家族や親族だけで、厳かに神社で挙式をしたいというカップルが増えています。
「家族のみで行う神社婚の費用はどのくらい?」
「神前式ってなにをするの?」
そんな疑問を持つ方のために、家族だけで行う 神前式(しんぜんしき)の費用や流れについてわかりやすく解説します。
読むと神前式の流れやかかる費用がわかりますので、ぜひ参考にしてくださいね。
結婚準備について知りたい方に!
\ スマ婚のダンドリ相談会でお悩み解決 /
目次
神前式(しんぜんしき)とは?
神前式は、主に神社で神様に結婚の誓いを立てる儀式です。
神主が祝詞(のりと)をささげるほか、「三々九度(さんさんくど)」の盃を交わすことで夫婦の契りを結ぶのが特徴です。
神前式は家族のための挙式
神前式は、ふたりの家族同士が結びつく意味が込められているので、家族や親族だけで挙式を行いたいカップルにぴったりです。
神前式の会場である「神殿」は席数が限られているところもあるので、参列できるのは家族・親族のみ、とする場合もあります。
場所によっては友人も招待できるので事前に確認しましょう。
神前式はどこでできる?
神前式ができる場所は主に
■神社
■ホテルや結婚式場内の神殿
です。
約半数のカップルは神社で神前式を挙げているといわれています。
それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
神社で神前式を挙げるメリット
・神社の特別な雰囲気を味わえる
歴史ある神殿で、厳かな雰囲気のなか挙式ができることは神社ならではです。
・結婚式の後も大切な場所になる
神社は日常的に参拝したり初詣に訪れたりできるので、結婚後もおふたりの大切な場所になるでしょう。
・当日、思いがけないサプライズも?
挙式当日、参道を歩いているときに、参拝に来た一般の人からも「おめでとう」と祝福してもらえるかも。
反対に、神社で行うデメリットとしては、古い建物が多いため、段差が多かったりバリアフリーが徹底されていない場合があることです。
神社は参列者に高齢の方が多かったり、車いすの方がいる場合は動線に問題がないか事前に確認しておく必要があります。
ホテルや結婚式場で神前式を挙げるメリット
・室内なので天候に左右されない。
神社の場合、神殿が外にあるところもありますが、ホテルや結婚式場の神殿なら室内なので天気の心配がありません。真夏や真冬でも快適に挙式ができます。
・設備が整っている。
ホテルや結婚式場はバリアフリーな設備や控室など設備が整っているので、高齢者や小さい子供がいても安心です。
・お食事会場や披露宴会場への移動が楽
神前式の後に会食や披露宴を行う場合、神社からタクシーなどで移動する必要があります。ホテルや結婚式場なら同じ建物内にレストランや披露宴会場があるので移動の心配がなく交通費もかかりません。
反対にデメリットとしては、神社特有の日本庭園など和婚らしい写真スポットが少ない点があげられます。
神前式の費用はどのくらい?
神前式:20~30万円
衣装代:30万円前後
合計50~60万円ほどかかります。
また、家族だけの神前式の後は食事会を行うことが一般的ですが、その費用が一人1万5千円~2万円程度かかります。
神前式の料金を見ると安く感じることがあると思いますが、初穂料や衣装代が含まれていない場合があるので注意しましょう。
内訳を詳しくみてみましょう。
初穂料(はつほりょう)
初穂料とは別名「玉串料(たまぐしりょう)」ともいい、ご祈祷などにかかる費用の総称です。5~20万円と、会場によって開きがあります。
衣装代
衣装レンタル代、着付け、ヘアメイク代を合わせて30万円前後が相場です。着物もランクがあるので、こだわればより費用がかかります。
節約したいなら、神社が紹介してくれる衣装屋さん以外で手配すると、数万円でレンタルできる場合も。
また、神前式の後の食事会で、色打掛やウェディングドレスに着替える際は別途、衣装代がかかります。家族や親族だけの食事会なら着付けがいらないドレスワンピースでもいいでしょう。
会食代
神前式後の食事会の相場は、一人当たり1万5千円~2万円程度。
挙式と食事の会場が離れている場合は、タクシーやバスの交通費がかかります。
神前式の衣装
新婦は必ず白無垢だと思っている人も多いと思いますが、色打掛や黒引き振り袖もOKです。
新郎は紋付き袴を着ます。
神前式の当日の流れ
神前式当日は過密なタイムスケジュールで進むため、新郎新婦にとってあっという間に過ぎてしまったということもあるようです。
事前に神前式の当日の流れを確認しておくことで、緊張しすぎずに時間を過ごせます。
神前式は30分程度で終わってしまうため、その後に参列者と会食をしたり、披露宴を行うのが一般的です。
7:00 | 新婦 着付け・ヘアメイク |
8:30 | 新郎 着付け・ヘアメイク |
9:00 | 挙式リハーサル、写真撮影 |
10:00 | 神前式 |
10:30 | 集合写真撮影 |
10:45 | 移動 |
12:00 | お食事会 |
14:00 | お開き |
14:30 | ゲストお見送り |
神前式
神前式は30分ほどの時間で行われます。
一般的な神前式は下記の流れで進みますが、指輪の交換や神楽舞などを省略することもできますので、打ち合わせ時に相談しましょう。
・入場
・修祓(祓い清め)
・祝詞奏上(斎主による神殿への結婚奉告)
・三々九度(誓いの杯)
・誓詞奏上(新郎新婦誓いの言葉)
・指輪の交換
・神楽舞奉奏(巫女の神楽舞奉仕)
・玉串奉てん
・親族固め杯(参列者による杯の儀)
・斎主挨拶
・退場
神前式を決める前にここをチェック!
「家族のみの挙式がしやすい」「リーズナブルに和婚ができる」など、様々な理由から神前式が注目されていますが、神前式を決める前に気遣うべきポイントがあります。
①両家の信仰をチェック
エピソードとして「神前式は賛成だけど、信仰が異なるから出席できない」ということもありますので、注意しましょう。
考え方にもよりますが、信仰が理由ですと出席を無理強いすることはできません。
②初穂料のチェック
神前式を神社に予約する際には、事前に初穂料のチェックを行います。
初穂料は神社によって異なりますが、中には「鶴」「松」というようにランク分けがなされていることもあるようです。
この差額にはどんな違いがあるのか、確認してから申し込みましょう。
③玉串奉てんの練習を
当日になって焦ってしまうのが、神前式で行われる「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」の儀式です。榊で作られた玉串を神殿に供える儀式となります。
この玉串奉てんには作法があり、斎主や巫女から榊を受け取る際の手の添え方や、時計回りに榊の方向を変えるなど、いくつかのポイントがあります。
神前式の前に巫女さんから手ほどきを受けますが、いざ本番となると焦ってしまうことも。
知識程度で構わないので、事前に榊の受け取り方と神殿に玉串を手向ける方法を覚えておくとよいでしょう。
まとめ
神前式には粛々とした雰囲気の中にも、華やかな空気があり、家族や親族だけの少人数の挙式にぴったりです。
良いハレの日を迎えられるように準備していきましょう。