ひと昔前ならば「再婚」したいと思っても、世間体などを気にして踏み切れない人も多い時代でしたが、離婚率の上昇に伴い再婚率、特に再婚同士の人が結婚するケースも増えてきており、再婚に対する世間の目も変化が見られてきているようです。
再婚同士の結婚はうまくいくのでしょうか?
そのメリットやデメリットとは?
目次
再婚同士の結婚のメリットとは?
一般的に「再婚同士の結婚はうまくいきやすい」と言われています。
再婚同士のメリットについて見てみましょう。
前回の失敗を反省して冷静な目になれる
初婚同士の結婚の場合、結婚前にはどうしてもハッピーオーラで満たされてしまい、相手の悪いところや都合の悪いものは見えにくくなります。
それはそれで幸せな結婚に必要な要素ではありますが、いざ夢から覚めて「なにか違う」と思ってもあとの祭りです。
些細なことで言い争ったり、お互いが信用できなくなったりと、結婚生活にほころびが見え始めてしまいます。
その点、再婚同士だと幸せな結婚生活から一転して、離婚までの辛い日々を経験してきているので、「同じことを何度も繰り返したくない」という意識が強いのが特徴です。
お互いに前回の反省を生かそうとするため、トラブルの回避能力が高く、冷静な目で相手と向き合うというメリットがあります。
両親や友人など周囲の人を安心させることができる
離婚時に心配をかけた両親や友人など、周辺の人々を安心させるためにも再婚に踏み切るという人も少なくありません。
特に両親からすると我が子が離婚して一人で暮らしているよりは、良い伴侶を見つけて再スタートして欲しいと思うものです。
初婚と再婚の人が結婚すると、何かと初婚側の方で再婚側の人に思うところが出てきてしまいますが、再婚同士ならそのような声も少なくなります。
このように再婚同士の結婚は、周囲の人を安心させることができる点がメリットと考えられます。
精神的にも経済的にも安心できる
離婚後、シングルになってから生活に困窮してしまう人は少なくありません。
特に女性の場合、離婚後に子供を抱えてシングルマザーになると仕事と子育ての両立だけでも大変です。
それに加えて、慰謝料や養育費がきちんと支払われないこともあるので生活に不安が残ります。
子供がいない人でも、このまま一生独り身だったらという不安を払拭できません。
その点再婚同士で結婚すれば、経済的な面でも精神的な面でメリットが大きくなります。
また、子供と相性が良ければきちんとした「新しい家族」としての再スタートが切れるので、そのような点でもおすすめです。
再婚同士の結婚のデメリットとは?
メリットの多そうな再婚同士の結婚でもデメリットは存在します。
一体どのようなデメリットがあるのでしょうか。
離婚原因の確認不足で同じ過ちを繰り返す
再婚同士の人が再度離婚を決意する理由の一つに、「お互いのコミュニケーション不足」が挙げられます。
本来ならば一度失敗しているのだから、相手をよく吟味して再婚に踏み切ることが重要なのです。
しかし、独り身でいることの孤独感や焦りから、再婚相手と出会ってからあまりコミュニケーションをとらずに結婚してしまう人も少なくありません。
特に相手の離婚理由は必ず聞き出し、家庭環境や経済状況なども考慮に入れてから再婚に踏み切るようにしましょう。
子供との関係性が変わる
子連れの再婚でどうしても避けられないのが「子供との関係性」です。
再婚当初は仲良く過ごしていても、再婚相手との間に子供ができたとたん、元の配偶者との子供を差別したり暴力を振るったりなど、再婚相手とも自分とも関係性が変わってきてしまう危険があります。
また、はじめから再婚相手に子供が懐かない、連れ子同士が仲が悪いなどのケースもあります。
子供がいる人は再婚当初の気持ちだけでなく、長い将来に向けて子供との関係がどのように変わっていくかなどを十分に考慮する必要があります。
一度離婚を経験したもの同士の再婚は、本来であればお互いの傷を分かち合い、思いやりをもてる関係性であるはずです。
万が一再婚生活がうまくいっていないと感じたら、再婚を決意した当初の気持ちを思い出すことから始めてみてはいかがでしょうか。