友紀(奥様)は、5人いる孫の1番下なんですが、孫が連れてくる彼氏というのが、僕が初めてだったんですよ。

そんな中の初対面、僕は友紀の10歳年上で、すごく奇抜な格好。ちょんまげで髪の毛真っ茶々で、変なタイパンツに、下駄履いて「こんにちはー!」って(笑)。おばあちゃんはびっくりされていたと思います。

早稲田大学に通う友紀が、20歳で初めて連れてきた彼氏がこれか……って思ったでしょうね(笑)。

おばあちゃんを変えたもの

当時、個性的な装いだったという松永さん。初対面から、友紀さんのおばあちゃんから見た松永さんの第一印象は、正直、あまり良いものではなかったそうです。結婚式の1日を経て、友紀さんのおばあちゃんと松永さんとの関係性にも変化が出たそうですが、具体的には何があったのでしょう。

「結婚式は公民館で挙げる」って話をした時も、「この人、お金ないからなんじゃないかな?」って思ったかもですね。おばあちゃんにとって、初めての大切な孫の結婚式が、公民館って……ってやっぱり色々思うことはありますよね(笑)。

そんな中で、結婚式を迎えたんですけど、いつもと違う、見違えた公民館と僕らが作り上げたその結婚式に、おばあちゃんがすごく感動してくださったんです。そこから、おばあちゃんの中で、僕に対するイメージがガラッと変わったんですよね。「こんないい人と巡り合えて良かったね!」みたいな事を言ってくださいました。

おばあちゃんが主役になった結婚式

人の心を動かすということは、決して簡単なことではありません。しかも、もともと、あまりよいイメージを持たれていなかった方なら尚のこと。友紀さんのおばあちゃんをそこまで変えた、1回目の熊本での結婚式について、具体的に伺いました。

僕らの結婚式では、いろんな場面で大切な人、特に家族を主役にしたいという思いがありました。だから、当日はおばあちゃんにも主役になってもらいたいな、っていう思いも強くありました。

人前式の神社の参道には、「松永家と徳永家の歴史」という名の元で18枚の写真を時系列に並べました。おじいちゃんおばあちゃんの小さい時、お父さんお母さんが生まれた時、結婚した時、……そんなつながりの先で、僕らが出会って結婚するんだってことを伝えたくて。そして、その参道を、僕は僕のおばあちゃん、友紀(奥様)はおじいちゃんと一緒にずっと歩いて行ったんです。

友紀の地元は、熊本県の「長洲町」という所なんですけど、その町にまつわる「嫁入りの歌」というのがあって、僕らの後ろで、おばあちゃんとお友達が歌ってくださりながら、みんなで参道を歩いたんです。これはおばあちゃんから提案してくれたことだったので、すごく嬉しかったですね。

最近は公民館で結婚式する人もいないじゃないですか。町の人たちや新聞記者さんも、たくさん集まってくださいました。

そういう結婚式をした事がきっかけで、おばあちゃんの僕に対する印象は、180度変わったようですね。友紀も友紀のお父さんお母さんにも、「おばあちゃん、本当に真樹さんに対して変わったよね」って言われました(笑)。

結婚式でしか見えないもの

大切な人の大切な人を大切にしたい、そんな松永さんと友紀さんの思いが、友紀さんのおばあちゃんの胸にもちゃんと届いていたのですね。そして、おばあちゃんの松永さんへの印象が変わったエピソードとして、もう一つ、松永さん自身が感じたことも併せてお話してくださいました。

友紀(奥様)のおばあちゃんが、僕を信用してくれたのは、もう1つ理由があって。僕の親友を見たからみたいなんです。僕の親友のスピーチとか、結婚式での関わり合いで、「こんなに友達から慕われている真樹さんっていうのは、本当にすごい人なんやな」って思ってくれたみたいですね。これって、すごいことですよね。結婚式じゃないと味わう事のない、大きい魅力だなぁと思います。

結婚式というのは、新郎新婦だけではなく、その周りの沢山の人達が集まる場でもあります。結婚式という機会がなければ、会うことがなかった人達のその人柄を見て、類は友を呼ぶ、という言葉の通り、新郎、新婦その人の人柄を再確認する機会にもなるのですね。

結婚式でみんなを主役にする方法

挙式のエピソードを聞くだけでも、周りの人を大切にし、沢山の人達に囲まれている松永さんご夫婦ですが、結婚式では、具体的にどんな風にみなさんを“主役”にしたのでしょう。

