結婚式のスタイルもさまざまになってきているので、お金をかけずに結婚式をすることもできますが、それでも貯金がほとんどないという人は結婚式をするのは不安になってしまいますよね。
「そろそろ結婚したいな」と考えた時点での貯金額が、4人に1人は100万円以下というデータがあります。
車を購入するのであればローンで買うということができますが、結婚式の費用はローンで支払うことができるのでしょうか?
そこで、結婚式で使えるブライダルローンとは何かわかりやすくご紹介します。
目次
ブライダルローンとは
「ブライダルローン」とは、結婚式の費用や新婚旅行の代金に使えるローンのことです。
ローンには、
「使いみちに制限がないもの」と
「借りたお金の使いみちに制限のあるもの」の2種類があります。
「使いみちに制限がないもの」は、借りたお金を自由に使うことができますが、利子が高めに設定されています。
一方、「使いみちに制限のあるもの」は、借りたお金の使いみちが決められているのですが、その分低い利子でお金を借りることができます。
ブライダルローンは、結婚式の費用や新婚旅行代のように使いみちが制限されているので、使いみちに制限がないローンに比べて安い金利でお金を借りることができます。
ブライダルローンは、「銀行」、「ローン会社」などの商品があります。
利用する商品によって、金利や使いみちの制限の範囲が異なります。
結婚式や新婚旅行のみに制限されているものもありますが、新居への引っ越し費用が認められているものもあります。
今後の使いみちや、借りる金額によって商品を選ぶようにしてくださいね。
ブライダルローンはどれくらいの人が利用しているの?
ブライダルローンはどれくらいの人が利用しているのでしょうか?
結婚式を行った人の中で、ブライダルローンを利用した人は全体のおよそ2%というデータがあります。
100組のうち2組がブライダルローンを利用しているということですね。
ブライダルローンを利用する人の割合があまり多くない理由は、「お金を借りるときに金利が必要になること」「新婚早々借金を抱えてしまうこと」などの理由があります。
そのため、結婚式に必要な費用の全額を借りるのではなく、足りない部分だけローンを利用するという人が多いです。
ブライダルローンの審査基準は甘い?厳しい?
ブライダルローンはローンの一種なので、申込には審査があります。
「ローンの審査に落ちてしまった」という話を聞いたことがありませんか?
実際、ブライダルローンの審査基準はどうなのでしょうか?
結果からお話すると、ブライダルローンの審査は「非常に厳しい」です。
なぜかといいますと、「結婚資金を借りる人には若い人が多いこと」、
そして、お金の借りたいと思う時期は、これから結婚をして新しい生活を始めるために多くのお金が必要になるときですね。
つまり、通常よりもお金がかかる時期にお金を借りることになるので当然審査も厳しくなってしまうわけです。
ブライダルローンの審査ではどこをチェックされるの?
審査が厳しいというと、「ローンの審査に通過しないかも?」「何をチェックされるの?」と思う人も多いと思います。
そこでブライダルローンの審査では、どんなことを基準にチェックされているのかについてご紹介します。
ブライダルローンに限らないのですが、通常ローンの審査では主に以下の点がチェックされます。
- 年収
- 勤務年数
- 在籍確認(実際にその会社に勤務をしているか電話などで確認すること)
- 今までにローンやクレジットカードの遅延や滞納がないか
- 信用情報がよいか悪いか
どんなことがあると審査に通りにくくなってしまうのか、各項目ごとにご紹介します。
年収
返済能力がない人にお金を貸したいと思う人はいないですね。
そのため、年収はローンの審査では重要なチェック項目になります。
正社員の場合は、ある程度安定して収入が見込まれると判断されることが多いのですが、フリーターやアルバイトの場合は、正社員に比べると収入が少ないため、ローンの審査に落ちてしまう可能性が高くなります。
一般的には、自分の収入が平均年収の金額を上回っていれば、ほぼ問題がないといわれています。
- 20代前半の平均年収 約260万円
- 20代後半の平均年収 約360万円
- 30代前半の平均年収 約400万円
- 30代後半の平均年収 約440万円
- 40代前半の平均年収 約470万円
- 40代後半の平均年収 約500万円
- 50代前半の平均年収 約520万円
- 50代後半の平均年収 約515万円
勤続年数
勤続年数が長いほど、安定して仕事をしていると判断されることがあります。
逆にあまりにも勤続年数が短い場合は、すぐに会社を辞めてしまう人かもしれないと判断されてしまう可能性があるんですね。
仕事をしても続かない、転職を繰り返していると判断されてしまいますと、安定した収入がないと判断されてしまうことがあります。
そのため、転職したばかりで勤続年数が短い場合は、ローンの審査に通過できない可能性があります。
在籍確認
ローンの審査の在籍確認は、勤務先に電話をかけて確認するという方法が一般的です。
この場合、本人が電話に出る必要はありません。たとえば、「ただいま席を外しております」とか「ただいま会議中です」といった返事があれば、本人がその会社に在籍していることが確認できますね。
万が一、在籍確認が取れなかった場合は、ローンの審査が通らない可能性があります。
信用情報の内容がよいか悪いか
信用情報とは、クレジットカードでの取引やローンなどの利用状況など、契約内容や返済・支払い状況、また利用残高などの内容を表す情報のことをいいます。
信用情報がよくないとは、具体的には
「過去に60日以上延滞したことがある」
「3か月連続で延滞をしたことがある」
「カードを何枚も持っている」
などがあります。
このような経験がある場合は、審査に通らない可能性があります。
ブライダルローンは総量規制の対象になる?
