結婚式でゲストとしてスピーチを頼まれると「どんな内容にしようか」と迷う人も多いのではないでしょうか。
せっかく素敵な機会をいただいたわけですから、新郎・新婦との心温まるエピソードを盛り込んだ素敵なスピーチにできるといいですね。
今回は、結婚式でゲストとしてスピーチを頼まれたときに知っておきたいマナーと、実際に使えるスピーチの例文をご紹介します。
ゲストスピーチの種類
ゲストスピーチは一般的な結婚披露宴の場合、
「主賓の祝辞」
「乾杯の音頭」
「友人代表(新郎側・新婦側各1組)」
があります。
「主賓の祝辞」と「乾杯の音頭」は披露宴の前半に、
「友人代表」のスピーチは披露宴の後半に行われます。
「主賓の祝辞」は新郎・新婦側の主賓にあたる人からのスピーチを、
「乾杯の音頭」は、乾杯の発声のみまたは短いスピーチと乾杯の発声をしていただきます。
主賓の挨拶や乾杯の発声は、会社の上司や学生時代の恩師のお願いする人が多いです。
「友人代表」は、同じく新郎側・新婦側の代表として、学生時代の友達や会社の同僚などにお願いすることが多いです。
スピーチの基本構成
結婚披露宴でのスピーチに限らないのですが、一般的な挨拶の言葉は「導入」「本題」「結び」の3つの構成で文章を組み立てます。
結婚披露宴のスピーチの場合は、
「祝福の言葉」
「自己紹介」
「新郎・新婦とのエピソード」
「ふたりへのメッセージ」
で組み立てると文章のまとまりが良くなります。
祝福の言葉
まず、新郎・新婦、ご両家に向けてお祝いの言葉を述べましょう。
最初の発声が明るくハキハキしていると、場の雰囲気も明るくなりますし、スピーチを聞く側も聞きやすいですね。
自己紹介
続いて簡単に自己紹介をします。
自己紹介では、新郎・新婦との関係と名前を述べましょう。
「〇〇くんの上司の○○です」のように役職名は言わず、会社名と名前のみをシンプルに述べる人が増えています。
結婚披露宴のスピーチの自己紹介は、自分をアピールする場所ではありません。
新郎・新婦との関係と名前が伝われば十分ですので、長くならないように注意することが大切です。
新郎・新婦とのエピソード
新郎・新婦とのエピソードは、他のゲストが知らない素敵な部分や影で努力をしていた部分などを盛り込んだ話にすると喜んでもらうことができます。
スピーチをしている人しか知らないエピソードは、新郎・新婦やご親族だけではなく他のゲストの方にも興味を持って聞いてもらうことができます。
また、本人には面と向かって伝えるのは恥ずかしくて言えなかった感謝の気持ちも、お祝いの席なら素直に伝えることができますね。
当たり前ですが、新郎・新婦が話されたくない内容や、場を和ませるための暴露話や過去の恋愛話はやめましょう。
主賓としてスピーチをする場合、新郎・新婦の個人的な情報で確証のない話はしないほうが無難です。
ふたりへのメッセージ
スピーチの結びとして、ふたりへのメッセージを伝えましょう。
改めてお祝いの言葉を伝えてもいいですし、はなむけの言葉でもいいですね。
結びの大切なポイントは、「これでスピーチが終わる」ことが聞いている人にわかりやすい言葉で締めることです。
「私(わたくし)のお祝いの言葉とさせていただきます。ありがとうございました」
「本日は、誠におめでとうございます」
といった言葉を結びにすると、他のゲストの方の拍手のタイミングがわかりやすくなりますね。