年の差婚が珍しくない時代になっています。経済力や包容力などメリットばかりが言われていますが、夫婦の世代がかなり違うからこそ、結婚前によーく考えておくべきポイントもあるのです。今回は、年の差婚を考えている女性がゴールイン前にしっかりチェックしておきたい最低限のチェック項目を3つお伝えします。
1.定年後の働きかたについて
年の差婚で男性の年齢がグンと年上の場合には、妻よりも夫がかなり早く“定年”を迎えることになります。そうなると、一家を支えていくのは夫ではなく妻というパターンに変化していくのも年の差婚ならでは。彼が経営者や専門職をしていて定年に関係なく働ける場合でも、年齢を重ねれば病気になったり体力が衰えたりして、今と同じようには仕事ができないリスクだってあります。同世代婚なら夫婦が同じくらいのタイミングで定年を迎えますが、年の差婚では大黒柱が将来的にチェンジすることも珍しくないのです。年の差婚では、将来の経済についてもしっかり話し合ってから結婚に踏み込むほうがよいでしょう。
2.子どもの有無について
同世代婚であれば自然の成り行きに任せて子どもを設ける流れも自然ですが、年の差婚ではより計画をもって臨む必要が出てきます。たとえば、新婚当時に夫が45歳で妻が28歳だとすると、結婚してすぐに授かっても46歳で0歳児のパパになるということ。第一子が成人を迎える頃には、お父さんは66歳を迎えている計算になるのです。66歳といえば仕事によっては定年を迎え、すでに隠居生活が始まっているかもしれません。この年齢で子どもの成人式を迎えるとなると、経済的にも相当計画をもって子育てしないと、不安もよぎりますよね。とくに、年の差婚で子どもがふたり以上欲しいカップルは、出産計画もですが経済的な見通しもつけておかないと、子どもが大学生になる頃に経済的に疲弊してしまうリスクもあります。そのため、年の差婚の場合には同世代婚に比較して子どもの計画をしっかりと話し合っておく必要があるでしょう。
3.親の介護について
年の差婚では、同世代婚に比べて早くに介護の問題が訪れるのも珍しくありません。夫婦の年齢差が大きいということは、親の年齢も自分の親と比較して年上になるケースが多いということ。結婚するときにはお互いの「好き」という気持ちだけで突っ走りやすい面もありますが、結婚すれば生活ですから親の介護は避けて通れなくなります。同世代婚の友人たちはまだまだ介護なんて遠い話……というタイミングで、年の差婚妻は姑や舅の介護に追われてしまう!というのもありがちな話です。親に介護が必要になったときに、自宅で世話をするのか施設で面倒をみてもらうのかなどは、年の差婚だからこそ結婚前にしっかり話し合っておく必要があるでしょう。
今回お伝えした3つの項目は、年の差婚をする上で避けては通れない現実的な問題ばかりです。結婚前は情熱的に感情ばかり盛り上がるものですが、いざ結婚してから後悔を生まないためにも、これらの点については2人でよく話し合っておくほうが安心でしょう。