結婚式で不安なのは、新郎新婦だけじゃありません!
兄弟で初めての結婚式だったら‥
両親にとっては「親として迎える初めての結婚式」です。
今回は、両親に伝えるべきポイントをご紹介していきます!
目次
なぜ両親に「伝えてほしい」か
両親は、自分の結婚式を経験してるから、なんでも知ってるはず。
そう思うかもしれませんが‥
新郎新婦として参加する結婚式と、
親として参加する結婚式では、「やるべきこと」が大きく変わります。
我が子の結婚式で「親がマナー違反をする訳にはいかない」
そう思うが故に、不安に感じているかもしれません。
新郎新婦にとっても、親が不安事に気をとられて
結婚式を楽しめなかったとしたら‥
残念ですよね?
安心して結婚式に列席してもらうためにも
最低限のマナーを伝えておきましょう!
その①親族紹介
親族紹介とは「ご両家の親族同士の挨拶」のこと。
ご両家の親族が一同に揃い
①新郎新婦との関係性 ②名前 を紹介していくのが一般的。
両家の親族で行うものですから、親族の結婚式に列席したことがあれば
親族紹介に参加したことがあるはずですね!
両親は勿論、親族紹介がどんなものかはご存知のはず。
ですが‥いざ。
「新郎新婦の親」という立場になると「どうやって紹介していたっけ?」と心配される方が多いです。
親族紹介の流れ
●「親族紹介を行う場所」「新郎新婦の立ち合いの有無」は式場により異なります。
親族控室で行われることが多いですが、チャペル等で行うこともあります。
●ご両家の親族、1列ずつ向かい合わせに並ぶことが多いです。
人数が多い場合は、着席の状態で始めることも。
●並び順は、父・母・兄弟・祖父母‥のように新郎新婦との関係性が近い順。
●親族紹介の進行は、式場スタッフや司会者が務めます。
親族紹介を行う旨を説明し「では新郎側の紹介をお願いします」と振られます。
●新郎側⇒新婦側の順番で紹介を行います。
紹介方法は2パターン!
親族紹介には、紹介方法が主に2パターンあります。
- 代表紹介形式
- 自己紹介形式
代表紹介形式とは、主に両家の父親(もしくは母親)が、それぞれの親族を紹介していく形式。
自己紹介形式とは、ご自身で名乗っていただく形式です。
稀に「家族代表紹介形式」で行うこともあります。
各家族の代表者より、家族の紹介をいただく形式になります。
伝えるポイントは3つ
- 紹介形式は何か(代表紹介形式or自己紹介形式)
- 紹介方法(新郎新婦との関係性・名前)
- 身内の紹介なので「敬称を付けないでね!」と伝えましょう。
紹介形式は、両親と相談して決めることをお勧めします!
実例:両親はこんなことを心配しています
私は司会者をしていますが、ご両家の両親にご挨拶に伺うと‥
親族紹介の流れを聞かれることがしばしばあります。
●よく聞かれる質問は、「親族紹介は誰かが仕切ってくれるの?」ですね!
先述の通り、式場スタッフor司会者が進行を務めることが多いです。
●次に多いのは、「挨拶をした方がいい?」です。
なくても問題はありませんが、始まりと結びに一言添えていただく方が丁寧な印象になります。
「**家の親族を紹介させていただきます」
「幾久しくよろしくお願いいたします」など。
親族紹介は挙式の直前に行われることが多いため
挨拶はスマートに済ませましょう!
●なんと「誰が紹介するの?」と聞かれたこともあります。
新郎新婦さん!伝えてないの!?と大変驚きました‥。
実例:新郎新婦の伝達不足で‥
新郎新婦が事前に「紹介形式」「紹介方法」を伝えていないと
- 親族の名前がわからない
- 新郎新婦との関係性がわからない
という一大事に陥ることも‥
代表紹介形式の場合、両親から親族の紹介をすることになります。
苗字は知っていても、名前が思い出せない。
結婚して苗字が変わったけど‥新姓がわからない。
名前がスっと出てこなかった場合、
両親も恥をかきますし、名前を忘れられた親族も悲しい‥!!
