結婚が決まり、幸せ真っ只中のはずなのに、彼の様子がおかしい。そんな風に感じたことはないでしょうか?
もしかしたら、彼はマリッジブルーに陥っているのかもしれません。
「マリッジブルー」というと女性特有のものと思われがちですが、実は昨今、男性のマリッジブルーが増加傾向にあるのです。
では、男性のマリッジブルーに対してはどのように対処すればいいのでしょうか?
そこで今回は、マリッジブルーの基礎知識とあわせて、男性が陥るマリッジブルーの特徴と対処法をご紹介します。
目次
マリッジブルーとは
結婚前に憂鬱な気分になることや、不安感が強まることを漠然と「マリッジブルー」と呼んでいる方も多いのではないでしょうか。
結論から言うとマリッジブルーは一般的な精神疾患とは異なり、それ自体に正確な定義はありません。
ただし、病気ではないからといって対応を怠ると、婚約破棄など最悪の事態を招くおそれも。誰にも起こりうる可能性があるので、男性も女性もあらかじめ知識を得ておくと安心です。
マリッジブルーの特徴
マリッジブルーに陥ると、多くの場合、次のような症状が表れます。
・漠然とした不安があり、落ち着かない
・結婚そのものが憂鬱に感じ、迷いが生じる
・吐き気や食欲減退、不眠、便秘、下痢など体調が崩れがちに
・相手に対して不満に思うことが増える
・涙が出る、ヒステリーを起こすなど情緒不安定になる
場合によっては相手につい冷たくしてしまったり、一人になりたいと感じたりと、相手への愛情に自信が持てなくなることもあるようです。
マリッジブルーの原因
結婚とは、人生の一大イベントです。
二人で暮らすことで生活のリズムが大きく変わるのはもちろん、場合によっては住まいや就業環境、食事内容にいたるまで、多くの要素がガラリと変化します。
中でも女性は男性の姓に変わることが多いため、必要となる手続きも多く、男性に比べてマリッジブルーに陥りやすいと考えられてきました。
時期としてはプロポーズの直後や婚姻届の提出前後、結婚式前など、大きなイベントの前後で特に起こりやすいようです。
マリッジブルーにおける対処法とは
マリッジブルーは急激な生活の変化に伴い、憂鬱な気持ちや不安感が強まっている状態です。
そのためふたりで話し合うだけでなく、両親やカウンセラーなどの第三者に話を聞いてもらったり、ネットや周囲の友人などマリッジブルーの経験者に相談したりと、誰かとじっくり話して悩みを打ち明けることで不安感がやわらぐ場合があります。
結婚のことで頭がいっぱいになってしまっている場合は、一旦悩みから離れて新しい趣味などの物事に挑戦してみるのもおすすめ。悩みから少し距離を取ることで気分転換になり、冷静に考えられるようになりますよ。
また、偏った食事や睡眠不足、運動不足など、不規則な生活は精神的にも大きな影響を及ぼします。規則正しい生活と適度な運動で体の調子を整えれば、精神的にも安定する可能性があります。
男性のマリッジブルーが増えている理由とは?
女性に多いと考えられてきたマリッジブルーですが、男性にもその可能性があります。
では、男性はなぜマリッジブルーに陥るのでしょうか?それには以下のような理由が考えられます。
・生活スタイルが大きく変わることへの不安
・結婚=自由が無くなるという意識があるため
・家族を支えていかなければならないという責任感
・経済的な不安
・結婚に必要な準備が多いため
・選んだパートナーと一生を共に過ごせるかという不安
生活スタイルが変わることが憂鬱であり、不安であるというのは、男性も女性も同じこと。
特に男性の場合、これまで自分のためだけに費やせた時間やお金を、これからはパートナーや子供など家族のために費やしていかなくてはならないという「責任感」がマリッジブルーの引き金となることが多いようです。
男性がマリッジブルーに陥る場合、そこには結婚にともなう束縛への不安が大きく影響していそうですね。
男性が陥るマリッジブルーの特徴
男性も女性もマリッジブルーに陥ったときの症状は似通っているものの、男性のマリッジブルーには、特に以下のような特徴が見受けられます。
・気分が落ち込みやすく、憂鬱な気持ちになる
・すぐにイライラしやすくなり、ケンカが増える
・結婚の話や、それにともなう準備に対して消極的になる
・無意識にため息をつくことが増える
・いろいろなことにやる気を失くしてしまう
・食欲不振、不眠などの体調不良が表れる
マリッジブルーの症状は、精神疾患であるうつ病にも似ているといわれています。
ちなみに、男性のマリッジブルーは特にプロポーズ前後に起きやすいそうです。
プロポーズ前後は、男性にとって特に「結婚」への意識が強まるタイミング。そして、それを強く意識するあまりマリッジブルーに陥ってしまう可能性があるのです。
最悪の場合、男性から婚約破棄に至ることも…
マリッジブルーが進行すると、結婚に対する意欲が低下してしまうことも。
そのため日が経つにつれて結婚がより現実味を帯び、さまざまな変化に耐えられず、男性から婚約破棄を申し出るケースもあります。
マリッジブルーは、二人の仲を裂いてしまう危険性もはらんでいます。そのため女性だけでなく男性がマリッジブルーに陥った場合にも、病気ではないからと甘く見ることなく、きちんと対処していく必要があります。