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アレルギーがあっても大丈夫。食事メニューの工夫で実現できるあなただけの結婚式

投稿日:2017年7月21日 更新日:

食物アレルギーの方は自分の口に入れるもの一つひとつに気を遣わなければいけません。それは外食や結婚式でも同じこと。食物アレルギーの方が結婚式や外出の際にどんなことに気を遣わなければいけないのかについて、乳製品アレルギーを持つ長谷川さんと、アレルギー体質の親子向けの旅行情報サイトを運営している村田さんに話を聞きました。

“乳製品アレルギー”の新婦……結婚式の不安は?

気付いたころには乳製品アレルギーだったという長谷川さん。結婚式は挙げる予定は無かったものの、周囲の方・友人への報告の形として「結婚式」を選択されました。

長谷川さん
正直、特に困ったことはありませんでした。乳製品アレルギーは比較的多いので、結婚式場やレストランだと対応メニューを用意してくれていることが多かったです。食物アレルギーよりも車椅子ユーザーの結婚式について、車椅子ユーザーのゲストへの理解を深めてもらうことが最優先でした。
村田さん
アレルギーについては店舗に表示義務があります。表示義務のあるアレルギー品目は七つ。これらを七大アレルギーといいます。その七大アレルギーは卵、乳製品、小麦、えび、かに、落花生、そばの七つです。その中でも大人だと甲殻類アレルギー、子どもだと卵アレルギーと乳製品アレルギーが多いと言われています。乳製品アレルギーに対しての対応メニューは準備しているお店は多いのだと思います。

“乳製品”であるウェディングケーキの対応

一言でアレルギーといってもその種類は多種多様。乳製品のアレルギーと聞くと、結婚式ではウェディングケーキをどうしていたのかが気になります。ウェディングケーキについても聞きました。

長谷川さん
ウェディングケーキは乳製品をつかっている普通のものを準備してもらいました。ケーキカットは行いましたが、ファーストバイトは永遠のお預けとなり。ケーキは厨房でカットされゲストの方へ振舞われました。私のデザートはケーキではなくフルーツまたはゼリーで対応してもらいました。友人の結婚式に行っても、事前に乳製品アレルギーと伝えておけば、だいたいデザートがフルーツやゼリーで対応可能です。

料理のことより苦労したこと

ファーストバイトはできなかったものの、乳製品アレルギーで困ることはそれほど多くないようです。一方、長谷川さんが苦労したのは車椅子への対応ということ。どんな困りごとに直面したのでしょうか。

長谷川さん
ドレスのレンタルです。レンタルショップでは、車椅子のタイヤ等に巻き込んで破損した場合は負担金が増す恐れがあると難色を示されました、結果、友人のデザイナーに障害特性に合う素敵なドレスを作ってもらいゲストからも好評でした。結婚式用の車椅子をレンタルしたのですが、こちらがドレスより費用がかさみました。表記には結婚式用ともあり、ブーケの刺す場所やドレス映えする色味だったので結果的には良かったです。結婚式に欠かせない小物・ティアラ等はネットでお手頃価格にて購入しました。
 

村田さん
私も結婚式のティアラなんかはネット通販で安いものを買いましたね。障害者とアレルギーの違いということでいうと、アレルギーは命に直結するのと、表示義務化されているので対応しているところが多いと思いますが、障害者への対応はまだ追いついていない部分も多いのかもしれないですね。

アレルギー対応で本当に気をつけておくべきこと

アレルギー対応が充実しているのは表示が義務化されていることと、命に直結するために対応している場所も多いのかもしれません。とはいえ、アレルギー対応で困ったことは他にないのか、最後にお二人に聞きました。

村田さん
よくあるのは、アルバイトの店員などがちゃんと認識していないケースです。例えば、卵アレルギーがあると伝えているのに、サラダにマヨネーズがかかっているというケースはあります。
長谷川さん
私も以前、野外イベントのキッチンカーからスム―ジを購入、飲んだ瞬間に「おかしい!」と舌が感じました。店員に聞くと牛乳が使用されている。との返答。まだまだ、怖いな。と痛感した出来事でした。
村田さん
今の法律だと店舗にはアレルギー表示が義務付けられていますが、屋台には義務付けられていません。イベントなどに来る車での移動販売も義務対象ではないので、そういったことが起こるのだと思います。命に関わることなので、屋台であっても表示の義務化はしてもらいたいですし、アレルギーに対して意識を高めてほしいですね。

 

結婚式においては、シェフや責任者はアレルギーの対応策を知っていても、配膳係がアルバイトなんてことも少なくありません。アレルギーがあっても、七大アレルギーであれば対応してくれる式場やレストランは多いです。また、最近では希少なものでも交渉はできるようなので、アレルギーだからと諦めたり妥協したりせず、理想の結婚式を目指してみてください。

今回のインタビューにご協力いただいたお二人

長谷川まろさん

NPO法人日本バリアフリー協会:広報
企業在籍型ジョブコーチ/心理カウンセラー

村田愛さん

アレルギーっ子の旅する情報サイトCAT運営代表
息子が卵アレルギーをもつ。
アレルギー児とその家族のお出かけや旅行を、もっと自由にもっと気軽にをめざし活動をしている。

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