そして。
多くの両親がやってしまう。
ありがちなミスが「新郎新婦との関係性」ではなく「自分との関係性」を紹介してしまうこと。
両親から見て「兄」であれば「おじ」と紹介しなくてはいけません。
「受付で席次表を配るから、肩書きと名前を確認しておいてね!」と伝えておくと安心ですね!
その②挨拶回り(注ぎ回り)
両親がビールを手に、各テーブルを回る姿をよく見かけますよね!
「注ぎ回りをしなくちゃ!」と思い込んでいる親御さんが多いですが‥
本当は「注ぎ回り」ではなく「挨拶回り」になります。
「挨拶回り」という言葉の通り
「お酌をすること」が目的ではなく「お礼」を述べることが目的なんですね。
伝えるポイントは2つ
- 挨拶回りは、「主賓(職場の上司)」から順番に
- 挨拶回りのタイミング(式場により異なる)
挨拶回りを、主賓から行うことはご存知の方も多いでしょう。
両親がご健在であれば、両親揃って回られることが一般的です。
挨拶回りのタイミングは、式場によってルールが違ったり、地域差があることがあります。
事前にプランナーに確認し、両親に伝えておきましょう。
実例:慌しいお父様‥
「注ぎ回りをしなくては‥!」
恐らくそんな使命感に駆られていたのだと思います。
1回目の歓談に入るや否や席を立ち、ビール片手にお酌を始めたお父様。
- お父様が席に来たことで、届いたばかりの料理に手を伸ばせず、立ち上がり挨拶を返す主賓。
- ビールが空になると、会場を右往左往してスタッフからビールを受け取る。
- アルコールが飲めない方に出くわし、ノンアルコールビールやウーロン茶を取りに走る。
- お父様のスピードについていけず、オロオロしてしまうお母様‥。
率先してお酌に行かれることは、大変喜ばしいことではありますが‥
ちょっと空回りしてしまっていますよね。
挨拶回りは、「早ければ良い」ということではありません。
やはりご両親がテーブルに来た場合、ゲストも「席を立って」挨拶返しを行います。
お料理が出てすぐのタイミングに伺うのは控えた方が無難です。
また「注ぎ回り」が目的ではないので、慌しくお酌をする必要もありません。
アルコールが飲めない方もいらっしゃるので
父親がビール、母親がノンアルコールを持ち、両親揃って挨拶回りを行うと良いですね!
実例:お酌に夢中で‥
挨拶回りに夢中になり、進行を妨げてしまう両親‥
実はコレ「あるある」なんです。
会場にはBGMが流れていますし
何十人、何百人という人がお酒を飲み、会話をしています。
そんな中での挨拶回り。
相手に聞こえるように大きな声で話し
相手の言葉を聞き逃さないように必死になるあまり‥
両親以外は着席しており、「両親の着席待ち」になっていた!なんてことも。
基本的には「挨拶回り」を妨げないよう進行を進めますが
プログラムが盛りだくさんの場合はそうもいきません‥
しっかりと挨拶をしたい!という両親は
「新郎新婦の中座中」に回られると良いかもしれませんね!
その③お礼・お車代のお渡し
「お礼」や「お車代」のお渡しを、両親にお願いされる方も多いはず。
「お車代」は受付で渡してもらうことも出来ますが
「お礼」は両親から渡してもらうことが多いですね!
伝えるポイントは3つ
「何を・いつ・誰に渡してほしいのか」事前にしっかりと纏めておきましょう!
例えば、受付者へのお礼。
- 何を:お礼のお金(封筒に付箋を付けておきましょう!)
- いつ:受付が始まる前に、お礼の挨拶を兼ねて
- 誰に:受付をお願いしている**さん**さん
結婚式当日に説明をしている時間はありません。
新郎新婦も両親も着替えがあります。
リストにして渡しておくと、双方にとって安心ですね!
