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知っておきたい!「九州式」の結納の特徴

投稿日:2017年1月16日 更新日:

結納は、品物やしきたりなど場所によってもずいぶん異なってくることをご存知でしょうか。 大きく分けて関東式と関西式に分かれており、一般的には関東式は比較的シンプルで、関西式は比較的豪華な品物のやり取りとなっています。 そのようななか、九州地方は大まかな内容において“関西式”に準じています。 ここでは、九州で結納する場合のポイントをご紹介します。  

九州の結納品について

この地域独特の風習があり、男性側は女性の家に酒一升、鯛一尾を持参したり、お茶を品物に含みます。 そして、品物のやり取りが終わると、その数日後に近所や親戚に品物をお披露目するお茶開きを行う地域もあります。 特徴としては、目録のあて名です。 家同士のやり取りという認識が強く、目録のあて名は個人ではなく家にしていることが多いです。 最近は略式で食事だけで済ませたり、レストランなどで簡単なやり取りをするような世帯もみられますが、このエリアは伝統を重んじて重要な儀式として認識しており、飾りや品物も非常に豪華なものになっています。 正式なものは小袖料や結納金、子産婦、寿留女、高砂人形、指輪台、寿恵廣、のし、角樽、お茶、真鯛ですが、近年では一部省略したセットを利用したり、現物の魚ではなく、鯛料として現金を贈ることもあります。  

結納品の“お返し”にも違いがある

女性側は当日に引き出物を用意して、男性に渡します。 主の物と添え物の2種類からなっており、主の物は縁談が円く収まることを願い、お盆や茶たく、菓子の器などの割れにくく形状が円いものを用意します。 添え物は紅白饅頭、かまぼこ、鰹節などの食品です。 近年ではスーツや時計などの実用的な品物を返すことも増えています。 ちなみに、関東地方では贈られた品物の半額程度をお返しとして用意するのが一般的ですが、関西地方では贈られた金品は花嫁道具を整えるために使うことが前提ですので、お返しは贈られた額の1~2割程度、残りは嫁入り道具の購入のため、女性側の家族に使い道を一任します。 九州は一昔前まで「お返しをまったくしない」ところがほとんどでしたが、現代では関西式に倣って多少はお返しをすることがほとんどです。 なお、当日は贈られた品物に対し、女性側が受書を渡すことになっています。 このように、関東式と考え方がかなり異なっているのはもちろん、関西式と比べて若干異なる特徴を持っているのが九州地方です。 九州では、結納は非常に重要な儀式として扱われており、お互いにやり取りする品物も豪華ですし、それを親族や近所にまで披露するなど、他のエリアでは見られないような特徴もあります。  

九州の結納では「略式の結納」はほとんどないので、しっかり事前準備を

どこを会場にするのか、服装はどうするのか、誰が参加するのかなどについてもきちんと打ち合わせをして、両家で大きく差が開かないようにすることが大切です。 このエリアでは略式のやり取りはほとんどありませんので、服装はセミフォーマル以上のものになるでしょう。 通常は本人同士とそれぞれの両親で行いますが、兄弟が参加することもあります。 この場合、どちらか一方に人数が偏りすぎないように、両親以外に誰が加わるのか、人数が何人になるのかなどを先方にも伝えておくと安心です。

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