妊娠がわかってから結婚を決める「でき婚」。
最近では肯定派も増えてきましたが、まだまだでき婚に抵抗を感じる人も少なくないようです。
でき婚はなぜ否定されやすいのか、メリットやデメリットはどこにあるのかを調べました。
「でき婚」はどうして否定されやすいの?
「最近周りにでき婚が増えてきてモヤモヤする」こういった声をたまに聞くことがあります。
でき婚と聞くと、どうしても「計画性がない」「行き当たりばったり」「だらしない」といったマイナスイメージを持たれがち。
その意見を突き詰めていけば、第三者から見て「生まれてくる子供の人生に責任が負えるの?」という不安が、否定の奥にあるとも言えそうです。
「でき婚」は増えている?
厚生労働省が調べた「父母の結婚期間からみた出生」というデータがあります。
これは、結婚してから第一子が生まれるまでの期間を調べたもの。
このデータによれば、結婚期間より妊娠期間が短い出生数の割合は、最近では横ばい状態となっています。
いわゆる「でき婚」や「授かり婚」といった言葉が浸透し、妊娠をきっかけに結婚するカップルが増えてきているように感じますが、意外とそうでもないことがわかりますね。
(参考:厚生労働省「出生動向の多面的分析」 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/syussyo06/syussyo2.html)
でき婚のメリット、デメリット
では、でき婚にはどんなメリットがあり、どんなデメリットがあるのでしょうか?
でき婚のメリット
「結婚するならこの人」とお互い心に決めていても、なかなか踏ん切りがつかずに結婚を先延ばしにしているカップルにとっては、妊娠は結婚を決意するための大きな材料となります。
この点は、でき婚のメリットと言っていいでしょう。
また、結婚したあとで、夫婦のどちらかが原因で妊娠が難しいことがわかるということがありますが、そうすると不妊治療が必要になることも。
ただ、でき婚の場合はその心配はありません。
でき婚のデメリット
結婚に向けて準備や覚悟が整っていないうちに結婚を決めなければならなくなるというのが、でき婚の最大のデメリットかもしれません。
そのため心の準備が追いつかず、精神的に不安定になってしまったり、夫婦で揉めてしまうことが一時的に増えるということも、でき婚のデメリットとして挙げられます。
まだ抵抗を感じる人が少なくない「でき婚」。
しかし、データを見るとでき婚の数は少なくありません。
何より大切なのは、周りの意見ではなく本人たちの気持ちや覚悟なのかもしれません。