その④両家代表挨拶
披露宴の結びに「両家代表挨拶」があります。
「花嫁の手紙⇒花束贈呈⇒両家代表挨拶⇒新郎挨拶⇒退場」という流れが一般的です。
両家代表挨拶は、主に「新郎の父親」が行います。
「まぁ言わなくても知ってるでしょ」と思ったとしても
きちんとお願いしておきましょう!
新郎の父が不在の場合は?
主に「新郎の父親」が行うと言いましたが、父親がご不在のこともありますよね!
その場合は「新郎の母親」「新婦の父親」「代表挨拶はなし」の3択になります。
3択のどれを選んだとしても、その旨は必ず「両家の親」に伝えましょう。
もしかしたら、新郎のお母さんは荷が重いと感じているかもしれません。
もしかしたら、新婦のお父さんがやりたいと思っているかもしれません。
実例:直前になって‥
食後のコーヒーが配られた頃。司会台に訪れたのは、新郎のお父様。
「新郎父の挨拶ってあるの?」と聞かれる。
これも「あるある」です。
ちなみに。
「やっぱりあるのかー!今から考えるから、紙とペン貸してもらえる?」と言われたこともあります。
番外編:両親に聞かれた質問集
Q:祝辞ってある?スピーチってある?
両親は「挨拶回り」をするため、「何のお礼を言いにいくか」把握したいのだと思います。
ご自身の親が、礼儀を重んじる方であったり、心配性な方だったら、事前に教えてあげると良いですね!
Q:親族揃ってバスで来館してもいい?
ケースバイケースです。
●バスは式場の駐車場に停める予定なのか。
式場前で乗降を行う or 駐車場にお開きまで停める
●式場に駐車場があるのか。バスが停めらる広さ・高さがあるのか。
●到着時間の設定はどうするか。
両親の来館時間は、他の親族より早い場合が多いです。
式場で着付けを予約される方もそうですね!
→早く着いた親族が待てるスペースはあるのか。
親族が早く来館することがNGな式場もあります。
他のご両家の結婚式があり、親族控室が空いていないからです。
などなど、両家と式場の希望がマッチしないと、誰かに迷惑がかかってしまいます。
バスをチャーターする前にプランナーに確認しましょう。
Q:主賓の方が祝辞を行う際、両親も立つんだよね?
基本的にはご起立いただきます。
主賓が立っているのに、立ち上がらないことは失礼にあたります。
主賓の方が「ご着席ください」と言ってくださるまでお立ちいただくのがマナーです。
Q:(両親の)夫婦仲が良くない。離れて座ってもいい?
式場としては、無理に隣に座って下さいとは言わないでしょう。
実際、離婚しているが両親が列席の場合、違うテーブルに着席されることもあります。
ここは両家の判断に任せるしかありません。
一般的には、両親は隣同士に着席されますので‥
周りの方々に「なにかあったのかな?」と気付かれてはしまいます。
1番目立つシーンとしては、祝辞をいただく際に、両親が起立したとき。
ゲストの視線は前方に向いていますが、主賓の目線には入るでしょう。
Q:事前に式場を見に行くことはできる?
だいたいの式場は可能なはず!予約は必要になりますので、プランナーに相談しましょう。
Q:両親の衣装もレンタルできる?
新郎新婦と同じ衣装店で借りられることが多いです。
人気の時期だと、両親の衣装も予約が埋まってしまう可能性がありますので、早めに予約を取りましょう!
まとめ
式場や地域によって「当たり前」が異なることも充分あり得ます。
とくに、両家の出身地が違う場合は「当たり前のことだから言わなくてもいいか」と思うことも、事前に伝えておくと良いかもしれませんね!
両親が関わる項目については、打ち合わせの中で、選択肢があって選んだことは必ず伝えましょう。
選択肢がある。ということは「どっちを選んだか」両親は知りたいはずです!
お互いにとって「不安」「心配ごと」は「なし」の状態で、結婚式を迎えましょう。
その時・その瞬間を、幸せと感じられるように‥