みんなを主役にするには、どうしたらいいかって考えたら、僕は、「結婚式そのものに関わってもらう事や!」と思いました。結婚式そのものに関わるって、どういう事かといったら、結婚式の準備段階から関わる事やって僕は思ったんです。

参道に写真を立てる為のイーゼルも、竹から作ったんですけど、実は、友紀(奥様)の親戚のみなさんに手伝っていただいたんです。友紀のおじさんが竹藪を持っていて、「竹を使って結婚式の装飾を作りたいので、竹貰っていいですか?」と頼んだら、快く引き受けてくださって、しかも……ほぼ全部(竹を切るところから、イーゼル完成まで)作ってくださったんです。親戚みんながゴールデンウィークや土日に僕らの家の庭に集まって、ビール飲みながら作業してくださるんですよ。

もうみんな、「友紀のためだけん!」って言いながらやってくださって。

準備段階のそういう姿は、全部動画に撮って、挙式が始まる前に流しました。ホームセンターで買ってきた木箱とか杉の板とかを、全部、鉋でこすってペンキ塗って……とかっていう作業風景です。そしたら、「この竹は誰が切って……」とか、「今、この飾られてる杉の板は……」とか、それがその映像で分かるわけですよね。結婚式をただ傍観して楽しむだけじゃなくて、「これワシが作った」とか「これ関わった!」とかって思ってもらえたらいいな、と。結婚式そのものを、自分が作った、と思ってもらえたら、より結婚式の良さとか楽しみとか、思いが伝わっていくなって思って、それも実はコンセプトの1つだったんです。

“彼女をより愛する”きっかけを結婚式がくれました。

まさに、結婚式をみんなで作り上げられた松永さん。お話を伺えば伺うほどに、結婚式の準備期間そのものが、結婚式当日以上にゲストの皆さんと触れ合う貴重な時間だったようにも感じますが、実際に松永さん自身はその時間をどのように感じていたのでしょう。

ただお酒を飲んでワイワイもいいですけど、やっぱり、こうやって何かを一緒にする事で、絆って深まっていきますね。この3ヶ月間くらいの間で、僕はその親戚のおじちゃん、おばちゃんとすごく仲良くなれたんですね。そういう意味でも結婚式をして良かったと思います。

準備段階から、友紀(奥様)の事が大好きっていう親族のみんなと触れ合って、友紀がこんなに愛されて育って、今も愛されてるんだって事を知ることができました。親戚一同から「友紀のためだけん」って思われてる友紀と一緒になれた事がすごく嬉しいんです。そういう事を感じさせてもらえて、すごく良かった。

だからこそ、尚更、僕自身「結婚式」という場で親族の人達にも「僕は友紀を守り続けます」という事を誓えたのは、すごく大きかったです。

「僕が必ず友紀の笑顔を守っていきたい!」って、より決意も出来ましたね。

これまで別々の道で生きてきた二人が、一つの道を歩むきっかけになる日、それが“結婚式”という特別な一日。これまで陰で支えてくだった方々の存在と、その方達から注がれる愛情を再確認したという、松永さんの言葉には説得力がありました。結婚式をして良かったと思うことや、結婚式を通じて何を感じるかは、人それぞれだといいます。これから結婚式を挙げるあなたは、もしかしたら、準備期間の今から、もうその何かに出会っているかもしれませんよ。

さて次回は、友紀さんへの思いを新たにした松永さんが、友紀さんへ送ったサプライズと、準備期間中にぶつかった大きな壁についてのお話です。準備中ならどんなカップルも多かれ少なかれ、向き合うことになる価値観の相違についても話していただきました。

【書籍紹介】

BackpackWedding~世界の絶景でウェディング~

【取材協力/松永真樹さんプロフィール】
1982年4月9日生まれ 大阪出身。
全世界各地年間100回以上(大学&高校などでも)キャリアや進路などの講演をして回る講演家。
学生時代にバイクで日本一周、アメリカ留学、世界50カ国の旅に出る。 インドで爆破テロに合い、目の前で50人の死者を見る。 人間はいつ死ぬかわからない。であれば毎日毎日、この一瞬を大事に生きたい!そう強く思う。
大学卒業後は2年間人材教育会社にて、個人や組織の目標達成をサポートする仕事をする。その経験を生かし2年後、株式会社Globe設立。代表取締役に就任。
2012年には自身の処女作「やりたいことの見つけ方」出版。
「大切な人を大切にする」をモットーに、愛するゆきと365日地球を舞台に人生彩り中。インスタのフォロワー3万人目前。

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