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家計のやりくり、「コツコツ貯める」だけでは足りないかも!?

投稿日:2017年6月30日 更新日:

新婚旅行の予算が変わった?

皆さんの新婚旅行の予算はいくらですか?

「ゼクシィ結婚トレンド調査調べ(2006年および2016年)」によると、新婚旅行にかかった費用(全国(推計値))は、2016年は平均61.6万円でした。「新婚旅行ならそんなもの」と感じるか「かなり高い」と感じるかは人それぞれですが、今回注目したい点は、2006年の新婚旅行予算は平均51.5万円で、10年間で予算が約20%も上昇している点です。

予算が上がっている理由として、10年前と比べて贅沢なプランが流行っている説も捨てきれませんが、今回は「インフレ」に焦点を当てたいと思います。

「インフレ」とは、モノの値段が上がること

いまの日本は物価が非常に安定した環境にありますのでふだんは忘れがちになりますが、モノの値段はどんどん変わっています。ここでクイズ!

2016年までの10年間、「日本」、「アメリカ」、そして昨年オリンピックを開催した「ブラジル」の3つの国において、モノの値段はどれくらい変化したでしょうか。

正解は……

日本:約4%

アメリカ:約20%

ブラジル:約75%

でした。

※各国のインフレ率は、日本:総務省、アメリカ:労働局、ブラジル:ブラジル地理統計局が公表する消費者物価指数によります。

モノの値段は、10年間でこれだけ変わりました。日本人からすると、モノの値段が約75%も上がったと聞くと腰を抜かしそうですね。新婚旅行先の人気ランキングで不動の1位はハワイ(アメリカ)ですので、10年間で新婚旅行の予算が約20%上がっていることも、アメリカで物価が約20%上がったことと一定の関係があるのかも知れません。

日本にもインフレの時代が

モノの値段がきわめて落ち着いている日本ですが、一昔前から見ると、ずいぶんと値段が変わりました。

1970年から2016年までの値段の変化を見ると、

・郵便料金(手紙)は、15円から82円に

・JR(旧国鉄)の最低運賃は、30円から140円に

・ビール大瓶一本は132円から300円台に

それぞれ変化し、モノの値段は大きく上がりました。また、最近の1990年代、2000年代には物価水準は比較的落ち着いていましたが、「教育費」については他の項目より大きく上昇しています。

日本の物価統計(消費者物価指数/品目別価格指数)によると、

1990年代の10年間・・・全体の指数は9%上昇のところ、教育費は31%の上昇

2000年代の10年間・・・全体の指数は2%下落のところ、教育費は7%の上昇

のペースで、教育費はどんどん高くなっていきました。

家計のやりくり、コツコツだけではダメ?

いかがでしょうか? モノの値段がこれだけ変わるとすれば、結婚してから何十年と家計のやりくりを続ける際に、コツコツ預金を貯めていくだけでは十分ではないかも知れません。

これからの時代、「コツコツ貯める」家計管理に加えてインフレにも対応できる資産の預け方(運用の方法)を検討するなど、「一歩進んだ」家計管理を検討することで、大きな差がつくといえます。

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