総量規制という言葉を聞いたことがありますか?
これは、「貸金業者からお金を借りられる上限」のことをいいます。
多重債務者が増えたことから「貸金業法」という法律が改定され、2010年6月から完全に施行されて年収の1/3以上の借り入れができなくなりました。
ただし、お金を借りる場合にどこから借りてもこの総量規制の対象になるわけではありません。
「銀行」「信用金庫」「労金」などからの借入は総量規制の対象外になります。
つまり、銀行などの審査さえ通れば年収の1/3を超えた金額の借入ができるということです。
ブライダルローンの場合、どこのローンを利用するかによって総量規制の対象になるのか、対象外になるのかが違います。
銀行などのブライダルローンを利用する場合は、総量規制の対象外になります。
ですが、カード会社などの消費者金融のブライダルローンを利用する場合は総量規制の対象になりますので、年収の1/3を超えた借入をすることはできません。
ブライダルローンを利用する場合のメリット・デメリット
ブライダルローンを利用する場合、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
ブライダルローンを利用するメリット
ブライダルローンを利用する最大のメリットは、「手元にお金がない人でも結婚資金を準備できること」です。
結婚式をどんなスタイルで行うかによって必要な費用は異なりますが、挙式・披露宴に必要な費用は平均で300~400万円です。
そこに、新婚旅行の費用や婚約指輪や結婚指輪、また結婚式前の結納や家族の顔合わせ食事会など、挙式・披露宴以外にもお金がかかります。
もちろん、結婚式の場合はご祝儀をもらうことができるので、あらかじめ結婚式に必要な費用の全額を準備しなくてはいけないということではありません。
ですが、全額ご祝儀で結婚式の費用を負担できるわけではありませんので、事前に費用を準備する必要があります。
挙式・結婚式の費用は金額が大きいため、すぐに貯金するのは難しいですね。
一括で支払うのは難しくても、ブライダルローンを利用すると分割で結婚式の費用を支払うことができるので、結婚式の資金が十分ではない人にとっては大きなメリットになります。
ブライダルローンを利用するデメリット
ブライダルローンを利用する場合のデメリットがいくつかあります。
結婚資金をブライダルローンで借入を考えている場合は、以下のようなデメリットも理解したうえで、利用するようにしましょう。
金利を含めた金額を返済する必要がある
1つめのデメリットは、返済時には金利を含めた金額を返済する必要があることです。
1回の返済金額を多く設定すれば、短期間で返済ができるため、その分金利分を低く抑えることができます。
しかし、無理な返済計画を立ててしまいますと、返済が滞ってしまう可能性があります。
返済期間を長くすれば、月々の返済額を抑えることができますが、その分金利の負担は多くなります。
返済のために生活に支障をきたしてしまうことになれば、これから始まる新婚生活が大変な状態になってしまいますね。
自分の収入と生活に必要なお金をしっかりと考えて、返済計画を立てることが大切です。
審査が通るまで時間がかかることがある
お金をローンで借りる場合は審査があります。
ブライダルローンの申し込みをしてから、結婚式の費用の支払いをするまでにローンの審査が通らなければ支払いに間に合わなくなってしまう可能性があります。
ブライダルローンを利用する場合は、ゆとりを持って申込をすることをおすすめします。
ブライダルローンで借入をする場合は結婚式場などの見積書が必要
ブライダルローンでお金を借りる場合、結婚式場などの見積書が必要です。
そのため、具体的に式場を決め、見積書を作成してもらってからでないと、ブライダルローンに申し込むことができません。
借りたいと思ったときに、すぐに申し込むことができないというのもブライダルローンのデメリットといえます。
ブライダルローンを利用するにあたり注意することとは
ブライダルローンを利用するにあたり注意することは、結婚式の費用だけに目を向けてしまい、返済計画をおろそかにしないことです。
結婚式を挙げたのにローンの返済で苦しくことになってしまったら、せっかくの新婚生活が台無しですね。
また、ブライダルローンは、結婚式の費用という使いみちが限定されていることで、金利が低く設定されています。
借入をしたあとには、結婚式場に支払いをしたあとに領収書を提出する必要があります。
目先のお金がなくて、借りたお金を別のことに使ってしまわないように注意しましょう。
ブライダルローンを利用するときは本当に必要な分だけにしましょう
ブライダルローンは、貯金にゆとりがない人にとって結婚式の費用を分割で支払うことができるので便利な商品です。
しかし、あとで返済が困難になるほどのお金を借りてしまうと、あとあと大変なことになってしまいます。
ブライダルローンを利用するときは、ローンを利用するデメリットを理解した上で、本当に必要な分だけを借りることをおすすめします。
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