最近、婚姻届は出しても“結婚式を挙げない新郎新婦”が増えていると言われています。一昔前の時代は、まるで“どれだけ派手な演出を披露宴でするか”を競うかのように、結婚式にお金をかける夫婦も少なくありませんでした。
なぜ、婚姻関係を結んだ二人が、結婚式を挙げることをやめてしまったのでしょう……。結婚式に対する意識が低下している要因として、「挙式費用が高い」ことが挙げられます。
そんなこともあり、各ブライダル企業では“金銭的な負担が少ない結婚式”のひとつとして「親族だけで行う結婚式」を提案しています。実は親族だけで行う結婚式の場合、プランによっては相場の1/10以下の金額で挙げられるため人気が高まっているのです。
もし、親族だけ招いて結婚式を挙げるとなったとき、どのようなマナーに注意すれば良いのでしょうか。今回、少ない人数でも最高に幸せな結婚式を挙げるために大切な4つのマナーについてご紹介します。
目次
親族へ「感謝の気持ち」を伝える
親族だけを招待する結婚式であっても、準備すべきことはたくさんあります。例えば“どこの式場で挙げるのか”“どんなドレスを着るのか”などの準備が挙げられます。新郎新婦となる二人が主役の場ですから、準備を進めているうちに気持ちが高まることもあるでしょう。
しかし、結婚式の日にちが近くなると、ふと「何のために結婚式を挙げるの?」と考えてしまうことがあるかもしれません。そんなとき、「二人が家族になることを祝う」意味の他に思い出して欲しいことがあります。
それは、主役の二人と参加してもらう両家ご両親や親族への「感謝の気持ち」です。二人が結ばれたことを心から祝福してくれていることや、今まで育ててくれたり見守ってくれたりしたことに対する、感謝の気持ちを伝える場であることをぜひ思い出してください。
結婚式を挙げる前提として、新婦が姓を変え新郎の家に入り、新郎は世帯を持つことを周りに認識してもらう意味があります。一方で、今までお世話になった方々へ感謝の気持ちを伝える意味も持ち合わせています。
感謝の気持ちを伝える行為は形式的なマナーとは言えませんが、二人の結婚式や準備を最高に楽しく進めていくためにも心得ておくことをおすすめします。
結婚式を挙げる時間帯や式場選びに「親族」への配慮を入れる
親族のみで行う結婚式だからといって、主役となる二人だけの意向で式場や時間帯を決めることのないよう注意しましょう。むしろ、少ない人数で祝う結婚式だからこそ、配慮が必要だと言えます。
例えば、それぞれの親族が来やすい場所にある式場を選ぶ、親族が遠方から来る場合は挙式が始まる時間に少し余裕を持たせるなどの配慮があると良いかもしれません。主役だけでなく、参加してくれる親族への配慮を入れた式場選びなどができれば、お互いに質の高い時間が共有できるでしょう。
結婚式に参加できない友人や上司には感謝の手紙を送る
親族のみを招待して結婚式を挙げるときは、当日参加できない友人や上司への配慮も大切なマナーです。後日改めて、パーティーを開くなどの方法もありますが、費用面が気になるのであれば、感謝の気持ちを綴った手紙を送るのがおすすめです。
手紙を書く行為は少し手間がかかるかもしれません。けれども感謝の気持ちを忘れずに伝えるという“さりげない心遣い”が、友人や上司とのより良い関係を築いてくれるでしょう。
食事や服装などの基本的な部分への配慮を行う
親族だけで行う結婚式は、アットホームな雰囲気にできるというメリットがあります。自身で結婚式を挙げるときも、できる限り温かい雰囲気を崩さぬようにしたいですよね。そこで心得て起きたいマナーとして、食事や服装などに関して二人だけで決めずに親族の意向も確認しておくことです。
具体的には、挨拶の仕方や食事の好き嫌い、席順、両家格を揃えた服装指定を事前にしておくことが挙げられます。後のトラブルを防ぐためにも、注意しておきましょう。
親族のみの結婚式は「感謝の気持ちを持つ」というマナーを大切にしよう!
親族のみを招待して行う結婚式は、費用面で諦めていた新郎新婦におすすめの挙式方法と言えます。しかし、参加する人数が少ないからといってマナーを怠ると、二人の晴れ舞台なのに気持ち良く過ごせなかったなんてことが起こるかもしれません。
親族のみの結婚式に必要なマナーとして形式的なことはちろんですが、「感謝の気持ち」を持って親族や友人、上司への配慮を持つことが何よりも大切です。ぜひ、感謝の気持ちを持って、結婚式の準備から本番までを乗り切ってみてください。きっと、幸せの連鎖が生まれるはずですよ!