結婚式場 結婚式場探し

【インタビュー連載⑥】全国で4回結婚式を挙げた松永さんに聞く!たった一人のためのウェディング

投稿日:2017年7月12日 更新日:

「大切な人を大切にする」をモットーに、奥様である友紀さんとともに、世界各地で二人のウェディング写真を撮影されているバックパックウェディングの松永真樹さん。

松永さんは、全国行脚で、1年に4回結婚式を挙げられました。

第6弾の今回は、京都で行った4回目の結婚式についてのお話。以前のインタビューの中で、「結婚式をする“目的”は一体何か、ということを、しっかり考えるべき」と語られていた松永さんですが、京都での結婚式の目的は、一体何だったのでしょう。また、4回の結婚式を終えて、5回目以降の結婚式の行方についても聞いてみました。

たった一人のための結婚式

公民館を式場に変える、おばあちゃんも主役にする、引き出物はバナナ……と、松永さんの口から語られる“結婚式”は、これまで目にしたことがある結婚式や、想像したことのある結婚式とは、まるで違うものばかりでした。結婚式の概念がすっかり変わってしまいましたが、4回目の結婚式はさらに、人数もコンセプトも、これまでの結婚式とは全く違ったと言います。結婚式を挙げた経緯とともに、その結婚式の内容についても伺いました。

僕らは最後、京都で4回目の結婚式をしました。僕の父親一人のためだけに、僕らの結婚式をしたんです。ちょうど、12月の父親の誕生日の前日でしたね。だから父には“55歳のバースデーのお祝い”と“僕らの結婚式”の二つをサプライズで贈る事ができました。

僕の両親は離婚していて、熊本、東京、大阪の3回とも父を呼ばなかったんです。だけど、僕にとってのたった一人の父親だから、父のために挙げたいなっていう思いがあって、京都で4回目の結婚式を挙げる事にしました。

父親との思い出の写真を現像して、それを大きくプリントしたり、ジャイアントフラワーを使ったりしました。父の似顔絵ケーキを用意して、感謝の手紙も読みました。

父のための結婚式、そのためだけに、カメラマンさん、ビデオカメラマンさんが撮影してくださったんです。父は、僕の性格もよく知っているので、サプライズ中に「またアホな事やって……」って、冗談交じりで言ったりしていました。照れてるという感じでしたが、喜んでくれたと思います。

4回目の結婚式で気づいたこととは?

お父様ただ一人のためだけに、京都へ行き、結婚式を挙げられた松永さん。結婚式を終えて、お父様やご自身の思いとは全く別のところで、この結婚式は大きな反響があったそうです。4回目の結婚式を挙げてみて、初めて気づいたことがあると、松永さんは言います。

「父親だけのために式を挙げたい!」と挙げた京都の結婚式だったんですが、その反響がすごく大きかったんです。Facebookでアップしたら、たくさんの人が「あれが1番感動した!」って言ってくれました。

盲点……じゃないですけど、僕らは普通、たくさん人を呼ぶことがすごいとか、それが感動するって思いがちですけど、実はそれが全てではないんですよね。

たった1人のためだけに結婚式をする事が、こんなにもたくさんの人に感動を与えるんだと気付かせてもらったのが、4回目の結婚式でした。

1人だけ結婚式に呼びたい……例えば、僕の場合みたいに、親だけ呼びたい、っていう場合でも、何万円とか、何十万円で、結婚式は出来るんですよね。だから、あんまり規模にこだわる必要もないんかもしれないなって思います。やっぱり結婚式を挙げるための“目的”ですよね。「誰に見せたいか」とか、「誰に喜んでほしいか」とか……。そういう思いの部分が1番大事なんかなって思います。

結婚式をしない夫婦へ伝えたいこと

ご存知の通り、「結婚式をしない」という選択をする夫婦は、 年々増加しています。結婚式を挙げて良かったと、心からおっしゃる松永さんからみて、結婚式をしない、というカップルに、何か伝えたいことはあるのでしょうか。結婚式をしたほうがいい! と迷わず説得されるのでしょうか。

結婚式をするかどうかは、個人の自由でいいんじゃないかなあと思います。なんで結婚式をやらないのかっていう理由は、一概には言えなくて、多分いっぱいあるとは思うんですよ。でも一生に1回なので、(僕は4回やりましたけど(笑))せっかくの機会だから、やったら楽しいよ、とは思いますね。

5回目の結婚式はしませんか?

松永さんは、“結婚式”というセレモニーの価値や、その一日がこれからの夫婦生活にとって、どんな意味を持つか、を深く理解されていると思います。そんな松永さんは、この先もう結婚式をされることはないのでしょうか。

気分次第なんで分からないですけど……

僕は毎年結婚式してもいいかなと思ってはいたんです。だだ、割と準備が大変な事を学習したので……。10年に1回とか、銀婚式金婚式とか、そういうタイミングで、身内だけの結婚式をやるのもいいかなって思いますね。

結婚式というか、感謝を伝える会みたいなものですかね。僕らがこうやってずっとお互いを愛し合って、今もこうしていられるのは、やっぱり二人だけの事ではないと思うんです。支えてくれてる僕らの両親や親友、そして最近生まれた息子や、これからまた生まれるかもしれない子どもたちにも感謝を伝えたいと思っています。あなた達が生まれたから、今もラブラブしてるよ、って。そんなふうに、感謝を伝える場としての会を開きたいなっていうのはありますね。

結婚式をした、という事実よりも、結婚式を通じて、そこから感じることや見えること、その1日の思い出が、この先の夫婦や家族を作っていく……そう考えると、感慨深いものがありますね。だからこそ、次は、感謝を伝える会をしたい、そんな言葉になるのかもしれません。

さて、次回は、いよいよ最終回です。結婚式で、双方の両親や家族、親族に対して、感謝の気持ちを再確認した松永さんに、改めて自らの結婚感について伺いました。SNSから垣間見る友紀さんとの仲の良さ……絆を深める秘訣についても詳しく聞いてみました。

【書籍紹介】

BackpackWedding~世界の絶景でウェディング~

【取材協力/松永真樹さんプロフィール】
1982年4月9日生まれ 大阪出身。
全世界各地年間100回以上(大学&高校などでも)キャリアや進路などの講演をして回る講演家。
学生時代にバイクで日本一周、アメリカ留学、世界50カ国の旅に出る。 インドで爆破テロに合い、目の前で50人の死者を見る。 人間はいつ死ぬかわからない。であれば毎日毎日、この一瞬を大事に生きたい!そう強く思う。
大学卒業後は2年間人材教育会社にて、個人や組織の目標達成をサポートする仕事をする。その経験を生かし2年後、株式会社Globe設立。代表取締役に就任。
2012年には自身の処女作「やりたいことの見つけ方」出版。
「大切な人を大切にする」をモットーに、愛するゆきと365日地球を舞台に人生彩り中。インスタのフォロワー3万人目前。

-結婚式場, 結婚式場探し
-

Copyright© マリアル | ウェディングメディア , 2024 AllRights Reserved.